TestRun™ でジョブをテストするには

TestRun™ は In-Sight ビジョンシステムに対しテストを行い、そのテスト結果を予想値と比較します。TestRun は次のテストから構成されます。

リミットテスト: 現在のパラメータ値が、設定した上限・下限値内にあるかどうかを決定します。これらのパラメータは、ユーザがジョブ内で直接設定したり、通信プロトコルを介して外部デバイスからジョブまたは値をディスクリート入力で読み取って設定したりすることができます。
画像テスト: 「良品」または「不良品」であることが分かっている一連の画像をビジョンシステムに送信し、現在のジョブ結果が各画像の予想結果と一致するかどうかを決定します。
ハードウェアテスト: ビジョンシステムの現在の画像品質を予想画像と比較し、カメラの位置、焦点、照明などに変化が生じたかどうかを決定します。

TestRun を使用する前に

注 : TestRun を使用できるのは、フルアクセス権限のあるユーザのみです。

TestRun は、次の条件を前提としています。

マシンビジョンアプリケーションがすでに設置されていて、In-Sight ビジョンシステムにジョブファイルとして保存されている。
[接続] ステップで、ビジョンシステムへの接続が確立されており、ジョブファイルがロードされている。
アプリケーションで使用される画像を含む画像データベースがすでに作成されている。

注 : 画像データベースには、「良品」 (PASS となる画像) と「不良品」 (FAIL となる画像) の両方の画像が含まれていることが望ましいです。TestRun は、様々な画像データベースファイル構成に対応していますが、TestRun を実行する前に「良品」フォルダと「不良品」フォルダに画像をソートしておくと、プロセスを簡略化することができます。

TestRun を使用するには

In-Sight ビジョンシステムに接続し、ジョブファイルをロードすると、TestRun の設定を始めることができます。TestRun の設定には、ステップバイステップで TestRun をプログラムできる [TestRun 設定] ダイアログを使用します。ダイアログの左にはナビゲーションパネルが表示され、設定するステップのセットアップ画面を選択することができます。

注 : TestRun の初期設定後、ナビゲーションパネルのステップをクリックして、各ステップに戻ることができます。

TestRun を設定するには

[パレット] の [TestRun] タブをクリックします。

注 : [パレット] が表示されていない場合、[表示] メニューから [パレット] を選択します。
[設定] ボタンを押し、[TestRun 設定] ダイアログを開きます。
ナビゲーションパネルに従いステップバイステップで、TestRun を設定します。TestRun 設定についての詳細は、In-Sight Explorer ヘルプをご参照ください。