キャリパアレイ

キャリパアレイは、1D カーネルを用いて各キャリパ内のエッジピークを検出するエッジモデルメソッドを使用し、画像領域内のエッジ成分を検出します。キャリパアレイは、検査対象エッジを含む画像の一部分を 1D で表示しますが、この 1D 画像には、検査対象エッジだけでなく、オリジナルの画像中のノイズやその他の不必要な情報が含まれています。キャリパアレイを使用して、1D 画像にツールの [エッジ] タブの [キャリパサイズ]、[エッジ幅] および [最小コントラスト] パラメータを適用することによって、検査対象エッジの強度を増し、同時に画像中のノイズを軽減します。

アレイ中の各キャリパは個別に評価され、エッジ候補を得点化して、どのエッジを選択するかを決定します。位置欠陥では、検出エッジに基づいて最適ラインを作成し、指定許容範囲外のばらつきに対し、検出エッジと最適ラインを比較して、欠陥を決定します。幅欠陥では、キャリパ内で検出された 2 つのエッジ間の距離を計算して、その距離を決定し、その距離と許容範囲を比較して欠陥を決定します。

領域内のキャリパアレイは、検出可能な欠陥/ギャップのサイズを定義します。検出可能な欠陥またはギャップのサイズは、検出可能なエッジ数によって決定されますが、その数はエッジ上に位置するキャリパ数によって決定されます。[すべてのキャリパを表示] チェックボックスを ON にすると (デフォルトは、OFF)、領域内のキャリパは赤の矩形として表示されます。

:  領域内のキャリパ数が多いほど、ツールの実行時間が増大します。