[9 点] キャリブレーションタイプ

[9 点] キャリブレーションオプションは、ロボットアプリケーションにおいて正確な座標空間を作成する場合に有用です。このキャリブレーションオプションは、下のイラストに示されるように円ターゲットを基にしています。グリッドパターンでは、等間隔に並べられた 9 個のターゲットからなるキャリブレーションプレートが理想です。キャリブレーションを実行する前にターゲット間の水平および垂直距離を把握しておく必要があります。

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  • ロボット座標システムでは、9 個のターゲットの中心ターゲットが原点 (0,0) とみなされます。
  • 水平ターゲットの間隔は、一定である必要があります。垂直ターゲットも同様です。しかし、水平および垂直ターゲットの間隔は同一である必要はありません。
  • 各ターゲットの円の直径は、25 ピクセル以上必要です。
:  [9 点] キャリブレーションオプションでは、レンズの歪みは考慮されません。正確を期すためには、検査する表面に対して直角に In-Sight ビジョンシステムを取り付けるようにする必要があります。

キャリブレーションを実行する前に、等間隔に並べられた 9 個のターゲットを含むキャリブレーションプレート画像を取り込んでください。

  1. [キャリブレーションタイプ] ドロップダウンメニューから、[9 点] を選択します。
  2. [モデル編集] ボタンを押し、中央のターゲットを囲むように領域を設定してから、[OK] ボタンを押します。ターゲットを囲む領域を設定する際には、円の外側のエッジと領域の間に 3~4 ピクセル以上のスペースを空けるようにしてください。また、領域の中心をターゲットの中心にできるだけ合わせてください。

  3. モデル設定後、画像内のすべてのターゲットが検出され、緑の十字マークがターゲット上に表示されます。

    :   ターゲットのフィデューシャル (十字部分) は検出されたものの、フィデューシャルを囲む円が検出されない場合、赤の十字マークが表示されます。この場合、モデルを再登録するか、新たに画像を取り込んで、問題を解決してください。
  4. [単位] ドロップダウンメニューから実単位 (ミクロン、ミリメートル、センチメートルまたはインチ) を選択します。
  5. [X 寸法] フィールドに、同じ行にある 2 つのターゲット間の水平距離 (ターゲットの中心から別ターゲットの中心までの距離) の実寸を入力します。(ターゲットの中心から別ターゲットの中心の距離)
  6. [Y 寸法] フィールドに、同じ列にある 2 つのターゲット間の垂直距離 (ターゲットの中心から別ターゲットの中心までの距離) の実寸を入力します。(ターゲットの中心から別ターゲットの中心の距離)
  7. [キャリブレーション] ボタンを押して、キャリブレーションのプロセスを終了します。位置決めおよび検査ツールの結果が、実単位で表示されるようになります。