キャリブレーション (画像単位を実単位に変換) を行うには

:  このトピックでは、In-Sight ビジョンシステムのキャリブレーション機能について説明します。 In-Sight 2000-130/130C または 2000 シリーズ 23X ビジョンセンサに接続している場合、[画像の設定] の [FOV (幅)] セクションをご参照ください。

[キャリブレーション (画像座標系をワールド座標系に変換) グループボックスを使用して、位置決めおよび検査ツールの結果をキャリブレーションし、ピクセル単位ではなく、実単位 (ミクロン、ミリメートル、センチメートル、インチ) で表示することができます。

In-Sight ビジョンシステムにおいて、キャリブレーションとは、画像領域を「マッピング」して、画像内の特徴と、既知の実世界の測定単位との関係を確立することです。 このプロセスでは、2 次元 (2D) 変換によって、画像のピクセル座標の点をワールド座標へ数学的にマッピングします。 画像のキャリブレーションが完了すると、位置決めおよび検査ツールは、結果をキャリブレーションされた単位 (実世界値) で報告できるようになります。

In-Sight ビジョンシステムのキャリブレーションには、[X/Y スケール]、[エッジ]、[X/Y エッジ]、[円]、[グリッド]、[インポート] および [9 点] の 7 つがあり、それぞれ精度が異なります。

ジョブでキャリブレーションを実行するには、[キャリブレーションタイプ] ドロップダウンメニューから、キャリブレーションのオプションを選択してください。

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  • [X/Y スケール]、[エッジ]、[X/Y エッジ]、[円]、[グリッド]、[インポート] および [9 点] キャリブレーションオプションは、画像内でユーザが指定した、1~16 点を使用し、検査対象物の実世界の計測値に関連付けます。 これらのキャリブレーションオプションは、線形および非線形の歪みのみを補正します。 正確を期すためには、グリッドキャリブレーションオプションを使用してください。
  • これらのキャリブレーションオプションは、線形および非線形の歪みのみを補正します。
  • [X と Y を入れ替える] チェックボックスを ON にすると、スプレッドシートビューの座標 (Y/X) 配置でキャリブレーションの結果を表示することができます。
  • キャリブレーション実行時の、物理的・光学的な設定 (レンズ、ビジョンシステム、およびビジョンシステムと画像を取り込むシーン間の物理的関係) を同一にしてください。 このうちのいずれかが変更された場合、システムを再キャリブレーションする必要があります。 よって、キャリブレーション時とジョブ実行時に、同一のビジョンシステムおよびレンズを使用することに留意してください。 ビジョンシステムおよびレンズも、既存構成の設定およびキャリブレーション設定を保持するようにしてください。 例えば、 (解像度を変更することによって) 画像取り込みフォーマットを変更したり、ビジョンシステムを動かしたりすると、ピクセルをワールド座標にマッピングした 2D 変換計算が無効となってしまいます。