ValidateIDData

ReadIDMax 関数、または ReadIDCode 関数で初めに読み込まれた ID コードからデコードされたデータに対して、MIL-STD 130 および GS1 に準拠した検証を実行します。

:  
  • ReadIDCode 関数は、In-Sight ファームウェア 4.x.x を搭載した In-Sight ビジョンシステムでのみ使用可能です。In-Sight ファームウェア 5.1.0 以上を実行する In-Sight ビジョンシステムでは使用できません。モデル一覧およびサポートされているファームウェアバージョンについては、「ファームウェアバージョン」を参照してください。
  • レガシー関数である ReadIDCode 関数の代わりに ReadIDMax 関数を使用することを推奨します。ReadIDMax 関数には拡張性能機能が搭載されています。
  • 参照元の ReadIDMax 関数では、[照合] パラメータをオンにしておく必要があります。
  • 参照元の ReadIDCode 関数では、[アルゴリズム] パラメータをオンにしておく必要があります。
  • カラー In-Sight ビジョンシステムを使用する場合、ReadIDCode 関数は、カラー画像をグレースケールに変換する画像処理関数 (ColorToGreyscaleFilter など) を参照する必要があります。

ValidateIDDataの入力パラメータ

Syntax:ValidateIDData(ID コード,検証オプション,DoD UID コンストラクト)

ID コード

この引数は、ReadIDMax 関数によって返される有効な IDMax データ構造体、または ReadIDCode 関数によって返される有効な ID コードデータ構造体を含むスプレッドシートのセルを参照している必要があります。

:  ReadIDMax 関数を参照する場合は、[照合] パラメータを有効にする必要があります。ReadIDCode 関数を参照する場合は、[アルゴリズム] パラメータを有効にする必要があります。
検証オプション

使用する検証オプションを指定します。

0 = データ修飾子 (デフォルト)

データ内のデータ修飾子が閉じたデータの直前に付く指定の文字または文字列で、後に続くデータの一般的なカテゴリまたは用途を定義します。有効で、各データ修飾子に続く文字の型、長さ、値が適合することを指定します。次の 3 つのカテゴリのデータクオリファイアを検証できます。

  • アプリケーション識別子 (AI)- ISO/IEC 15434 のフォーマット 05
  • データ識別子 (DI)- ISO/IEC 15434 のフォーマット 06
  • テキスト要素識別子 (TEI)
1 = ISO 15434

検証オプションに ISO 15434 を指定します。詳細については、www.iso.org を参照してください。

2 = DoD UID

検証オプションに米国国防総省 (DoD) の固有識別子 (UID) を指定します。詳細については、www.acq.osd.mil/dpap/ を参照してください。

:  DoD の機械判読可能な情報 (MRI: Machine Readable Information) シンボルに関する必要最低条件は、ISO 16022 仕様によって定義された Data Matrix ECC 200 シンボルです。
3 = GS1

検証オプションに GS1 標準を指定します。詳細については、www.gs1.org を参照してください。

:  
  • In-Sight ファームウェアバージョン 4.10.1 を搭載する In-Sight Micro 1000 シリーズ、5000 シリーズ、および 70xx ~ 74xx シリーズビジョンシステムが、GS1 General Specification (GS1 仕様書) V14 に対応するようになりました。
  • In-Sight のファームウェアバージョン 5.1.0 ~ 5.3.0 は、GS1 General Specification (GS1 仕様書) V10、2010 年 1 月第一版に対応しています。
  • In-Sight のファームウェアバージョン 5.4.0 以上は、GS1 General Specification (GS1 仕様書) V14 に対応しています。
4 = securPharm (高レベル) 検査オプションに「厳しい」 securPharm (DataMatrix シンボルを使用したドイツ医薬品産業のバーコードパッケージングシステム) を指定します。医薬品番号 (PPN)、シリアル番号、ロット番号、有効期限 (GTIN はオプション) が必要です。
5 = securPharm (低レベル) 検査オプションに「緩い」 securPharm (DataMatrix シンボルを使用したドイツ医薬品産業のバーコードパッケージングシステム) を指定します。医薬品番号 (PPN) が必要です。それ以外の情報はオプションです。
DoD UID コンストラクト

検証する DoD UID コンストラクトの種類を指定します。

:  このパラメータは、[検証オプション] パラメータの値に DoD UID が選択されている場合のみ有効になります。
0 = DoD UID コンストラクト #1 または #2 (デフォルト)

検証オプションとして、DoD UID コンストラクト #1 または #2 を指定します。

DoD コンストラクト #1 UID に準拠する場合、すべてのフィールドが検証されます。また、すべてのフィールドに少なくとも次の情報が含まれている必要があります。

  • エンタープライズ ID
  • エンタープライズ ID 内のシリアル番号

DoD コンストラクト #2 UID に準拠する場合、すべてのフィールドが検証されます。また、すべてのフィールドに少なくとも次の情報が含まれている必要があります。

  • エンタープライズ ID
  • 元の部品番号、ロット番号、またはバッチ番号
  • 元の部品番号、ロット番号、またはバッチ番号内のシリアル番号
  • 現在の部品番号、ロット番号、またはバッチ番号
1 = DoD UID コンストラクト #1 検証オプションとして、DoD UID コンストラクト #1 を指定します。
2 = DoD UID コンストラクト #2 検証オプションとして、DoD UID コンストラクト #2 を指定します。

ValidateIDDataの出力

戻り値 シンボル の検証方法を含むを含む IDValid データ構造体。入力パラメータが無効であれば #ERR を返します。
結果 この関数が初めてセルに挿入されると、IDValid データ構造体の右隣のセルに、該当する情報文字列とともに検証ステータスが自動的に表示されます。

ValidateIDDataデータアクセス関数

ValidateIDDataが初めて生成されると、次のデータアクセス関数が、結果テーブルを作成するためにスプレッドシートに自動挿入されます。

Valid GetValid(ID 有効) データの妥当性 (0 = 無効、1 = 有効)。
Diagnostic Info GetDiagnosticString(ID 有効) 診断情報文字列を返します。

IDValidate データアクセス関数を使用して、そのほかのデータを取得することができます。