Set Integer

EasyBuilder ビュー

EasyBuilder の位置決めツールまたは検査ツールのパラメータ、あるいはジョブデータなどの、シンボリックタグの整数値を指定した整数値に設定します。パラメータまたはジョブデータは整数データタイプである必要があります。 

Set Integerの入力パラメータ

Syntax:SI["Name"][Space][Int]

入力 説明
"Name" 設定する位置決めツールまたは検査ツールパラメータ (例: "Pattern_1.Model_Type") あるいは EasyBuilder ジョブデータ (例: "Job.External_Reset_Counters") の名前。
Space "name" と整数値を切り離す空白スペース。
Int 設定する整数値。

Set Integerの出力

戻り値

 

1 コマンドは正常に実行されました。
0 認識されないコマンドが送信されました。
-1 EasyBuilder の "Name" が無効か、整数データタイプではありません。
-2 コマンドを実行することができなかったか、指定した整数値がコントロールの有効範囲外です。例えば、指定した名前は有効なデータタイプのコントロールを含んでいません。
-6 ユーザはコマンドを実行するためのフルアクセスのアクセス権を持っていません。

Set Integer

例 1: 整数値を含むパラメータ値を変更する

新しい整数値を含む Set Integer コマンドを送信することによって、位置決めツールまたは検査ツールパラメータ、あるいはジョブデータの整数値を設定することができます。

  1. ジョブにパターン位置決めツールが含まれ、パターン位置決めツールの現在の [タイムアウト] パラメータが、デフォルトの 5000 ミリ秒に設定されていると仮定します。

  2. このパラメータの設定を Set Integer ネイティブモードコマンドを使用して変更します。次の telnet クライアントウィンドウに示すように、コマンド SIPattern_1.Timeout 500 を発行します。

  3. In-Sight ビジョンシステムは、コマンドが正常に実行されたことを示す 1 を返すことによって応答します。ツールの [タイムアウト] パラメータは、5000 から 500 に正常に変更されました。

例 2: チェックボックスを含むパラメータをオフまたはオンにする

Set Integer コマンドを使用して値 1 (有効) または 0 (無効) を送信することにより、ツールのチェックボックスパラメータを有効または無効にすることができます。

  1. ジョブにパターン位置決めツールが含まれ、パターン位置決めツールの現在の [スケール許容] パラメータが、デフォルトの無効 (オフ) に設定されていると仮定します。

  2. このパラメータの設定を、特定のパーツに基づき、プログラムで有効または無効に変更します。次の telnet クライアントウィンドウに示すように、コマンド SIPattern_1.Scale_Tolerance 1 を発行します。

  3. In-Sight ビジョンシステムは、コマンドが正常に実行されたことを示す 1 を返すことによって応答します。ツールの [スケール許容] パラメータは、無効 (オフ) から有効 (オン) に正常に変更されました。

例 3: ドロップダウンリストの選択を変更する

Set Integer コマンドを使用して必要な選択を示す整数を送信することにより、ツールのドロップダウンメニューリストパラメータの選択を変更することができます。ドロップダウンメニュー内の項目は、ListBox コントロールに対応しており、整数値 (ゼロから始まります) が割り当てられています。Set Integer ネイティブモードコマンドを使用して、ドロップダウンメニューを含んでいるパラメータに別の値を割り当てることによって、リストから別の値を「選択」することができます。

  1. ジョブにブロブ計数ツールが含まれ、ブロブ計数ツールの [ブロブの色] パラメータが、デフォルトの [任意]/2 に設定されていると仮定します。

  2. このパラメータの設定を、特定の製品パーツに基づき、プログラムで [黒]/0 または [白]/1 に変更します。次の telnet クライアントウィンドウに示すように、コマンド SIBlobs_1.Blob_Color 1 を発行します。

  3. In-Sight ビジョンシステムは、コマンドが正常に実行されたことを示す 1 を返すことによって応答します。ツールの [ブロブの色] パラメータは、[任意]/2 から [白]/1 に正常に変更されました。

スプレッドシートビュー

セルに含まれているコントロールを指定した整数値に設定します。コントロールは、EditInt、Checkbox、または ListBox タイプである必要があります。

Set Integerの入力パラメータ

Syntax:SI[Column][Row][Int]

入力 説明
Column 設定するセル値の列文字 (A ~ Z)
Row 設定するセル値の行番号。行番号は、3 桁で構成されている必要があります (000~399)
Int 設定する整数値。

Set Integerの出力

戻り値

 

1 コマンドは正常に実行されました。
0 認識されないコマンドが送信されました。
-1 セル ID が無効か、または整数ではありませんでした。
-2 コマンドを実行することができなかったか、指定した整数値がコントロールの有効範囲外です。例えば、指定したセルは有効なタイプのコントロールを含んでいません。
-6 ユーザはコマンドを実行するためのフルアクセスのアクセス権を持っていません。

Set Integer

例 1: EditInt コントロールの値を変更する

セル A2 の EditInt コントロールを整数値 8 に設定するコマンドは、SIA0028 です。

  1. セル A2 には、次が格納されていると仮定します。

    A2 = EditInt(0,10)

    A2 に現在含まれている値は 3 です。  スプレッドシートには次のように表示されます。

  2. Set Integer ネイティブモードコマンドを使用して、A2 内の値を 8 に変更するには、次の Telnet クライアントウィンドウに示すように、コマンド SIA0028 を発行します。

    In-Sight センサは、コマンドが正常に実行されたことを示す 1 を返すことによって応答します。スプレッドシート内の EditInt コントロールは、3 から 8 に正常に変更されました。

例 2: CheckBox コントロールの状態を切り替える

Set Integer コマンドを使用し、チェックボックスのあるセルに値 1 (有効) または 0 (無効) を送信することによって、CheckBox コントロールを有効または無効にすることができます。

  1. セル B2、D2、および E2 に次のような値が格納されていると仮定します。

    B2 = CheckBox("Draw circle")

    D2 = 'Check box integer value =

    E2 = $B$2

    次に示すように、チェックボックスは現在オフになっています。

    :  セル E2 は、CheckBox コントロールの整数値を報告するだけです。
  2. Set Integer ネイティブモードコマンドを使用して、このチェックボックスを選択するには、次の Telnet クライアントウィンドウに示すように、コマンド SIB0021 を発行します。

    In-Sight センサは、コマンドが正常に実行されたことを示す 1 を返すことによって応答します。チェックボックスが選択されました。

CheckBox コントロールの新しい整数値を反映して、セル E2 は 0 から 1 に変更されました。

例 3: ListBox コントロール内の選択を変更する

ListBox コントロール内の各項目には、整数値 (ゼロから始まります) が割り当てられます。Set Integer ネイティブモードコマンドを使用して、ListBox コントロールを含んでいるセルに別の値を割り当てることによって、リストから別の値を「選択」することができます。

  1. セル B2、C2、および D2 に次のような値が格納されていると仮定します。

    B2 = ListBox("Red", "Orange", "Yellow", "Green", "Blue", "Indigo", "Violet")

    C2 = '    Integer List Value =

    D2 = $B$2

    ListBox コントロールは、現在 Yellow に設定されています。これは、次のスプレッドシートに示すように、整数値 2 に対応します。

    :  セル D2 は、セル B2 の整数値を報告するだけです。
  2. Set Integer ネイティブモードコマンドを使用して、現在のリスト選択を Blue に変更するには、次の Telnet クライアントウィンドウに示すように、コマンド SIB0024 を発行します。

    In-Sight センサは、コマンドが正常に実行されたことを示す 1 を返すことによって応答します。スプレッドシート内のリスト選択は、Yellow から Blue に変更されました。

    ListBox コントロールの新しい整数値を反映して、セル D2 は 2 から 4 に変更されました。