CC-Link IE フィールドネットワーク Basic のファクトリインターフェイス
このトピックでは、In-Sight ビジョンシステムと CC-Link IE フィールド Basic の通信について説明します。
ポート
CC-Link IE Field Basic プロトコルは、2 つの UDP ポート上で動作します。
ポート | 説明 |
---|---|
61450 | 周期的な要求/応答メッセージ |
61451 | NodeSearch および IPAddressSet メッセージ |
45237 | ベース SLMP メッセージ (GetCommunicationSetting) |
信号のレイアウト
定義済みデータブロックを使用すると、ビジョンシステムがシーケンサとの間でデータの読み取り、および書き込みを行う場所を制御することができます。アプリケーションの設定を用意にするために、コマンド機能に必要なさまざまなコントロールおよびステータスビットは連続したブロックにグループ化され、これらを同時に処理することができます。ビジョンシステムとシーケンサ間の相互の設定をする場合は、データの各ブロックに対して開始アドレスとデバイスタイプを選択する必要があります。
ブロック | アドレス | バイト | ビット 7 | ビット 6 | ビット 5 | ビット 4 | ビット 3 | ビット 2 | ビット 1 | ビット 0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 0 |
Set Offline |
Reserved |
Execute Command |
Inspection Results Ack |
Buffer Results Enable |
Trigger |
Trigger Enable |
||
8
|
1 | Reserved | ||||||||
16 | 2 | Reserved |
Clear Exposure Complete |
Clear Error |
Reserved |
Set User Data |
||||
24 | 3 |
Soft Event 7 |
Soft Event 6 |
Soft Event 5 |
Soft Event 4 |
Soft Event 3 |
Soft Event 2 |
Soft Event 1 |
Soft Event 0 |
|
32..63*
|
4..7 | User Data (Bit Area) | ||||||||
*ただし、局占有により 255 点まで可能 | ||||||||||
0
|
0..1 | Command | ||||||||
1..31*
|
2..63 | User Data | ||||||||
*ただし、局占有により 127 点まで可能 | ||||||||||
RX | 0 | 0 | Online | Offline Reason | Missed Acq | Reserved | Trigger Ack | Trigger Ready | ||
8
|
1 | Error | Command Failed | Command Completed | Command Executing | Results Valid | Results Buffer Overrun | Inspection Completed | System Busy | |
16 | 2 | Reserved | Job Pass | Exposure Complete | Reserved | Set User Data Ack | ||||
24 | 3 |
Soft Event Ack 7 |
Soft Event Ack 6 |
Soft Event Ack 5 |
Soft Event Ack 4 |
Soft Event Ack 3 |
Soft Event Ack 2 |
Soft Event Ack 1 |
Soft Event Ack 0 |
|
32..63*
|
4..7 | Inspection Results (Bit Area) | ||||||||
*ただし、局占有により 255 点まで可能 | ||||||||||
0 | 0..1 | Current Job ID | ||||||||
1 | 2..3 | Error Code | ||||||||
2 | 4..5 | Acquisition ID | ||||||||
3 | 6..7 | Inspection ID | ||||||||
4 | 8..9 | Inspection Result Code | ||||||||
5..31* | 10..63 | Inspection Results | ||||||||
*ただし、局占有により 127 点まで可能 |
RY ブロック
バイト 0
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7 | Set Offline |
このビットがセットされると、このビットが再びクリアされるまで、In-Sight ビジョンシステムはオフラインになります。 |
6-5 | Reserved | 使用されません。 |
4 | Execute Command | セットされると、ビジョンシステムは Command フィールドで指定したジョブ ID をロードします。 Command Completed 信号がトグルされるまで、High のまま保持する必要があります。 この信号の立ち下がりエッジ (Command Complete 以前の場合) は、中断要求と解釈されます。 |
3 | Inspection Results Ack | Buffer Results Enable ビットがセットされると、Inspection Results Ack ビットは、PLC/MC が Inspect Count、Inspection Result Code、および Inspection Results データを受信したことを確認応答します。 その後、次の検査結果のセットが PLC/MC に送信されます。 Inspection Results Ack ビットがクリアされると、ビジョンシステムは Results Valid ビットをセットします (バッファが空でなかった場合)。 |
2 | Buffer Results Enable | このビットがセットされると、Inspection Count、Inspection Result Code、および Inspection Results フィールドは、Inspection Results Ack ビットがセットされて確認応答されるまで変化しません。 最大 8 つの検査が In-Sight ビジョンシステムのバッファに保持されます。 ビジョンシステムは、Results Valid ビットをクリアすることによって、確認応答に応答します。 Inspection Results Ack ビットがクリアされて、PLC/MC に送信される新しい結果セットがあるときには、Results Valid ビットはクリアされません。 Inspection Results Ack ビットがクリアされて、PLC/MC に送信される結果がビジョンシステムのバッファにそれ以上ない場合には、Results Valid ビットはクリアされたままです。 |
1 | Trigger |
このビットをセットすると、次の条件が満たされた場合に取り込みがトリガされます。
注 :
|
0 | Trigger Enable | このフィールドは、Trigger ビット経由でトリガできるようにするために設定されます。このビットをクリアすると、ネットワークトリガメカニズムが無効になります。 |
バイト 1
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7-0 | Reserved | 使用されません。 |
バイト 2
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7-4 | Reserved | 使用されません。 |
3 | Clear Exposure Complete |
この信号が High のときは、Exposure Complete ステータスはリセットのままです。この信号が Low に設定されると、次の露光完了時に Exposure Complete ステータスが High に設定されます。 |
2 | Clear Error |
Error および Error Code 信号をクリアします。Clear Error 信号は、Error ビットがクリアされるまで High のまま保持する必要があります。 エラーがすでにキューに入っている場合、このビットをクリアにすると、Error および Error Code 信号が次のキューのエラーコードとして設定されます。 |
1 | Reserved | 使用されません。 |
0 | Set User Data | このコマンドは、ビジョンシステムにて消費される User Data フィールドを保持バッファに転送する必要がある場合に、PLC/MC から In-Sight ビジョンシステムへ通知します。 |
バイト 3
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7 | Soft Event 7 | スプレッドシートのソフトイベントのトリガを可能にします。これらのビットをセットすると、スプレッドシート内の関連するソフトイベントがトリガされます。 |
6 | Soft Event 6 | |
5 | Soft Event 5 | |
4 | Soft Event 4 | |
3 | Soft Event 3 | |
2 | Soft Event 2 | |
1 | Soft Event 1 | |
0 | Soft Event 0 |
バイト 4..7
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7-0 | User Data (ビットエリア) |
ReadUserDataBuffer または ReadLatchedUserDataBuffer 関数を使用してスプレッドシートに読み取ることができるデータバッファ。 |
RWw ブロック
バイト 0..1
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7-0 | Command |
Execute Command ビットが PLC によってセットされたときに、ロードするジョブのジョブ ID 番号 (0-999) を示すのに使用される 16 ビット整数。 Command フィールドは、Execute Command 信号の立ち上がりエッジと Command Completed 信号の立ち上がりエッジの間、あるいは結果が不確定の場合、変化してはなりません。 |
バイト 2..63
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7-0 | User Data | ReadUserDataBuffer または ReadLatchedUserDataBuffer 関数を使用してスプレッドシートに読み取ることができるデータバッファ。 |
RX ブロック
バイト 0
ビット | 名前 | 説明 | |||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7 | Online | このビットは、In-Sight ビジョンシステムがオンラインのときにセットされ、ビジョンシステムがオフラインのときにクリアされます。ビジョンシステムがオフラインのときには、Offline Reason フィールドを調べて、原因を判断してください。 | |||||||||||||||
6-4 | Offline Reason | このフィールドは、In-Sight ビジョンシステムがオフラインである原因を示すために使用される 3 ビットのフィールドです。
注 : 複数のデバイスから In-Sight ビジョンシステムはオフラインにできます。このフィールドでは最小限のチャネルステータスを返します。 |
|||||||||||||||
3 | Missed Acq | 画像取り込み方法に関係なく、In-Sight ビジョンシステムが画像取り込みに失敗したときにセットされます。画像取り込みが正常にトリガされるとクリアされます。 注 : Trigger ビットが設定されているが、ビジョンシステムがオフラインの場合、Missed Acq および Trigger Ack もセットされます。 |
|||||||||||||||
2 | Reserved | 使用されません。 | |||||||||||||||
1 | Trigger Ack | In-Sight ビジョンシステムが Trigger ビットのセットによってトリガされたことを示します。このビットは、Trigger ビットがクリアされるまでセットされたままです。 さらに、このビットの立ち上がりエッジに Acquisition ID をラッチすることが可能です。 注 : Trigger ビットが設定されているが、ビジョンシステムがオフラインの場合、Missed Acq および Trigger Ack もセットされます。 |
|||||||||||||||
0 | Trigger Ready |
In-Sight ビジョンシステムが、Trigger ビットを介して新しいトリガを受け入れられることを示します。 このフィールドは、ビジョンシステムがオンラインであり、Trigger Enable ビットがセットされ、AcquireImage 関数の [トリガ] パラメータが [ネットワーク]、[外部] または [産業用イーサネット] に設定されて、ビジョンシステムが現在画像を取り込んでいないときに真になります。 注 : トリガが PLC/MC から送信される場合、[産業用イーサネット] トリガタイプを使用してください。
|
バイト 1
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7 | Error | Error Code フィールドで定義されたエラーが発生した場合にセットされます。 |
6 | Command Failed | ビットが 1 にセットされ、Job Load に失敗し完了まで実行できなかったことを示します。 PLC/HMI により新しいジョブがロードされると、クリアされます。 In-Sight Explorer により新しいジョブがロードされた場合は、変更はありません。 このビットは、常に Command Completed の前にセットされます。 |
5 | Command Completed | このビットがトグルされ、Job Load が完了したことを示します。 Command が Command Executing ビットを LOW にし、Execute Command がいまだ HIGH の場合、Command Completed がセットされます。 Command を正常に完了できなかった場合にも、Command Failed ビットはセットされます。 |
4 | Command Executing | このビットは、新規ジョブをロードすると 1 にセットされます。 Command Completed およびCommand Failed ビットは、このビットの立ち下がりエッジの前にセットされます。 |
3 | Results Valid |
Inspection Count ビット、Inspection Result Code ビット、Inspection Results ビット、または Job Pass ビットがセットされたときにセットします。Inspection Results Ack ビットがセットされるとクリアされます。 注 : オーバーラップモードでのジョブ処理が有効になっている場合、Buffer Results Enable ビットを有効/セットするか、あるいは Inspection Completed ビットを使用して、検査結果をラッチする必要があります。
|
2 | Results Buffer Overrun |
このフィールドは、Buffer Results Enable ビットがセットされていて、Inspection Results Ack ビットをセットすることによって PLC/MC が確認応答しなかったために In-Sight ビジョンシステムが検査結果のセットを破棄したときにセットされます。 最大 8 つの検査がビジョンシステムのバッファに保持されるため、このビットは、9 番目の検査がバッファに追加されたときにセットされます。 9 番目の検査とその後のすべての検査は、バッファに余裕がなくなるまで (結果が承認された時点で) 廃棄されます。 有効な検査が発生して、前の検査が上書きされない限り、このビットはクリアされません。 |
1 | Inspection Completed | このビットは、検査の完了時にトグルされます。 Inspection Count、Inspection Result Code、Inspection Results、Job Pass ビットが PLC に送信された後、トグルされることを保証します。 |
0 | System Busy |
ビジョンシステムがジョブを実行していているとき、ジョブをロードしているとき、またはユーザ入力に応答しているときにセットされます。 |
バイト 2
ビット | 名前 | 説明 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
7-5 | Reserved | 使用されません。 | ||||
4 | Job Pass |
注 :
ジョブの PASS ビッドの動作は結果バッファリングが無効か有効かによって異なります。
|
||||
3 | Exposure Complete | このビットは、In-Sight ビジョンシステムが露光完了するとセットされ、Clear Exposure Complete ビットでリセットされます。このビットは、Clear Exposure Complete 信号が High に設定されると Low に保持されます。 | ||||
2 - 1 | Reserved | 使用されません。 | ||||
0 | Set User Data Ack | このビットは、Set User Data コマンド完了を確認して、セットされます。 |
バイト 3
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7 | Soft Event Ack 7 | これらのビットは、Soft Event コマンドが受信されたことを示すために使用されます。 |
6 | Soft Event Ack 6 | |
5 | Soft Event Ack 5 | |
4 | Soft Event Ack 4 | |
3 | Soft Event Ack 3 | |
2 | Soft Event Ack 2 | |
1 | Soft Event Ack 1 | |
0 | Soft Event Ack 0 |
バイト 4..7
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7-0 | Inspection Results (ビットエリア) |
WriteResultsBuffer 関数を使用してスプレッドシートから書き出された検査結果データ。 |
RWr ブロック
バイト 0..1
名前 | 説明 |
---|---|
Current Job ID | ビジョンシステムで現在実行中のジョブの ID 番号を示す 16 ビット整数。または、現在のジョブに ID 番号がない場合は 65535。このフィールドは、ジョブ変更の方法に関係なく、ビジョンシステムでジョブが変更されたときに更新されます。 |
バイト 2..3
名前 | 説明 | ||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Error Code |
発生したエラーを 16 ビットで表します。
|
バイト 4..5
名前 | 説明 |
---|---|
Acquisition ID | この ID は、画像取り込み開始および Trigger Ack ビットがセットされたときに増分されます。画像取り込みとその Inspection Results を同期化するために使用できます。 |
バイト 6..7
名前 | 説明 |
---|---|
Inspection ID | この結果セットに関連付けられている取り込み ID。 |
バイト 8..9
名前 | 説明 |
---|---|
Inspection Result Code | 検査結果コードは、WriteResultsBuffer 関数の結果コードパラメータで定義されます。 |
バイト 10..63
名前 | 説明 |
---|---|
Inspection Results | WriteResultsBuffer 関数を使用してスプレッドシートから書き出された検査結果データ。 |