入力: ジョブファイルをロードするには

In-Sight 2000 シリーズビジョンセンサ

この機能を使用するには、ジョブファイル名の先頭に 0~31 の数値が付いたジョブを 1 つ以上保存しておく必要があります (例: 2PinInspection.job)。

  1. [入力ライン 0] を選択し、[信号タイプ] を [ジョブ変更 (パルス)] に設定します。
  2. 2PinInspection.job をセンサにロードするには、外部デバイス (PLC など) から一連のパルスを In-Sight 2000 センサに対して発行します。

    パルスの種類 パルス幅
    開始パルス 20ms (±2ms)
    カウントパルス 10ms (±1ms)
    パルスギャップ 10ms (± 1ms)
    停止パルス 20ms (±2ms)
    1. 外部デバイスが、パルスギャップに続き、開始パルスを生成します。
    2. 次に、外部デバイスがカウントパルスを生成します。 各カウントパルス間、および最後のカウントパルスの後にパルスギャップが発生します。 カウントパルスの数は、ロードするジョブの接頭辞と一致する必要があります。例えば、2PinInspection.job には、カウントパルスが 2 つ必要です。
    3. 外部デバイスから、停止パルスを発行します。 すべてのパルスおよびパルスギャップが指定のパルス長にマッチすると、ジョブ変更リクエストに成功し、2PinInspection.job がセンサにロードされます。 これらの条件に 1 つでも満たない場合 (パルスまたはパルスギャップのタイミングが正しくない場合)、ジョブ変更リクエストに失敗し、ジョブ変更は起こりません。
    :  
    • SetSystemConfig("PulseJobChangeTiming") ネイティブモードコマンドを使用して、開始パルス、カウントパルス、パルスギャップおよび停止パルスの幅を設定することができます。
    • オプションとして、ディスクリート出力ラインを [ジョブを開く - 完了] または [エラー: ジョブを開く] タイプに設定し、出力をパルスすることによって、ジョブ変更リクエストの成功または失敗を報告することができます。 指定の入力パルス長が使用されない場合、ジョブロードに失敗し、出力はパルスされません。

In-Sight ビジョンシステム

この機能を使用するには、ジョブファイル名の先頭に 0~127 の数値が付いたジョブを 1 つ以上保存しておく必要があります (例: 1PinInspection.job)。

  1. 入力ラインを選択し、[信号タイプ] を [ジョブを開く] に設定します。どのジョブファイルがロードされるかは、[ジョブ ID 番号] に設定した入力ラインの状態 (0 または 1) によって決まります。
  2. 信号タイプの設定で [ジョブ ID 番号] の入力ラインを 1 本以上用意しておきます。
  3. [ジョブ ID 番号] に設定した入力ラインは、2 進数の 1 ビットとして扱われます。 続いて同様に [ジョブ ID 番号] に設定した他の入力ラインも 2 進数の追加ビットとして扱われます。 これらのビットで構成された 2 進数の値が、ロードするジョブの番号となります。ジョブファイルは、あらかじめファイル名の先頭に 10 進数のジョブ番号を付けて保存 (例: 6test.job) しておく必要があります。

例 1

4 本のディスクリート入力ラインを [ジョブ ID 番号] に割り当てます。 そのときジョブ番号は 4 ビットの 2 進数値で表されます。これらの 4 本の入力状態が 1-1-1-0 であったとすると、2 進数の 1110、すなわち 10 進数の 14 が指定され、"14" で始まるジョブファイル (例: 14inspect.job) がロードされます。

例 2

3inspection.job、6inspection.job および 9inspection.job という名前の付いた3 つのジョブファイルがあります。 センサが PLC から HIGH 信号を受信する時に、ジョブファイル 6inspection.job がロードされるように指定するとします。 ディスクリート入力 1 は、現在画像取り込みトリガとして使用されています。

  1. 入力ライン 1 を PLC に接続します。
  2. 入力ライン 1 の [信号タイプ] を [ジョブを開く] に設定します。
  3. ジョブファイルの先頭の数値が 3~9 なので、[ジョブ ID 番号] に 4 点の入力が必要となります (9 は2 進数では 1001)。
  4. ジョブ ID 番号ラインの状態が順番に 1-1-0-0 (6 は2 進数で 1100) で、入力ライン 2 の状態が HIGH (1) のとき、ジョブ名 6inspeciton.job がロードされます。

    :  同じ先頭の数値を持つファイルが In-Sight センサに保存されている場合、ファイルは英数字順にロードされます。