サンプリングツールのパラメータ

サンプリングツールのパラメータは、画像が学習中にサンプリングされる方法を制御します。

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  • [詳細][境界線タイプ][マスキングモード]、および [中心] パラメータは、[エキスパートモード] が有効になっている場合にのみ利用できます。これは、[ヘルプ] メニューで有効にできます。
  • [詳細] パラメータは、位置決め (青) ツールでのみ利用できます。
  • [中心] パラメータは、解析 (赤) ツールでのみ利用できます。
  • ツールの学習が終了した後にサンプリングパラメータを変更すると、基礎となる画像統計が根本的に変化するため、学習が無効になります。これによって、ツールの再学習が必要になります。
パラメータ 説明

特徴のサイズ

一般的な特徴の直径 (ピクセル単位) を指定します。特徴のサイズ パラメータは、画像の左下にグラフィックで表示され、その画像内でグラフィックを使用してサイズ変更することで、さらに正確なサイズを設定できます。

特徴のサイズは、処理時間 (n2) に大きく影響します。つまり、100 の [特徴のサイズ] は、10 のサイズよりも 100 倍高速ですが、[特徴のサイズ] が 15 より小さいと通常良い結果は得られません。

[特徴のサイズ] を設定するときは、処理時間 (P時間) に関して次の点を考慮してください。

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  • ツールは、実際には [特徴のサイズ] 設定よりも 5 倍大きい領域を視野に含めることになります。ただし、周辺部とは対照的に、特徴の中心部により詳細なレベルが表示されます。
  • 読み取り (青) ツールの場合、[特徴のサイズ] は 幅 x 高さの 2 次元になります。

詳細

位置決め (青) ツールが、特徴ラベルの周囲の領域と比較して、特徴のグラフィック内の領域にどの程度焦点を当てるかを指定します。使用可能な設定は 1 ~ 4 の値です。

  • このパラメータが有効になっており、4 に設定されている場合、ツールはラベル付けされている特徴のサイズのグラフィック内の領域に関する学習にさらに焦点を当て、グラフィックの周囲のコンテキスト領域にはあまり注意を払わなくなくなります。
  • このパラメータが有効になっており、1 に設定されている場合、ツールはコンテキストと、ラベル付けされている特徴のサイズのグラフィック内の領域の両方に焦点を当て、ラベル付けされている特徴のサイズのグラフィック内の詳細にはあまり注意を払わなくなくなります。
  • 2 と 3 の設定は、1 と 4 の 2 つの両極端な設定の中間の度合いになります。
:  特徴のサイズに基づいた画像のサンプリング方法の詳細については、「特徴のサイズ」のトピックを参照してください。

カラー

画像をサンプリングするときに使用するカラーチャネルの数を指定します。1 に設定されている場合、カラー画像はグレースケールに変換されます。

  1. 画像をグレースケールとして取り扱う
  2. 2 チャネルの画像 (スペクトル画像、グレー+アルファ)
  3. BGR 画像
  4. BGR(A) 画像
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  • 画像が RGB(A) である場合は、グレースケールに変換されます。計算の効率 (メモリの割り当て、転送、ファイルの保存、カラー変換など) を高めるために、常に正しい数のチャネルを使用してください。ViDi ツールでは BGR チャネルの順序を使用します。
  • アプリケーションがカラー画像に依存している場合は、最小限必要な数のカラーチャネルのみを使用し、正しい数のチャネルを持っている画像のみを使用して変換を回避してください。その理由は次のとおりです:

画像のチャネル数 学習するチャネル数 説明
1 (グレースケール) 1 グレースケール画像の正しい設定。
1 2、3、4 これは学習エラーになる確率が高くなります。
2 1 ツールは最初のチャネルのみを使用します。
2 2 ツールは完全なピクセル情報を使用します。
2 3、4 これは学習エラーになります。
3 (BGR) 1 これによって BGR からグレースケールの変換が行われます。
3 2 ツールは最初の 2 つのチャネル (B と G など) のみを使用します。
3 3 ツールはすべてのピクセル情報を使用します。
3 4 これは学習エラーになる確率が高くなります。
4 (BGRA) 1 これによって BGRA からグレースケールの変換が行われます。
4 2 ツールは最初の 2 つのチャネル (B と G など) のみを使用します。
4 3 ツールは最初の 3 つのチャネル (B、G、および R など) のみを使用します。
4 4 ツールは完全なピクセル情報を使用します。

境界線タイプ*

画像の外部のピクセルがサンプリングされる方法を指定します。

ヒント :  画像の境界にマスクを追加すると、誤検出率が大幅に減少します。
  • 黒:画像の外部を単色で塗りつぶします。

    黒で塗りつぶす
  • 重複:画像の外部を最後のピクセルで塗りつぶします。

マスキングモード*

マスクがサンプリングされた画像にどのように適用されるかを指定します。ツールによって処理される画像の領域を制限するためにマスクが使用されます。マスクは学習後に設定できますが、学習前に設定すると、学習フェーズに役に立ちます。

  • 透明:マスクは適用されません。
  • マスク:マスクはマスクされている領域を無視するために使用されます。
  • オーバレイ:マスクはサンプリングされた画像に追加のカラーチャネルとして適用されます。

中心*

ビューの中心に対して円対称のオブジェクトが検査に含まれている場合に、解析 (赤) ツールと共にこのパラメータを使用して、オブジェクトが事実上展開される可能性があるため、結果として得られる学習モデルが単純になるようにします。