ReadResult
ある In-Sight センサ (送信側) のセルから別のセンサ (受信側) へ値をインポートします。いくつかの ReadResult 関数を使用して、複数の In-Sight スレーブセンサから、受信センサ上の単一のスプレッドシートに結果をインポートします。
- 送信および受信 In-Sight センサはオンラインである必要があります。
- WriteResult および ReadResult 関数の使用時には、ReadResult 関数を使用している In-Sight センサをネットワークトリガマスタとして構成し、WriteResult 関数を使用しているセンサをネットワークトリガスレーブとして構成することを強く推奨します。これによって結果を同期させることができるので、現在のトリガに反応してスレーブによって生成された結果をマスタが読み取ります。
ReadResultの入力パラメータ
Syntax:ReadResult(画像取り込み,ホスト名,タイムアウト)
画像取り込み | セル A0 のデフォルトの画像データ構造体への参照であり、画像取り込みトリガのソースを指定します。 |
ホスト名 |
結果を送信する In-Sight センサのネットワーク名を指定します。In-Sight の送信側には、受信側に送信する値を含んでいるセルを参照する、WriteResult 関数が含まれている必要があります。 注 :
|
タイムアウト | In-Sight の送信側センサが、In-Sight の受信側に結果を書き出すために待機する時間 (取り込み時間を含む) のミリ秒数(0 ~ 120000、0 はタイムアウトしません)。 |
ReadResultの出力
戻り値 | 指定した In-Sight の送信側からインポートされた値を含んでいる Result データ構造体。入力パラメータのいずれかが無効である場合、ネットワークエラーがある場合、または指定した [タイムアウト] 時間内に結果が受信されなかった場合は、#ERR が返されます。 |
結果 | ReadResult 関数が最初にセルに挿入されると、In-Sight の送信側センサからインポートされた最初の 4 つの結果を含んでいるテーブルが、自動的にスプレッドシートに作成されます。 |
スプレッドシートに自動挿入されて結果テーブルを作成する関数は次のとおりです。
GetResult(結果, インデックス) | Result データ構造体からインデックス付きの値を返します。この値は、In-Sight の送信側の WriteResult 関数でのセル参照の順番に従って、インデックスが付けられます。 |
ReadResult 関数の例
2 台の In-Sight センサ、送信側と受信側がネットワークに接続されていると仮定します。各センサのジョブを次のように設定します。
送信側:
A0 = AcquireImage(32,1,8,0,480,0,0,0,0,128,32,0,0,"","",0)
A1 = '画像取り込みの数:
A2 = '画像取り込みの数 × 2:
A3 = Timer("00:00:05",32)
A4 = WriteResult($A$0,$D$1,$D$2)
D1 = Count($A$0,9999999,0,0)
D2 = D1*2
AcquireImage セル (A0) はトリガ用に設定されています。セル A3 内の Timer 関数は、5 秒ごとに手動トリガを開始します。セル D1 には Count 関数が含まれており、画像取り込みの数を蓄積しますが、D2 は画像取り込みの数を 2 倍にします。最後に、セル A4 内の WriteResult 関数は、取り込みデータを受信側センサで使用できるようにします。
受信側:
A0 = AcquireImage(1,1,8,0,480,0,0,0,0,128,32,0,0,"","",0)
A1 = '画像取り込みの数:
A2 = '画像取り込みの数 × 2:
A4 = ReadResult($A$0,"Sender",0)
B4 = GetResult($A$4,0)
C4 = GetResult($A$4,1)
D1 = GetResult($A$4,0)
D2 = GetResult($A$4,1)
D4 = GetResult($A$4,2)
E4 = GetResult($A$4,3)
AcquireImage セル (A0) は連続的トリガ用に設定されています。セル A4 内の ReadResult 関数は、送信側の WriteResult 関数からデータを引き出します。情報が読み込まれている残りのセル (B4、C4、D1、D2、D4、E4) には GetResult 関数が含まれており、セル A4 内の Result 構造体のゼロベースのインデックス指定を示しています。
両方のセンサをオンラインにすることで、ReadResult および WriteResult 関数が実行に移されていることを確認することができます。
20 秒後に、4 つの画像取り込みが発生しています。受信側センサは、送信側の値と同期したままになっています。送信側の WriteResult 関数は 2 つの値を渡しているだけなので、受信側のセル D4 および E4 は #ERR を返します。