N 点キャリブレーションツール

N 点キャリブレーションツールは、2~16 の入力特徴と、そのワールド座標を使用して、キャリブレーションファイルを作成します。キャリブレーションファイルをエクスポートして、[画像の設定] ステップでキャリブレーションタイプとして選択し、他のジョブに使用することができます。

ヒント :  キャリブレーション作成後、ジョブファイルを保存することを推奨します。その後、キャリブレーションを実行するには、キャリブレーションジョブをロードし、画像を取り込んでから、更新したキャリブレーションファイルを参照するジョブに自動エクスポートします。

このツールは、検査対象物またはオブジェクトの実際の寸法がCAD 図面などから分かっており、その値をキャリブレーションとして適用したい場合に有用です。このタイプのアプリケーションでは、In-Sight ビジョンシステムが検査対象物またはオブジェクトの画像を取り込み、実単位を画像のピクセル座標に関連付けます。ビジョンシステムのローカルファイルシステムに保存することにより、他のジョブにキャリブレーション結果を適用することができます。

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  • キャリブレーション点を定義するのに、他の位置決め/検査ツールを入力として使用します。必要な位置決め/検査ツールを設定してから、このツールを追加してください。
  • N 点またはシーケンス N 点キャリブレーションツールを使用している場合、キャリブレーション時およびジョブ実行時の、物理的・光学的な設定 (レンズ、ビジョンシステム、およびビジョンシステムと画像を取り込むシーン間の物理的関係) を同一にしてください。設定が変更されてしまうと、システムをキャリブレーションし直す必要があります。よって、キャリブレーション時とジョブ実行時に、同一のビジョンシステムおよびレンズを使用することを推奨します。ビジョンシステムおよびレンズも、オリジナル設定およびキャリブレーション設定を保持するようにしてください。例えば、 (解像度を変更することによって) 画像取り込みフォーマットを変更したり、ビジョンシステムを動かしたりすると、ピクセルをワールド座標にマッピングした 2D 変換計算が無効となってしまいます。