環境

VisionPro Deep Learning の環境は、学習とランタイムの 2 つです。学習フェーズでは、ワークショップが学習環境となり、展開フェーズでは、ランタイム環境となります。以下のトピックでは、ランタイムと学習機能のアーキテクチャに関する主な違い、これらの長所と短所、どちらを使用すべきかの事例について説明します。

Note: 学習フェーズと展開フェーズの詳細については、「VisionPro Deep Learning の仕組み」を参照してください。
Note: これらの実装の詳細については、「開発者」のセクションのトピックを参照してください。

 

学習環境

学習環境では、学習と処理 (または推論) の両方を行います。それによって、ユーザは Deep Learning DLL (API) または GUI を経由してツールを設定、追加、削除、または学習させることができるようになり、ランタイム機能が拡張されます。

 

学習

学習環境での学習は、VisionPro Deep Learning ワークスペースで各ツールを作成、設定、学習するために必要なすべてのステップを行います。ワークスペース内の VisionPro Deep Learning ツールは、この段階で与えられた画像の知識を学ぶために、作成、変更、設定、および学習が可能です。

長所 短所

再学習が可能

統合が難しい

パラメータは固定しない

バージョン管理がユーザに公開される

 

学習展開用のアプリケーションは次のとおりです。

  • オペレータがツールを適応させる必要があるときに、インポートとエクスポートが困難である場合
  • インテグレータが別のアプリケーションに依存せずに、学習に独自のエコシステムを使用したい場合

 

ビジョンアプリケーションには次のような役割があります。

  • Deep Learning を操作するためのハードドライブフォルダを予約する
  • ツールを再学習させるためのすべての Deep Learning ツールパラメータを公開する
  • ワークスペースバージョンを管理する
  • データベースのサマリを経由してフィードバックをユーザに提供する

 

プログラミング言語 方法
.NET 名前空間学習

Example.Training.Console

Example.Training.GUI

.NET ラッパーは、これらのタスクを実装する UI 要素を提供します。
C

vidi_*

vidi_training_*

Example.Cpp.Training.Blue

Example.Cpp.Training.Red

 

 

処理 (推論)

学習環境での処理では、各学習済みツールの知識を適用して、VisionPro Deep Learning のワークスペースの結果の推測を行います。この処理では、ツールを変更したり学習させたりしません。ワークスペース内の VisionPro Deep Learning ツールが処理中である場合は、画像から結果を推測するのみです。

 

Deep Learning DLL には次のような役割があります。

  • GPU を管理する
  • 画像を取り込み (メモリまたはハードドライブを経由)、XML 文字列を返す
  • 任意のフォルダまたはアーカイブからワークスペースを読み込む

 

ビジョンアプリケーションには次のような役割があります。

  • Deep Learning を操作するためのハードドライブフォルダを予約する
  • 画像を取り込む
  • 画像を VisionPro Deep Learning アプリケーションに送信する
  • 結果を解釈し、それに基づいて行動する
  • フィードバックをユーザに提供する

 

ランタイム環境

ランタイムは処理のみ (推論のみ) を行います。つまり、ツールは画像を処理することはできますが、ツールを変更したり、再学習させたりすることはできません。ツールの処理は、展開された本番環境で Deep Learning ツールを実行するために必要な最小機能です。詳細については、「ランタイム」を参照してください。