SLMP スキャナファクトリインターフェイス - In-Sight 5.x.x ファームウェア
このトピックでは、In-Sight 5.1.0 以降のファームウェアを搭載する In-Sight ビジョンシステムにおける SLMP スキャナ通信を説明します。
- このトピックでは、PLC/MC およびロボットコントローラを総称して、「オートメーションコントローラ」と呼びます。
- In-Sight 2000 シリーズビジョンセンサは、ロボットコントローラをサポートしていません。
SLMP スキャナのオペレーション
SLMP プロトコルスキャナはコマンド/応答ベースのプロトコルであり、In-Sight ビジョンシステムから送信されます。またビジョンシステムは、コントロールビットが変化したかどうかを判別するために、定期的な間隔でオートメーションコントローラ (PLC/MC およびロボットコントローラ) に読み取り要求を送信する必要があります。 このプロセスは「ポーリング」と呼ばれ、ポーリングサイクルが定義されています。
ポーリングサイクル
すべてのポーリングサイクルの最初には、オートメーションコントローラからビジョンコントロールビットブロックが読み取られます。 次に、ビジョンシステムは、コントロールブロック内のビットの状態変化を順番に処理します。 一部の状態変化では、オートメーションコントローラとの追加の通信 (Job ID または User Data フィールドの読み取り、ステータスブロックの書き込みなど) が必要です。 これらの要求は、1 つのキューに入れられます。 ポーリングメカニズムは、キュー内の項目がなくなるかまたはポーリング間隔を超えるまで、これらの要求を順番に処理します。 ポーリングサイクルが完了すると、サイクルは繰り返されません。
- 前のサイクルでキューに入れられたにもかかわらず処理されていない通信項目は、次のサイクル時に最初に処理されます。 サイクルの最初にキュー内にいくつかの項目があるときには、次のポーリングサイクルの処理によって遅延が発生することがある場合でも、各ポーリングサイクルでキュー内の少なくとも 1 つの項目が常に処理されます。
- [SLMP スキャナの設定] ダイアログ内の [ポーリング間隔 (ms)] パラメータを使用すると、ポーリングサイクルの間隔を定義することができます。
ブロック通信
下の表では、ビジョンコントロールビットブロック内のステータスビットの変化に応じて、In-Sight ビジョンシステムが実行する操作を定義します。
ブロック | 読み取り/書き込みが行われる場合 | 操作 |
---|---|---|
ビジョンコントロールビットブロック | ユーザが指定した定期的な間隔で読み取ります。 |
Acquisition Trigger Soft Event ほかのブロックの読み取りまたは書き込み |
ビジョンステータスビットブロック | 最初に接続が確立されて、新しいステータスが使用可能なときに書き込まれます。 | |
入力ワードブロック | Set User Data ビットが 0 から 1 に変化したか、または Execute Command ビットが 0 から 1 に変化したときに読み取られます。 | User Data フィールドの読み取り後、User Data Ack ビットをセットします。 |
出力ワードブロック | 新しい検査結果が使用可能であるか、またはジョブ変更が発生したときに書き込まれます。 | |
文字列コマンドワードブロック | Initiate String Command ビットが 0 から 1 に変化したときに読み取られます。 | 文字列コマンドを処理します。 |
文字列コマンド結果ブロック | 新しい文字列コマンド結果が使用可能なときに書き込まれます。 | 文字列コマンド結果ワードブロックの書き込み後、String Cmd Ack ビットをセットします。 |
一般的なシーケンス図
次の図は、画像取り込みおよび検査サイクルをトリガするオートメーションコントローラに対応する、In-Sight ビジョンシステムの一般的な動作を示しています。
一般的な画像取り込みシーケンス
In-Sight ビジョンシステムは、ビジョンコントロールブロックの Trigger Enable および Trigger ビットを直接操作することにより画像取り込みが行えます。またビジョンコントロールブロックの Trigger Ready、Trigger Ack、Acquiring、および Missed Acq ビットにより画像取り込み状況をモニタリングすることができます。
最初の起動時には、Trigger Enable ビットは偽であり、トリガを有効にするには真に設定する必要があります。 ビジョンシステムがトリガを受け入れる準備ができると、Trigger Ready ビットが真に設定されます。
Trigger Enable および Trigger Ready ビットが真である間、Trigger ビットが 0 から 1 に変化するのをビジョンシステムが認識するたびに、画像取り込みが開始されます。 Trigger Ack ビットが同じ状態値になるまで、Trigger ビットを新しい状態で保持する必要があります (これは、ビジョンシステムが変化を確実に確認するために必要なハンドシェークです)。
画像取り込みの間、ビジョンステータスブロックのTrigger Ready ビットはクリアされます。 画像取り込みの最後に Exposure Complete ビットが設定されます。このビットは、Clear Exposure Complete ビットによってのみクリアできます。
トリガメカニズムを強制的にリセットするには、ビジョンステータスブロックが 0 になるまで、Trigger Enable ビットを偽に設定します。 Trigger Enable ビットを真に設定すると、画像取り込みが再度有効になります。
![閉じた](../../Skins/Default/Stylesheets/Images/transparent.gif)
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一般的な検査シーケンス
ビジョンステータスブロックおよびビジョンコントロールブロックを使用すると、オートメーションコントローラは、In-Sight ビジョンシステムのビジョン処理部分をモニタして新しい結果が有効になる時期を判別し、ビジョンシステムが新しい結果をキューに入れるように要求することができます。
検査/結果シーケンス
In-Sight ビジョンシステムによって取り込まれた画像は、処理のためにキューに入れられます。 ビジョンシステムが画像を処理している間、System Busy ビットが設定されます。 ビジョンシステムが画像の処理を終了すると、System Busy ビットがクリアされ、Inspection Completed ビットが立ちます。
ビジョンシステムでの検査結果の取り扱い方は、Buffer Results Enable ビットによって決定されます。 Buffer Results Enable ビットが偽に設定された場合、検査結果は直ちに出力ワードブロックに入れられ、Results Valid ビットが真に設定されます。 Buffer Results Enable ビットが真に設定されると、新しい結果がキューに入れられます。 以前の検査結果は、オートメーションコントローラによって確認応答されるまで出力ワードブロックに入ったままであり、Inspection Results Ack ビットが真に設定されます。 Results Valid ビットがクリアされると、オートメーションコントローラは Inspection Results Ack ビットを偽に戻す必要があります。これで、キューに入れられた結果を出力ワードブロックに入れることができます (これは、オートメーションコントローラが結果を確実に受信するために必要なハンドシェークです)。
ビジョンステータスブロックの動作
ビット | ビット名 | バッファリングが無効な場合の結果 | バッファリングが有効な場合の結果 |
---|---|---|---|
0 | System Busy |
ビジョンシステムがジョブを実行していているとき、ジョブをロードしているとき、またはユーザ入力に応答しているときにセットされます。 |
ビジョンシステムがジョブを実行していているとき、ジョブをロードしているとき、またはユーザ入力に応答しているときにセットされます。 |
1 | Inspection Complete |
検査終了時にトグルされます。 |
検査終了時にトグルされます。 |
2 | Results Buffer Overflow | 0 に設定されたままです。 | オートメーションコントローラが前の結果に確認応答しなかったために、検査結果をキューに入れることができなかったときにセットされます。結果バッファがオーバフローします。 検査結果が正常にキューに入れられたときにクリアされます。 |
3 | Results Valid |
新しい結果が出力ワードブロックに入れられたときにセットされます。 Inspection Results Ack ビットを真に設定することによって結果が確認応答されるまでセットされたままです。 |
新しい結果が出力ワードブロックに入れられたときにセットされます。 Inspection Results Ack ビットを真に設定することによって結果が確認応答されるまでセットされたままです。 |
結果バッファリング
検査結果用のキューを有効にする必要があります。 有効にした場合、オートメーションコントローラが有限個の検査データ結果を読み取るまでキューに入れておくことができます。 これは、システムの複数の部分 (外部オートメーションコントローラを含む) の速度が短時間に低下した場合に、データの流れをスムーズに滑らかにするのに有効な機能です。
通常、結果が送信される速度より検査を実行する速度の方が速い場合、バッファリングありとバッファリングなしの間の大きな相違点は、破棄される結果を判別するかどうかということです。 バッファリングが有効でない場合は最新の結果が保持され、以前の結果はオートメーションコントローラが読み取ることができず失われます。 原則的に、最新の結果によって以前の結果が上書きされるだけです。 バッファリングが有効である (さらに、キューがいっぱいである) 場合は、結果キューに空きができるまで最新の結果が破棄されます。
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一般的なジョブ管理シーケンス
Current Job ID フィールドモジュールは、In-Sight ビジョンシステムの現在のジョブ ID を示します。現在のジョブに ID がない場合は、65535 になります。 ジョブをロードするには、Set Offline ビットを使用してオートメーションコントローラ がビジョンシステムをオフラインに設定する必要があります。 次に、Command フィールドが該当するジョブの ID に設定され、Execute Command ビットがセットされます。 Command Completed ビットが High になると、Execute Command ビットがリセットされます。
一般的なソフトイベントシーケンス
オートメーションコントローラはソフトイベントを使用して、ジョブの特定の動作をトリガすることができます。 各ソフトイベントには、トリガとそれに関連付けられている確認応答ビットがあります。 トリガビットの立ち上がりエッジによって、In-Sight ビジョンシステムは、ソフトイベントに関連付けられている動作を処理します。 ソフトイベントの開始時に、ビジョンシステムは Soft Event Ack ビットを High に設定します。 このビットは、オートメーションコントローラが Trigger ビットをリセットして、ソフトイベントに関連付けられている動作の処理が完了するまで High のまま保持されます。 ソフトイベントをトリガできない場合は、General Fault ビットが High に設定されます。このビットは、イベントが正常にトリガされるまで High のまま保持されます。
一般的な文字列コマンドシーケンス
In-Sight ビジョンシステムのネイティブモード通信に基づく、デバイス相互通信の文字列コマンドをサポートします。 ネイティブモードコマンドを使用すると、特にコントロールビットを介してコマンドを発行できない場合に、オートメーションコントローラからビジョンシステムに文字列スタイルのコマンドを発行することができます。
SLMP 定義済みデータブロック
定義済みデータブロックを使用すると、ビジョンシステムがオートメーションコントローラとの間でデータの読み取り、および書き込みを行う場所を制御することができます。 アプリケーションの設定をするために、コマンド機能に必要なさまざまなコントロールおよびステータスビットは連続したブロックにグループ化され、これらを同時に処理することができます。 ビジョンシステムとオートメーションコントローラ間の相互の設定をする場合は、データの各ブロックに対して開始アドレスとデバイスタイプを選択する必要があります。
ブロック | バイト | ビット 7 | ビット 6 | ビット 5 | ビット 4 | ビット 3 | ビット 2 | ビット 1 | ビット 0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ビジョン コントロール |
0 |
Set Offline |
Reserved |
Execute Command |
Inspection Results Ack |
Buffer Results Enable |
Trigger |
Trigger Enable |
|
1 | Reserved | ||||||||
2 | Reserved |
Clear Exposure Complete |
Clear Error |
Initiate String Command |
Set User Data |
||||
3 |
Soft Event 7 |
Soft Event 6 |
Soft Event 5 |
Soft Event 4 |
Soft Event 3 |
Soft Event 2 |
Soft Event 1 |
Soft Event 0 |
|
ビジョン ステータス |
0 | Online | Offline Reason |
Missed Acq |
Reserved |
Trigger Ack |
Trigger Ready |
||
1 | Error |
Command Failed |
Command Completed |
Command Executing |
Results Valid |
Results Buffer Overrun |
Inspection Completed |
System Busy |
|
2 | Reserved |
Job Pass |
Exposure Complete |
String Command Error |
String Command Ack |
Set User Data Ack |
|||
3 |
Soft Event Ack 7 |
Soft Event Ack 6 |
Soft Event Ack 5 |
Soft Event Ack 4 |
Soft Event Ack 3 |
Soft Event Ack 2 |
Soft Event Ack 1 |
Soft Event Ack 0 |
|
出力 ワード |
0..1 | Current Job ID | |||||||
2..3 | Error Code | ||||||||
4..5 | Acquisition ID | ||||||||
6..7 | Inspection ID | ||||||||
8..9 | Inspection Result Code | ||||||||
10.. | Inspection Results | ||||||||
入力 ワード |
0..1 | Command | |||||||
2..3 | Reserved | ||||||||
4.. | User Data | ||||||||
文字列 コマンド ワード |
0..1 | String Command Length | |||||||
2.. | String Command | ||||||||
文字列 コマンド 結果 ワード |
0..1 | Result Code | |||||||
2..3 |
String Command Result Length |
||||||||
4.. | String Command Result |
ビジョンコントロールブロック
バイト 0
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7 | Set Offline |
このビットがセットされると、このビットが再びクリアされるまで、In-Sight ビジョンシステムはオフラインになります。 |
6-5 | Reserved | 使用されません。 |
4 | Execute Command | 設定した場合、ビジョンシステムは、[コマンド] フィールドで指定されたジョブ ID をロードします。[コマンド完了] シグナルに切り替わるまで、シグナルは [High] のまま維持する必要があります。このシグナルの立ち下がりエッジ ([コマンド完了] の前の場合) は、停止リクエストとして解釈されます。 |
3 | Inspection Results Ack | Buffer Results Enable ビットがセットされると、Inspection Results Ack ビットは、オートメーションコントローラが Inspect Count、Inspection Result Code、および Inspection Results データを受信したことを確認応答します。 その後、次の検査結果のセットがオートメーションコントローラに送信されます。 Inspection Results Ack ビットがクリアされると、ビジョンシステムは Results Valid ビットをセットします (バッファが空でなかった場合)。 |
2 | Buffer Results Enable | このビットがセットされると、Inspection Count、Inspection Result Code、および Inspection Results フィールドは、Inspection Results Ack ビットがセットされて確認応答されるまで変化しません。 最大 8 つの検査が In-Sight ビジョンシステムのバッファに保持されます。 ビジョンシステムは、Results Valid ビットをクリアすることによって、確認応答に応答します。 Inspection Results Ack ビットがクリアされて、オートメーションコントローラに送信される新しい結果セットがあるときには、Results Valid ビットはクリアされません。 Inspection Results Ack ビットがクリアされて、オートメーションコントローラに送信される結果がビジョンシステムのバッファにそれ以上ない場合には、Results Valid ビットはクリアされたままです。 |
1 | Trigger |
このビットをセットすると、次の条件が満たされた場合に取り込みがトリガされます。
注 :
|
0 | Trigger Enable | このフィールドは、Trigger ビット経由でトリガできるようにするために設定されます。このビットをクリアすると、ネットワークトリガメカニズムが無効になります。 |
バイト 1
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7-1 | Reserved | 使用されません。 |
バイト 2
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7-4 | Reserved | 使用されません。 |
3 | Clear Exposure Complete |
この信号が High のときは、Exposure Complete ステータスはリセットのままです。この信号が Low に設定されると、次の露光完了時に Exposure Complete ステータスが High に設定されます。 |
2 | Clear Error |
このビットをセットすると、エラーシグナルとエラーコードシグナルがクリアされます。Clear Error ビットは、Error ビットがクリアされるまで [High] に維持する必要があります。エラーがキューに入れられた場合、このビットがクリアされると、エラーシグナルとエラーコードシグナルは、キューに入れられた次のエラーコードに対してセットされます。 |
1 | Initiate String Command | このビットがセットされると、String Command フィールドからデータが読み取られ、文字列コマンドが実行されます。 コマンドの読み取り時には、String Cmd Ack ビットがセットされます。 このビットは、ビジョンシステムがコマンドを確実に受信するために、String Cmd Ack ビットをセットするまで High のまま保持する必要があります。 |
0 | Set User Data | このコマンドは、ビジョンシステムにて消費される User Data フィールドを保持バッファに転送する必要がある場合に、オートメーションコントローラから In-Sight ビジョンシステムへ通知します。 |
バイト 3
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7 | Soft Event 7 | スプレッドシートのソフトイベントのトリガを可能にします。これらのビットをセットすると、スプレッドシート内の関連するソフトイベントがトリガされます。 |
6 | Soft Event 6 | |
5 | Soft Event 5 | |
4 | Soft Event 4 | |
3 | Soft Event 3 | |
2 | Soft Event 2 | |
1 | Soft Event 1 | |
0 | Soft Event 0 |
ビジョンステータスブロック
バイト 0
ビット | 名前 | 説明 | |||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7 | Online | このビットは、In-Sight ビジョンシステムがオンラインのときにセットされ、ビジョンシステムがオフラインのときにクリアされます。ビジョンシステムがオフラインのときには、Offline Reason フィールドを調べて、原因を判断してください。 | |||||||||||||||
6-4 | Offline Reason |
このフィールドは、In-Sight ビジョンシステムがオフラインである原因を示すために使用される 3 ビットのフィールドです。
注 : 複数のデバイスから In-Sight ビジョンシステムはオフラインにできます。このフィールドでは最小限のチャネルステータスを返します。
|
|||||||||||||||
3 | Missed Acq |
画像取り込み方法に関係なく、In-Sight ビジョンシステムが画像取り込みに失敗したときにセットされます。画像取り込みが正常にトリガされるとクリアされます。 注 : Trigger ビットがセットされたが、ビジョンシステムがオフラインになっている場合、Missed Acq ビットと Trigger Ack ビットの両方がセットされます。
|
|||||||||||||||
2 | Reserved | 使用されません。 | |||||||||||||||
1 | Trigger Ack |
In-Sight ビジョンシステムが Trigger ビットのセットによってトリガされたことを示します。このビットは、Trigger ビットがクリアされるまでセットされたままです。また、Acquisition ID は、このビットの立ち上がりエッジにラッチできます。 注 : Trigger ビットがセットされたが、ビジョンシステムがオフラインになっている場合、Missed Acq ビットと Trigger Ack ビットの両方がセットされます。
|
|||||||||||||||
0 | Trigger Ready |
In-Sight ビジョンシステムが、Trigger ビットを介して新しいトリガを受け入れられることを示します。このフィールドは、ビジョンシステムがオンラインであり、Trigger Enable ビットがセットされ、AcquireImage 関数の [トリガ] パラメータが [ネットワーク]、[外部]、または [産業用イーサネット] に設定されて、ビジョンシステムが現在画像を取り込んでいないときに真になります。 注 : トリガがオートメーションコントローラから送信される場合、[産業用イーサネット] トリガタイプを使用してください。
|
バイト 1
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7 | Error | このビットはエラーが発生するとセットされます。これは [エラーコード] フィールドで定義されています。 |
6 | Command Failed | ビットが 1 にセットされ、Job Load に失敗し完了まで実行できなかったことを示します。オートメーションコントローラ/HMI により新しいジョブがロードされると、クリアされます。 In-Sight Explorer により新しいジョブがロードされた場合は、変更はありません。 このビットは、常に Command Completed の前にセットされます。 |
5 | Command Completed | コマンドが完了すると、Command Executing ビットが Low になり、Execute Command ビットがまだ High の場合、Command Completed ビットがセットされます。コマンドが完了しなかった場合、Command Failed ビットもセットされます。 注 : Execute Command ビットが Low になった場合、ビジョンシステムは Command Completed ビットをクリアしま |
4 | Command Executing | Job Load が開始されると、このビットは 1 にセットされます。Command Completed ビットと Command Failed ビットは、このビットの立ち下がりエッジの前にセットされます。 |
3 | Results Valid |
Inspection Count ビット、Inspection Result Code ビット、Inspection Results ビット、または Job Pass ビットがセットされたときにセットします。Inspection Results Ack ビットがセットされるとクリアされます。 注 : オーバーラップモード時のジョブの処理を有効にした場合は、Buffer Results Enable ビットを有効/セットするか、Inspection Completed ビットを使って検査結果をラッチします。
|
2 | Results Buffer Overrun |
このフィールドは、Buffer Results Enable ビットがセットされていて、Inspection Results Ack ビットをセットすることによって オートメーションコントローラが確認応答しなかったために In-Sight ビジョンシステムが検査結果のセットを破棄したときにセットされます。 最大 8 つの検査がビジョンシステムのバッファに保持されるため、このビットは、9 番目の検査がバッファに追加されたときにセットされます。9 番目の検査と後続のすべての検査は、バッファに空きが生じるまで (結果が確認応答されたとき) 破棄されます。有効な検査が発生して、前の検査が上書きされない限り、このビットはクリアされません。 |
1 | Inspection Completed | このビットは、検査の完了時にトグルされます。 Inspection Count、Inspection Result Code、Inspection Results、Job Pass ビットがオートメーションコントローラに送信された後、トグルされることを保証します。 |
0 | System Busy |
ビジョンシステムがジョブを実行しているとき、ジョブをロードしているとき、またはユーザ入力に応答しているときにセットされます。 |
バイト 2
ビット | 名前 | 説明 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
7-5 | Reserved | 使用されません。 | ||||
4 | Job Pass |
このビットは、最後のジョブが [ジョブの PASS/FAIL セルの設定] ダイアログの設定に合格するとセットされます。このビットはジョブが合格しないとクリアされます。 注 :
ジョブの PASS ビッドの動作は結果バッファリングが無効か有効かによって異なります。
|
||||
3 | Exposure Complete | このビットは、In-Sight ビジョンシステムが露光完了するとセットされ、Clear Exposure Complete ビットでリセットされます。このビットは、Clear Exposure Complete 信号が High に設定されると Low に保持されます。 | ||||
2 | String Command Error | このビットは、前の文字列コマンドの結果がエラーコードを返したかどうかを示します。 | ||||
1 | String Command Ack | このビットは、ビジョンシステムがコマンドの処理を完了して、コマンドに対する応答を生成したときにセットされます。 ビジョンシステムによってこのビットがセットされると、オートメーションコントローラは安全に文字列コマンド応答データを読み取ることができます。オートメーションコントローラが Initiate String Cmd ビットをクリアした後で、このビットがリセットされます。 オートメーションコントローラは、Initiate String Command ビットをクリアして String Command Ack ビットが Low 状態に戻ってから、新しいコマンドを開始する必要があります。 | ||||
0 | Set User Data Ack | このビットは、Set User Data コマンドの完了に確認応答するためにセットされます。 |
バイト 3
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7 | Soft Event Ack 7 | これらのビットは、Soft Event コマンドが受信されたことを示すために使用されます。 |
6 | Soft Event Ack 6 | |
5 | Soft Event Ack 5 | |
4 | Soft Event Ack 4 | |
3 | Soft Event Ack 3 | |
2 | Soft Event Ack 2 | |
1 | Soft Event Ack 1 | |
0 | Soft Event Ack 0 |
出力ワードブロック
バイト 0 - 1
名前 | 説明 |
---|---|
Current Job ID | ビジョンシステムで現在実行中のジョブの ID 番号を示す 16 ビット整数。または、現在のジョブに ID 番号がない場合は 65535。このフィールドは、ジョブ変更の方法に関係なく、ビジョンシステムでジョブが変更されたときに更新されます。 |
バイト 2 - 3
名前 | 説明 | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Error Code |
発生したエラーを 16 ビットで表します。
|
バイト 4 - 5
名前 | 説明 |
---|---|
Acquisition ID | この ID は、取り込みの開始時と Trigger Ack ビットがセットされると増分され、取り込みとその検査結果の同期に使用できます。 |
バイト 6 - 7
名前 | 説明 |
---|---|
Inspection ID | この結果セットに関連付けられている取り込み ID。 |
バイト 8 - 9
名前 | 説明 |
---|---|
Inspection Result Code | 検査結果コードは、WriteResultsBuffer 関数の [結果コード] パラメータによって定義されます。 |
バイト 10 - 1914
名前 | 説明 |
---|---|
Inspection Results | WriteResultsBuffer 関数を使用してスプレッドシートから書き出された検査結果データ。 |
入力ワードブロック
バイト 0 - 1
名前 | 説明 |
---|---|
Command |
これは、ロードするジョブのジョブ ID 番号 (0 ~ 999) を示すために使用される 16 ビットの整数です。[コマンド実行] ビットが PLC によって設定されると、ジョブロードが実行されます。[コマンド] フィールドは、[コマンド実行] シグナルの立ち上がりエッジと [コマンド完了] シグナルの立ち上がりエッジとの間で一定に保つ必要があります。そうしないと、結果が不確定になります。 |
バイト 2 - 3
名前 | 説明 |
---|---|
Reserved | 使用されません。 |
バイト4 - 1920
名前 | 説明 |
---|---|
User Data | ReadUserDataBuffer または ReadLatchedUserDataBuffer 関数を使用してスプレッドシートに読み取ることができるデータバッファ。 |
文字列コマンドワードブロック
バイト 0 - 1
名前 | 説明 |
---|---|
String Command Length | ネイティブモードコマンドの長さ。 |
バイト 2 - 1920
名前 | 説明 |
---|---|
String Command | ビジョンシステムによって処理されるネイティブモードコマンド。 |
文字列コマンド結果ワードブロック
バイト 0 - 1
名前 | 説明 |
---|---|
Result Code |
ネイティブモードコマンド用応答コード。コマンドが成功したか失敗したかどうかを決定するのに使用できます。 注: ネイティブモードコマンドの一覧はここで見ることができます。コマンドは、成功の場合、1 を返します。しかし、失敗の場合に返されるエラーコードは、各コマンドによって異なります。 エラーコードについては、ネイティブモードコマンドの各トピックをご参照ください。 |
バイト 2 - 3
名前 | 説明 |
---|---|
String Command Result Length | ネイティブモードコマンドの Response Data の長さ (バイト単位) 。 |
バイト 4 -
名前 | 説明 |
---|---|
String Command Result | ネイティブモードコマンドの結果文字列。コマンドによって返されるデータは、ASCII 文字列です。 |
三菱電機シーケンサで使用可能なデバイスとデバイス範囲
三菱電機オートメーションコントローラ (PLC/MC およびロボットコントローラ) で SLMP スキャナ通信を行う場合の、使用可能なデバイスと範囲を下記に示します。
コントローラタイプ | コントロールビットブロック/ステータスビットブロック | 入力ワードブロック/出力ワードブロック/コマンドワードブロック/コマンド結果ワードブロック | |||
---|---|---|---|---|---|
デバイス名 | デバイス範囲 | デバイス名 | デバイス範囲 | ||
PLC/MC | iQ-R/Q/L シリーズ | X, Y, B, W |
0~FFFF (16進数) |
D, R, ZR, TN, CN | 0~65535 |
M, L, F, D, R, ZR | 0~65535 | W |
0~FFFF (16進数) |
||
PLC/MC | iQ-F シリーズ | X, Y |
0~177777 (8進数) |
D | 0~65535 |
M, F, D | 0~65535 | ||||
PLC/MC | FX シリーズ | X, Y |
0~177777 (8進数) |
D, R, TN, CN | 0~65535 |
M, D, R, S | 0~65535 | ||||
ロボットコントローラ | CR800-D シリーズ | D | 0~65535 | D | 0~65535 |
GX Works 上のエラー
[モニタ情報] のエラーコード
GXWorks の [センサ・機器モニタ Ethernet 構成] ダイアログ、[モニタ情報] セクションに表示されるエラーコードを、次の表に示します。
エラーコード | 説明 |
---|---|
0 | SLMP 稼働中/接続しています |
1 | SLMP に接続中です |
3 | SLMP 障害 (エラーの詳細が取得できない場合に表示される、デフォルトのエラーコード) |
7 | エラー: ステータスブロック |
8 | エラー: コントロールブロック |
9 | エラー: 出力ブロック |
10 | エラー: 入力ブロック |
11 | エラー: コマンドブロック |
12 | エラー: 結果ブロック |
13 | SLMP プロトコルが稼働していません |
14 |
プロトコル保留中。プロトコルを変更した場合、センサ再起動後にプロトコルが有効になります。 |