WriteImageLocal

オンラインの間に、In-Sight ビジョンシステムに取り付けられた SD カードに現在の画像を書き込みます。画像ファイルとして、画像上にグラフィックスオーバーレイを含めた SVG ファイルを作成することもできます。一般的には、検査に失敗した画像を自動保存するために使用します。

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  • この関数では、画像ファイルと SVG ファイルを送信するために In-Sight ビジョンシステムがオンラインである必要があります。
  • In-Sight ビジョンシステムにリモートでログオンしている場合、関数を使用すると、画像取り込みごとに画面の画像が更新されないことがあります。
  • ビジョンシステムをオンラインにしているときに AcquireImage パラメータを変更すると、関数によって現在の画像が送信されます。

WriteImageLocalの入力パラメータ

Syntax:WriteImageLocal(イベント,画像,ファイル名,最大追記値,リセット,データフォーマット,グラフィックスオーバーレイの保存,解像度)

イベント

指定した値を読み取るイベントを指定します。このパラメータは、次のいずれかを参照している必要があります。

  • AcquireImage 関数を含んでいるセル A0 の画像データ構造体 (デフォルト)
  • イベント関数を含んでいるセル。
  • Button 関数を含んでいるセル
:  デフォルトのイベント参照が削除された場合、この値はチェックボックスで置き換えられます。イベントとして別のセルを参照した場合、この関数は、参照されたセルに基づき、条件に従って実行されます。このチェックボックスが ON の場合、関数への入力が更新されると、関数は必ず実行されます。

画像

画像データ構造体を含むセルへの参照です。デフォルトの参照先は、セル A0 の画像データ構造体です。

ファイル名

書き込む画像ファイルの名前です。[グラフィックスオーバーレイ] パラメータが有効な場合は、SVG ファイルの名前も定義します。ロングファイル名がサポートされ、各ファイルが出力される時、それぞれのファイル名に数値カウンタが付加されます (数値カウンタの最大値は、[最大追記値] で指定します)。

最大追記値

指定されたファイル名で出力する画像ファイルの最大数 (0 ~ 9999999、デフォルト = 999)数値カウンタは指定されたファイル名の後ろに付加され、各画像ファイルが転送されるごとにカウンタは 1 つ増加します。カウンタが最大追記値に達するとリセットされ、出力先のシステムにある画像ファイルは同じ名前の新しいファイルで上書きされます。

数値カウンタの桁数は、最大追記値の桁数と等しくなります。例えば、最大追記値のデフォルト値 999 の場合は、ファイル名に 3 桁の数値が付加されます。0 が指定された場合は、ファイル名にカウンタは付加されません。

リセット

画像ファイルと SVG ファイルの両方に指定したファイル名に付加された数値カウンタを再開します。出力先のシステムに既にある画像ファイルと SVG ファイルは、同じ名前の新しいファイルで上書きされます。

0 = OFF (デフォルト)

最大追記値まで、各画像ファイルが転送されるごとにカウンタを 1 つ増加します。

1 = ON

カウンタを 0 にリセットします。

データフォーマット

送信先のホストに書き出される画像のファイルフォーマットです。

0 = BMP (デフォルト)

Windows ビットマップフォーマット (拡張子は .bmp です)。

1 = JPEG

標準エンコード JPEG フォーマット (拡張子は .jpg です)。

グラフィックスオーバーレイの保存

In-Sight ビジョンツール幾何計測関数および画面表示関数でサポートされているオーバレイグラフィックスデータを含めた SVG ファイルを、各関数の [表示] パラメータでグラフィックスを表示するように設定された場合に、作成するかどうかを指定します。オーバレイグラフィックスは [セルのフォーマット] ダイアログで指定したフォーマットを使用します。SVG ファイルと画像ファイルを表示するには SVG ファイルタイプをサポートする Web ブラウザ (Microsoft Internet Explorer 9.0 など) で SVG ファイルを開きます。SVG ファイルには、このファイルに関連する取得画像へのリンクが含まれており、ブラウザで SVG ファイルを開くと、このリンクを使用して、取得画像と共にオーバレイグラフィックスを表示します。

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  • 有効にすると、SVG ファイルは [ファイル名] パラメータで指定した名前を使用します。
  • グラフィックスは Web ブラウザなどのサードパーティ製のアプリケーションによって表示されるため、オーバーレイグラフィックスデータは、ピクセル単位での正確な一致にはなりません。
  • In-Sight ファームウェアでは、SVG と画像ファイルの各ペアの転送を保証していません。In-Sight ビジョンシステムがオーバーロードしている場合、検査や画像取得をミスしないよう、SVG/画像ファイルの片方、または両方の送信をスキップします。

0 = OFF (デフォルト)

画像のみ転送されるように指定します。

1 = ON

画像ファイルと SVG ファイルが転送されるように指定します。有効にすると、グラフィックスオーバーレイデータを含む SVG ファイルは画像に指定されたディレクトリに保存されます。Microsoft Internet Explorer 9.0 以降などの Web ブラウザを使用して、グラフィックスオーバーレイと画像を一緒に表示します。

解像度

画像がエクスポートされるときの画像解像度を指定します。

1 = フル (デフォルト)

画像はフル解像度でエクスポートされます。

2 = ハーフ

画像は半分の解像度でエクスポートされます。

3 = クォーター

画像は 1/4 の解像度でエクスポートされます。

WriteImageLocalの出力

戻り値

ローカルデータ構造体を返します。スプレッドシートが更新されるたびに、指定された画像データ構造体に含まれている画像データが出力先システムのファイルに出力されます。

いずれかのパラメータが無効な場合、SD カードが取り付けられていないかいっぱいになっている場合、または SD カードが取り付けられていても適正にフォーマットされていない場合は、#ERR が返されます。

WriteImageLocal

WriteImageLocal($A$0,$A$0,"Image",999,0,0,0,1)

画像を取り込んだ後にスプレッドシートが更新された場合にはいつでも、上記の式によって、In-Sight ビジョンシステムに取り付けられている SD カードにビットマップ画像ファイルが書き込まれます。最初に転送されたファイルは、Image000.BMP、2 番目が Image001.BMP というように連続して出力されます。

:  検査で不合格となった画像のみを保存する方法としては、関数にセル状態を設定する手法が一般的です。