ホワイトバランス (In-Sight カラービジョンシステムのみ)

:  このトピックでは、In-Sight カラービジョンシステム接続時のホワイトバランス機能について説明します。 In-Sight 2000 シリーズカラービジョンセンサに接続している場合、画像の設定のホワイトバランスセクションをご参照ください。

カラーの In-Sight センサおよびカラーを有効にしたエミュレータを使用している場合のみ、[ホワイトバランス] ボタンを使用することができます。[ホワイトバランス] は、画像の赤、緑および青 (RGB) 値を計算し、In-Sight ジョブに保存されたカラーテーブルに従って補正を行うことによって、画像のカラーキャスト (色かぶり) を削除します。 その結果、白いアイテムが画像でも白く表示されます。

ホワイトバランス前 ホワイトバランス ホワイトバランス後

基準となるニュートラル (灰色) 画像を取り込んで、カラーテーブルを作成します。画像全体に 18-18-18 のような均一の RGB 値を持つ灰色の画像をニュートラル画像と呼びます。このとき、画像を飽和状態 (255-255-255) にしないでください。 続いて [ホワイトバランス] ボタンを押すと、EasyBuilder は各カラーチャネル (赤、緑、青) のヒストグラムを作成します。そして、最も大きな値を各チャネルの値で割ることでスケールファクタ (倍率) を求め、これを RGB 値の均等化に使用します。例えば、200-100-50 の RGB 値によって、1-2-4 倍のスケールファクターが求められます。

使用中のセンサのカラーテーブル設定は、ジョブファイルに保存されています。 適切なホワイトバランス情報を画像に適用するには、画像のロードや取り込みの前にジョブをロードする必要があります。

ホワイトバランス機能を使用するには、次の手順に従います。

  1. 黒い印字のある白紙の断片など、平らなテストオブジェクトに対し、In-Sight センサのフォーカスを合わせ、[画像の目標輝度] を設定します。

    :  [ホワイトバランス領域] ボタンを使用して、画像のホワイトバランスを計算する領域を指定します。 [ホワイトバランス領域] ボタンを押して、領域を指定してください。
  2. テストオブジェクトの上に、白紙の紙などほかのオブジェクトを差し込みます。 2 番目のオブジェクトも、最初のオブジェクトと同様、視野に入るようにします。
  3. [ホワイトバランス] ボタンを押します。

  4. EasyBuilder は、これらの設定をジョブファイルに保存します。その後、カラーバランス設定を使用して、画像が取り込まれます。

    :  ホワイトバランス設定は、ジョブファイルに保存され、In-Sight ビジョンシステム上には保存されません。 ジョブを新規作成する場合、上記のステップを繰り返して、ホワイトバランス設定をジョブファイルに適用する必要があります。 EasyBuilder では、ホワイトバランス設定をビジョンシステム上に保持することはできません。