ネットワークのトラブルシューティング

注意 :  センサの設定を工場出荷時のデフォルトにリセットすると、[センサ/デバイスをネットワークに追加] ダイアログによって、proc.set ファイルが上書きされます。

In-Sight Explorer ソフトウェアのインストール

  • PC に In-Sight ソフトウェアをインストールするときには、ローカルの管理者権限があることを確認してください。
  • すべてのファイアウォールとウィルス対策ソフトウェアを無効にしてください。

センサの初期設定

IP アドレスを割り当てます。

In-Sight センサは、工場出荷時には DHCP が有効になっています。ご使用のネットワークに DHCP サーバがない場合は、[センサ/デバイスをネットワークに追加] ダイアログを使用して、センサに固定 IP アドレスを割り当ててください。

:  DHCP は、ネットワークに DHCP サーバがある場合のみ使用してください。既存のネットワークにセンサをインストールするときには、DHCP サーバが使用可能かどうか、ネットワーク管理者に問い合わせてください。

別のネットワークへのセンサの移行

すべてのセンサをセットアップした後で、IP アドレスを新しいネットワーク用に変更する必要がある場合 (生産ラインに設置する場合など) は、[センサ/デバイスをネットワークに追加] ダイアログを使用して、センサのネットワーク設定を変更してください。

:  センサの IP アドレス変更作業は、変更前のネットワーク上で実施する必要があります。

PC がセンサとは別のサブネットにある

センサが、In-Sight Explorer を実行している PC とは異なるサブネット上で動作するように設定されている場合は、センサのホスト名IP アドレスExplorer のホストテーブルに入力しないと、そのセンサは [In-Sight ネットワーク] に表示されません。

PC に直接接続されているセンサに接続できない

正しい種類のネットワークケーブルを使用していることを確認します。

In-Sight 5000 シリーズのほとんどのセンサはネットワークケーブルの極性自動検出機能を備えているため、センサと PC を直接接続する際に、ストレートケーブルまたはクロスケーブルのどちらを使用しても構いません。自動検出機能を持たないセンサの場合は、クロスケーブルを使用するか、ストレートケーブルとクロスカプラを併用する必要があります。ご使用のセンサの正しい接続方法を調べるには、センサの背面の製品番号ラベルを確認してください。製品番号が P/N 800-5828 の場合、センサには自動検出機能がありません。

PC がネットワークに接続されていることを確認します。

センサのネットワークケーブルを PC のネットワークカードに接続すると、画面右下の通知領域にネットワーク接続アイコンが表示されます。ネットワーク接続アイコンが表示されない場合は、ネットワークケーブルがしっかりと挿入されていて、良好な状態であることを確認してください。

PC の Microsoft メディア検出機能を無効にします。

ネットワークインタフェースがリンク状態であるかどうかを自動的に検知するメディア検出機能が有効な場合、In-Sight センサとの通信が正しく行えないことがあります。ハブまたはスイッチを使用するか、PC のメディア検出機能を無効にすることを推奨します。詳細については、Microsoft サポート技術情報 239924 を参照してください。

ハブまたはスイッチに直接接続されているセンサに接続できない

:  ネットワークの形成にはスイッチを使用することを推奨します。
  • ネットワークケーブルと電源ケーブルがスイッチに正しく接続されていて、良好な状態であることを確認します。ネットワークケーブルをスイッチのイーサネットポートに挿入すると、緑色のライトが点灯して、そのポートで接続されたことを示します。
  • センサ背面の 24VDC LED と ENET LED が点灯していることを確認します。
  • ポートブロッキングやフィルタリングなど、ネットワークスイッチのオプション機能が有効になっていないことを確認します。

In-Sight センサが [In-Sight ネットワーク] ペインに表示されない

:  
  • 次の各手順を完了した後、[表示] メニューの [更新] をクリックして、[In-Sight ネットワーク] を更新してください。
  • 次の方法で問題が解決しない場合は、[センサ/デバイスをネットワークに追加] ダイアログを使用して、センサのネットワーク設定の再設定を行ってください。

センサに電源が供給されていることと、ネットワーク通信が機能していることを確認します。

電源ケーブルとイーサネットケーブルがセンサにしっかりと接続されていることを確認します。センサが電力を受け取っていることと、ネットワーク接続が検出されていることを確認するには、センサ背面の 24VDC LED と ENET LED が点灯していることを確認してください。

センサの IP アドレスが正しく設定されていることを確認します。

デフォルトの Microsoft ネットワークの基本の IP アドレスは、192.168.0.x です。x は 1 ~ 254 の番号です。0 と 255 は予約されているので使用しないでください。

センサのサブネットマスクが正しく設定されていることを確認します。

IP アドレスが 192.168.0.x の場合、デフォルトのサブネットマスクは 255.255.255.0 です。サブネットマスク中の 255 が設定されたオクテットは、すべてのデバイスで同じ値を共有しなければならないことを意味します。また、サブネットマスク中の 0 が設定されたオクテットは、デバイスごとに異なる値を使用しなければならないことを意味します。例えば、255.255.255.0 のサブネットマスクを使用するとき、PC の IP アドレスが 192.168.1.24 でセンサの IP アドレスが 192.168.0.98 の場合、3 番目のオクテットが一致しないため PC はセンサを自動認識できません。

センサの IP アドレスに ping して、センサがネットワーク上で認識されているかどうかを確認します。

コマンドプロンプトを開いて、センサの IP アドレスに ping を打ちます。例えば、IP アドレスが 192.168.0.1 のセンサに ping を発行するには、ping 192.168.0.1 というコマンドを入力します。Request timed out というメッセージが表示された場合、指定した IP アドレスはネットワーク上で検出されないことを意味します。

:  センサの電源を切って、ほかのデバイスが同じ IP アドレスを使用していないかどうか確認しなければならない場合があります。IP アドレスは、ネットワーク上で一意でなければなりません。

ローカルエミュレータに接続できない

Error 6003: エミュレータを起動できませんでした。

エラーメッセージの詳細

In-Sight Explorer によって検出される PC の IP アドレスが正しくない

  1. In-Sight Explorer を開きます。
  2. エミュレータに接続します。
  3. [センサ] メニューから [ネットワークの設定] を選択します。
  4. エミュレータの IP アドレスを確認します。

    • IP アドレスが 127.0.0.1 の場合、ネットワークカードが故障している可能性があります。
    • IP アドレスが正しくない場合、In-Sight Explorer が別のネットワークカード (無線 LAN カードなど) を検出した可能性があります。In-Sight Explorer は、PC の起動時に使用されたネットワークカードの IP アドレスを使用します。PC に複数のネットワークカードが装着されている場合は、ネットワークカードのバインド順を変更しなければならないことがあります。In-Sight は、リストの最初にある IP アドレスを使用します。

IP アドレスとサブネットマスクに 2 桁しか入力できない

これは、PC の画面設定の影響です。 

使用可能なポート

有効なポート番号は、In-Sight 通信のために予約されているポートを除いて、1 ~ 65535 の未使用の任意の番号です。PC のサービスで予約されているポート番号との競合を避けるために、In-Sight エミュレータの設定では、必ず 3000 (デフォルト) 以降のポート番号を割り当ててください。

センサのファームウェアをアップデートできない

ほとんどのファームウェアアップデート問題は、ファイアウォールに原因があります。すべてのファイアウォールが無効になっていることを確認してください。

ファイルを転送できない

別のアプリケーションが FTP ポートを制御していないかどうか確認します。 

  1. In-Sight Explorer を閉じます。
  2. コマンドプロンプトを開いて、netstat -a というコマンドを入力します。
  3. ポート 21 でリスンしているアクティブな TCP 接続 (例: 「TCP 0.0.0.0:21」) を見つけます。これで、何らかのアプリケーション (FTP サーバなど) がデフォルトの FTP ポート 21 を使用していることがわかることがあります。その場合は、そのアプリケーションを停止するか、ポート番号を変更する必要があります。

ポート 21 を使用している可能性のある一般的なアプリケーションは、Windows のインターネットインフォメーションサービス (IIS) です。IIS がこのポートを使用していないことを Windows 7/Windows 10 で確認するには、次の手順に従って操作します。

センサに書き込めない

これは、ネットワーク内の変更によって発生することがあります。デバイスに ping を打つことはできても、WriteDevice または WriteImageFTP 関数ではデバイスに書き込めない場合があります。

  • ネットワーク上の DNS (Domain Name System) サーバがデバイスのホスト名を解決できていない可能性があります。その可能性があるときには、ホスト名の代わりに IP アドレスを入力してみてください。
  • WriteImageFTP 関数を設定するときには、ユーザ名とパスワードを入力して、FTP サーバにログオンします。In-Sight Explorer ソフトウェアには、FTP サーバが組み込まれています。この FTP サーバは、In-Sight Explorer が起動され、エミュレータが有効にされている場合に機能します。In-Sight Explorer の FTP サーバを使用する場合、デフォルトのユーザ名は admin であり、デフォルトのパスワードは未設定です。