SetEvent

現在のジョブ実行の完了後に実行する Event 関数をキューに入れます。この関数は、AcquireImage 関数のソフトトリガのソースとしても使用することができます。

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  • In-Sight ビジョンシステムが格納できるキュー内の最大イベント数は 30 です。
  • Repeat 関数または RepeatUntil 関数を使用してセルの繰り返しの反復を作成する場合、SetEvent 関数は、反復されるセルの外に配置する必要があります。セルの中に配置すると、SetEvent 関数はキューに入れられる最大イベント数を超えてしまい、イベントトリガに失敗します。
  • In-Sight Explorer または VisionView アプリケーションが検査をモニタするジョブ設置環境では、ジョブがスプレッドシートイベントのトリガをかけるソフトイベント (Timer 関数として設定) に依存する場合、画像取り込みサイクルの完了直前にトリガがかけられると、画像の検査が遅延することがあります。ジョブファイルが大きい場合 (つまり、追加されたジョブのロジックに加えて、ファイルにパターンマッチ傷検出 エッジ検査ツールなど多くのビジョンツールが含まれる)、In-Sight Explorer または VisionView に必要な更新により、表示の更新がキューに入れられるまで画像の検査が妨げられます。正確なタイミングを必要とするアプリケーションでは (10 ミリ秒による測定など)、この更新により合格/不合格の結果を決定するのが遅れるため、検査プロセスでの次のステーション (PLC またはモーションコントローラなど) への結果の転送も遅延します。こうしたアプリケーション環境では、検査の遅延を避けるために、ソフトイベントを使用しないことを推奨します。

SetEventの入力パラメータ

Syntax:SetEvent(トリガ)

トリガ

イベントのトリガ信号を指定します。

-1 = なし (デフォルト) トリガ信号は送られません。
32 = 手動 手動トリガをかけます。
80 ~ 87 = ソフト 0 ~ 7 ソフトトリガイベント信号が送られます。

SetEventの出力

戻り値 トリガの信号値。入力パラメータが無効の場合は #ERR が返されます。

SetEvent

SetEvent 関数は、条件付きで有効になるセル状態の機能を使用してスプレッドシート内のイベントをトリガするために使用することもできます。次の例では、別のスプレッドシートのセル状態から条件付きで有効または無効にする SetEvent 関数を使用して SetEvent 関数をトリガする方法を示します。この例では、スプレッドシートのセルをモニタし、0 と 1 の間で変化したかを判別します。これにより、SetEvent 関数を有効にするか、無効にするかを決定します。

  1. この例では、スプレッドシートを下図に示すとおりに設定します。

  2. A3 の「Logic Cell」は B3 の SetEvent 関数によってモニタされます。セル D3 の Count は変化の回数をモニタします。

  3. セル A3 が 1 から 0 に変わり、再び 1 に変わると、B3 の SetEvent 関数はソフトトリガイベントを発行し、D3 の Count が増分されます。