画像の設定
トリガ
[トリガ] コントロール ([種類]、[遅延] および [間隔]) を使用して、画像を取得したり、検査を実行したりする方法やタイミングをカスタマイズすることができます。
ドロップダウンメニューから、In-Sight センサのオンライン時に、画像を取り込むソースを指定することができます。
カメラ | ビジョンシステムの専用取り込みトリガ入力において検出される、立ち上がりエッジで画像取り込みを有効にします。 |
連続 |
「フリーランニング」による画像取り込み (可能な限り高速) を有効にします。 |
手動 |
F5 キーが押されたときに、画像取り込みを有効にします。 注 : ビジョンセンサの TRG ボタンを押して、センサにトリガをかけることができます。
|
産業用イーサネット |
|
トリガを受信してから In-Sight ビジョンセンサが画像取り込みを始めるまでの、遅延時間をミリ秒単位で指定することができます (0~10,000) 。 [トリガ] タイプは、[カメラ] に設定する必要があります。
- 遅延は、1 ミリ秒から最大ライン露光時間 (64 マイクロ秒) を引いた値から、要求されたミリ秒数に最大ライン露光時間を足した値までの範囲です。
- [入力/出力] ステップの [信号のタイプ] で、[画像取り込み開始] が選択された場合、指定時間分、出力が遅延します。
[トリガ] を [連続] に設定した場合、画像取り込み間隔をミリ秒単位で指定することができます (0~10,000、デフォルトは 0) 。
フォーカス (オートフォーカス機能付き In-Sight 2000 ビジョンセンサのみ)
[フォーカス] タブを使用して、自動的にレンズのフォーカスを合わせたり、特定のフォーカス位置にレンズを移動したりして、サポートされているオートフォーカス機能付き In-Sight 2000 ビジョンセンサのレンズのフォーカス位置を制御します。
レンズを自動的にフォーカスするときに使用する、画像領域を指定します。 [オートフォーカス領域] ボタンを押して、領域を設定してください。
自動的にレンズの焦点を合わせ、領域内の画像シャープネスを最大にします。
- OFF (デフォルト): 現在の [フォーカス距離 (%)] をジョブに保存します。
- ON: ジョブがロードされたときに、ビジョンセンサはレンズを自動的にフォーカスします。
手動でフォーカス位置を調整します (0~100%。 デフォルト: 6.2mm レンズ = 66%、16mm レンズ = 69.2%)。 ビジョンセンサの近くに置かれた対象物にフォーカスするには、ハンドルを左に (0% のほうに) 動かします。 ビジョンセンサの遠くに置かれた対象物にフォーカスするには、ハンドルを右に (100% のほうに) 動かします。 ライブビデオモードのステータスに関わらず、ハンドルを動かすことができます。
照明
画像取り込みごとに、露光を自動的に計算します。 光を乱反射する金属物など、影が動き背景の照明が変化するといった照明のばらつきを調整することができます。 [自動露光] はデフォルトで OFF になっています。
画像取得の際に使用する、固定された露光値を設定します。 手動露光はデフォルトで ON になっています。 OFF にするには、[自動露光] を ON にしてください。
輝度レベル (0~100、デフォルト = 50) を指定することができます。値は、ハンドルを調整したり、対応する編集ボックスに値を入力したりして調整できます。 値は、露光領域内で許容される飽和状態 (=白) のピクセルのパーセンテージです。
画像取得時の露光時間を設定します (0.000 ~ 1000.000; デフォルト = 0.250)。 露光時間が長いほど、取り込まれた画像の輝度が高くなります。 このコントロールは、[自動露光] が選択されている場合、無効となります。
LED の輝度レベルをパーセンテージで指定することができます (0~100、デフォルト = 70、OFF = 0)。値は、ハンドルを調整したり、対応する編集ボックスに値を入力したりして調整できます。 輝度はジョブに保存されます。
青い背景は、現在の設定で使用可能な最大輝度値を示します。 最大照明輝度値は、[画像の目標輝度]、[露光時間]、[画像エリアの高さ]、[画像拡大モード] などの、他の画像の設定によって異なります。
露光時間の自動計算に使用される領域を指定します。
自動的に露光時間を最適化します。 最適化後、画像取り込み時に、常に同じ露光時間が使用されます。
[ON (露光)] は、露光時間中のみリング照明を点灯します (デフォルト)。 [OFF] に設定した場合、照明は OFF となり、センサは周囲 (室内) の照明に依存することになります。
ホワイトバランス (In-Sight 2000 カラーセンサのみ)
画像の赤、緑および青 (RGB) 値を計算し補正を行うことによって、カラー画像からカラーキャスト (色かぶり) を削除します。 その結果、白いアイテムが画像でも白く表示されます。
新規ジョブを作成すると、最後に実行されたホワイトバランス設定が使用されます。 ホワイトバランス設定はジョブに保存され、ジョブがロードされるとホワイトバランス設定がリストアされます。
- ホワイトバランスの設定は、手動露光中に行ってください。
-
[照明輝度] パラメータを大幅に変更した場合、最も正確なカラーを画像に再現するため、ホワイトバランスを再度実行してください。
-
マット仕上げの白い紙など、平らなテストオブジェクトに対し、In-Sight ビジョンセンサのフォーカスを合わせ、照明制御を設定してください。この際、露光過多にならないようにしてください。
-
[ホワイトバランス領域] ボタンをクリックし、明るいピクセルのみを含む領域を囲んでください。この時、『ホットスポット』が領域に入らないようにしてください。
注 : [デフォルト領域にリセット] ボタンをクリックして、画像全体を含むようにすることができます。 - [ホワイトバランスの設定] ボタンをクリックします。 その後、この設定を使用して、画像が取り込まれます。
ホワイトバランス前 | ホワイトバランス | ホワイトバランス後 |
画像
画像を取り込む際の、取り込み行数を指定します。対象エリアが画像内の同じ帯に常に制限されている場合に使用できます。 左ハンドル (開始行) や右ハンドル (終了行) を調整したり、対応する編集ボックスに値を入力したりして、値を設定することができます。
In-Sight モデル | 解像度 | 開始行の値 | 終了行の値 |
---|---|---|---|
2000-110 |
640 ✕ 480 | 0~479 (デフォルト = 0) | 0~479 (デフォルト = 479) |
2000-120/120C |
640 ✕ 480 | 0~479 (デフォルト = 0) | 0~479 (デフォルト = 479) |
2000-130/130C1 2000-230/230C1 |
640 ✕ 480 (デフォルト) | 0~479 (デフォルト = 0) | 0~479 (デフォルト = 479) |
800 ✕ 600 | 0~599 (デフォルト = 0) | 0~599 (デフォルト = 599) | |
2000-23M1 | 640 ✕ 480 | 0~479 (デフォルト = 0) | 0~479 (デフォルト = 479) |
800 ✕ 600 (デフォルト) | 0~599 (デフォルト = 0) | 0~599 (デフォルト = 599) | |
2001-230/230C1
|
640 ✕ 480 | 0~479 (デフォルト = 0) | 0~479 (デフォルト = 479) |
800 ✕ 600 | 0~599 (デフォルト = 0) | 0~599 (デフォルト = 599) | |
1280 x 960 (デフォルト) | 0 - 959 (デフォルト = 0) | 0 - 959 (デフォルト = 959) | |
1解像度は、[画像の設定] ダイアログで設定できます。 |
[画像拡大モード] を ON にします。 ON にすると FOV は 50% 減少し、光解像度は 200% に増加します。
In-Sight モデル | 解像度 | 画像拡大モード |
---|---|---|
2000-110 |
640 ✕ 480 | サポートされていません |
2000-120/120C |
640 ✕ 480 | ON/OFF に設定可 |
2000-130/130C1 2000-230/230C1 |
640 ✕ 480 (デフォルト) | ON/OFF に設定可 |
800 ✕ 600 | 常に ON | |
2000-23M1 | 640 ✕ 480 | ON/OFF に設定可 |
800 ✕ 600 (デフォルト) | 常に ON | |
2001-230/230C1 | 640 ✕ 480 | ON/OFF に設定可 |
800 ✕ 600 | 常に ON | |
1280 ✕ 960 (デフォルト) | 常に ON | |
1解像度は、[画像の設定] ダイアログで設定できます。 |
画像拡大モード 無効 |
画像拡大モード 有効 |
検査ツールをピクセルから実単位に変換またはキャリブレートします。 2 つのオプション ([FOV (幅)] または [インポート] ) があります。
- [FOV (幅)] は、2000-110 および 2000-120/120C ビジョンセンサではサポートされていません。
- [インポート] オプションは、In-Sight 2000-23M ビジョンセンサでのみ使用できます。
寸法測定ツールの結果を、ピクセルから実単位 (ミリメートル、センチメートルまたはインチ) に変換します。
FOV (幅) = 640 ピクセル/ 125 ミリメートル |
- [キャリブレーションタイプ] ドロップダウンメニューから、[FOV (幅)] を選択します。
- ドロップダウンメニューから使用する実単位 (ミリメートル、センチメートルまたはインチ) を選択します。 デフォルトでは [ピクセル] が選択されており、値を変更することはできません。
- FOV (視野) の値を選択した単位で可能な限り正確に計測し、その値を入力します。
-
入力後、すぐに単位が変換されます。 例えば、FOV (幅) を 125 ミリメートルに設定し、2 つのエッジの幅が 490 ピクセルである場合、結果は 95.703mm を返します。
注 :- 以下に、数式および例で実際に使用された計算方法を示します。
- FOV (実単位) / FOV (ピクセル) * 測定値 (ピクセル) = 結果 (実単位)
- 125/640*490 = 95.703mm
- 以下に、数式および例で実際に使用された計算方法を示します。
[インポート] キャリブレーションタイプを使用して、N 点キャリブレーションツールで作成したキャリブレーションファイルをロードしたり、In-Sight ビジョンセンサのローカルファイルシステムにエクスポートしたりすることができます。 インポートされたキャリブレーションファイルは、ロード次第、自動的にジョブをキャリブレーションします。
N 点キャリブレーションツールは、ピクセル座標系とワールド座標系間で変換を行うための 2D 変換を作成します。 このツールは、以下の変換を行います。
- 2 次元での変換 (5 つ以上の点を使用) 。
- 3 つの軸についての回転 (4 つ以上の点を使用) 。
- 2 次元でのスケール (2 つ以上の点を使用) 。
- 平行四辺形化またはスキュー (4 つ以上の点を使用) 。
- 平行四辺形化またはスキュー (4 つ以上の点を使用) 。
使用法
- [キャリブレーションタイプ] ドロップダウンメニューから、[インポート] を選択します。
- EasyBuilder は、N 点キャリブレーションツールで生成されたキャリブレーションファイルがジョブに含まれているかどうかを調査し、キャリブレーションファイルをロードします。 1 個以上のキャリブレーションファイルを作成した場合、[ファイル名] ドロップダウンメニューから使用するファイルを選択してください。
- [単位] ドロップダウンメニューからキャリブレーションを定義する実単位 (ミクロン、ミリメートル、センチメートルまたはインチ) を選択します。
- このオプションが選択されるとすぐにキャリブレーションが実行され、値が設定されます。