フィルタ

VisionPro Deep Learning GUI には、フィルタ式文法を組み込んでデータをフィルタ処理する式を構築できるエリアがいくつかあります。これらのフィルタは GUI の複数のエリアから使用することができ、その一部はランタイムに使用して結果をフィルタ処理することもできます。VisionPro Deep Learning フィルタ文法を使用すると、ビューごとにブール値、整数値、または浮動小数点値に評価される式を記述できます。

次の表に、フィルタが使用可能な VisionPro Deep Learning GUI 内の領域と、フィルタが使用されるコンテキストを示します。

GUI の場所

説明

ランタイム設定

ビューブラウザ - 表示フィルタと並べ替えフィルタ

特定のビューを返すために使用されます。

表示フィルタには、TRUE に評価されるビューのみ表示されます (これらの式はすべてブール値結果に評価される必要があります)。ツールの [処理] ボタンを押すと、その式について TRUE に評価されるビューのみ処理されます。

並べ替えフィルタ式は、整数値または浮動小数点値に評価される必要があり、ビューは、この式によって返された値に基づいて (昇順または降順に) 並べ替えることができます。

不可能

ROI の編集

位置決め (青) ツール:

  • 特徴または一致のいずれかのフィルタ式。この式は、ROI の生成に特徴タイプまたは一致モデルのどちらを使用するのか決める際に使用されます。

分類 (緑) ツール:

  • ビューレベルのフィルタ式。処理するビューを決定します。

領域フィルタ

このフィルタは解析 (赤) ツール用であり、ツールが返す領域を指定し、別の Deep Learning ツールで利用できる下流の ROI を出力するために使用します。領域フィルタを適用すると、解析 (赤) ツールの結果が直接変更されます。詳細については、「領域フィルタ」を参照してください。

また、view. というプレフィックスを使用してビューレベルプロパティを参照することもできます。ただし、ランタイムで使用可能なビュープロパティは一部だけです (width、height など)。

特徴のフィルタ

これは位置決め (青) ツールの処理ツールパラメータで、ツールによってどの特徴を返すかを指定し、下流の Deep Learning ツールが利用できる ROI を出力するために使用します。詳細については、「読み取り (青) ツールのフィルタ変数」を参照してください。

また、view. というプレフィックスを使用してビューレベルプロパティを参照することもできます。ただし、ランタイムで使用可能なビュープロパティは一部だけです (width、height など)。

[データベースの概要] フィルタ

(エキスパートモードのみ)

[データベースの概要] フィルタは、処理結果に基づいて設定できるため、処理結果に影響を及ぼすことはなく、指定された処理結果のみを除外します。ただし、コンフュージョンマトリックス、得点分布のグラフとテーブルなど、[データベースの概要] の統計に表示される結果に影響を及ぼします。[データベースの概要] フィルタはすべてのツールをサポートしています。