WriteResultsBuffer

参照元のバッファデータ構造体からのデータを書き込みます。データは FormatOutputBuffer 関数によって生成され、現在有効なファクトリ通信プロトコル ([ネットワークの設定] ダイアログで有効にする) に書き込まれます。この関数は、ファクトリ通信プロトコルの [Result Code] フィールドにも書き込みます。

:  PROFINET 通信プロトコルが有効な場合に WriteResultsBuffer 関数を使用すると、バイトがスワップされます。

WriteResultsBufferの入力パラメータ

Syntax:WriteResultsBuffer(イベント,バッファ,結果コード,プロトコル,バイト/ワードオーダ)

イベント

ファクトリプロトコルへの結果の書き込みのきっかけとなるイベントを指定します。このパラメータは、次のいずれかを参照している必要があります。

  • AcquireImage 関数を含んでいるセル A0 の画像データ構造体。
  • Event 関数を含んでいるセル。
  • Button 関数を含んでいるセル。
バッファ

FormatOutputBuffer 関数によって作成されるバッファ構造体への参照を指定します。この構造体には、自動的にフォーマットされたデータが含まれます。

:  出力データの最大長は、4,000 バイトです。
結果コード In-Sight ビジョンシステムによる検査の結果を接続されているデバイスに伝えるために使用できる 16 ビットの整数を指定します。
プロトコル

ユーザデータの書き込み先となるプロトコルを指定します。

:  このパラメータは、In-Sight 5.1.0 以上を実行している In-Sight ビジョンシステムだけで使用できます。モデル一覧およびサポートされているファームウェアバージョンについては、ファームウェアのバージョンをご参照ください。
0 = EtherNet/IP EtherNet/IP が有効なファクトリ通信プロトコルであることを指定します。
1 = PROFINET PROFINET が有効なファクトリ通信プロトコルであることを指定します。
2 = SLMP プロトコルスキャナ SLMP スキャナが有効なファクトリ通信プロトコルであることを指定します。
3 = Modbus TCP サーバ

Modbus TCP サーバが有効なファクトリ通信プロトコルであることを指定します。

:  このプロトコルは、In-Sight ファームウェアバージョン 5.3.0 以上を実行している In-Sight ビジョンシステムだけで使用できます。
8 = CC-Link IE フィールド Basic Bit CC-Link IE フィールド Basic が有効なファクトリ通信プロトコルであることを指定し、結果バッファを RX ビット領域に書き込みます。
9 = CC-Link IE フィールド Basic Word CC-Link IE フィールド Basic が有効なファクトリ通信プロトコルであることを指定し、結果バッファを RWr ワード領域に書き込みます。
100 = 任意 (デフォルト) 現在有効なファクトリ通信プロトコルが使用されることを指定します ([ネットワークの設定] ダイアログで有効化)。複数のプロトコルが有効にされている場合は、最初に有効にされたプロトコルが使用されます。
バイト/ワードオーダ

関数によって読み込まれるワードとバイトのビット順序を指定します。

:  このパラメータは、In-Sight ファームウェア 5.1.0 以上を実行している In-Sight ビジョンシステムだけで使用できます。モデル一覧およびサポートされているファームウェアバージョンについては、ファームウェアのバージョンをご参照ください。

0 = ビッグエンディアン (= Modbus のデフォルト)

最上位バイトが最初に格納され、以降のバイトが降順に格納されるように指定します。

1 = リトルエンディアン

最下位バイトが最初に格納され、以降のバイトが昇順に格納されるように指定します。

2 = ビッグエンディアン (ワード変換使用)

ビッグエンディアンのバイトスタイルが適用され、Double ワード型のワードペアオーダが切り替わります。(16 ビットワード)

3 = リトルエンディアン (ワード変換使用)

リトルエンディアンのバイトスタイルが適用され、Double ワード型のワードペアオーダが切り替わります。(16 ビットワード)

100 = デフォルト (選択解除された場合)

次のデフォルト設定が使用されます。

EtherNet/IP リトルエンディアン
PROFINET ビッグエンディアン
SLMP プロトコルスキャナ リトルエンディアン
Modbus TCP サーバ ビッグエンディアン
CC-Link IE フィールド Basic リトルエンディアン

AB (1 ワードサイズの値): A = 最上位バイト、B = 最下位バイト:

  着順
ビッグエンディアン (= デフォルト) AB
リトルエンディアン BA
ビッグエンディアン (ワード変換使用) AB
リトルエンディアン (ワード変換使用) BA

12AB (2 ワードサイズの値): 1 = 最上位バイト、B = 最下位バイト:

  着順
ビッグエンディアン (= デフォルト) 12 AB
リトルエンディアン BA 21
ビッグエンディアン (ワード変換使用) AB 12
リトルエンディアン (ワード変換使用) 21 BA

WriteResultsBufferの出力

戻り値

クライアントに送信されたデータを含んだ書き込み結果データ構造体。

:  In-Sight ファームウェア 4.x.x 以前を実行している In-Sight ビジョンシステムに接続する場合、書き込まれたエレメントの数が返されます。入力パラメータが無効な場合、またはクライアントへの接続が確立されていない場合は、#ERR が返されます。