ディスクリート I/O 関数

ディスクリート I/O 関数は、In-Sight ビジョンシステムのパラレルのディスクリート入出力の読み取りと書き込みを行います。

  • ReadDiscrete 関数: ディスクリート入力ポートから任意のビット幅のステータスを読み取ります。
  • WriteDiscrete 関数: ディスクリート出力ポートへ任意のビット幅でデータを書き込みます。

次のとおり、In-Sight ビジョンシステムごとに直接接続 (組み込み) 入力と出力の数は異なります。

In-Sight ビジョンシステム 直接 (組み込み) 入力1 直接接続 (組み込み) 出力
In-Sight Micro 1000 シリーズ なし

高速出力×2
ユーザ設定可能 LED×2 (緑×1、赤×1)

In-Sight 5000 シリーズ なし

高速出力×2
ユーザ設定可能 LED×2 (緑×1、赤×1)

In-Sight 70xx ~ 74xx シリーズ 汎用入力×3

高速出力×4
ユーザ設定可能 LED×2 (緑×1、赤×1)

In-Sight 76xx ~ 79xx シリーズ 汎用入力×3 (最大)2

高速出力×最大 42
ユーザ設定可能 LED×2 (緑×1 または赤×1)

In-Sight 8000 シリーズ なし

高速出力×2
ユーザ設定可能 LED×2 (緑×1、赤×1)

1In-Sight ビジョンシステムには、画像取り込み専用のトリガがビジョンシステム上に 1 つあります。詳細については、AcquireImage 関数のトピックのトリガパラメータを参照してください。また、In-Sight Explorer ソフトウェアに収録されているビジョンシステムのインストールガイドまたはリファレンスガイドも参照してください。

2ブレークアウトケーブル接続時、ビジョンシステムは双方向高速出力および汎用入力を、HS OUT 2 / IN 2 および HS OUT 3 / IN 3 で使用することができます。これらのラインはデフォルトで出力に設定されています。

I/O モジュールを使用してディスクリート入力および出力を追加できます。I/O モジュールのディスクリート入出力数は次の通りです。

I/O モジュール サポート対象の In-Sight ビジョンシステム ディスクリート入力ライン ディスクリート出力ライン
CIO-1400 In-Sight 5000 シリーズ (5604 を除く)、In-Sight 76xx ~ 79xx シリーズ1 汎用入力×7 汎用出力×6
CIO-MICRO23 In-Sight Micro 1000 シリーズ、In-Sight 5000 シリーズ、In-Sight 70xx ~ 79xx シリーズ、In-Sight Micro 8000 シリーズ 汎用入力× 8 汎用出力× 8
CIO-MICRO-CC34 In-Sight Micro 1000 シリーズ、In-Sight 5000 シリーズ (5705、5705C、5715 を除く)、In-Sight 70xx ~ 74xx シリーズ 汎用入力× 8 汎用出力× 8
CIO-14505 In-Sight 5000 シリーズ (5604、5705、5705C および 5715 を除く) 汎用入力× 8 汎用出力× 8
CIO-14605 In-Sight 5000 シリーズ (5604、5605、5705、5705C および 5715 を除く) 汎用入力× 8 汎用出力× 8
CIO-WENET5 In-Sight Micro 1000 シリーズ 汎用入力× 8 汎用出力× 8

1 CIO-1400 I/O モジュールは、In-Sight Explorer 5.4.0 以上を使用している In-Sight 76xx ~ 79xx シリーズのビジョンシステムをサポートしています。このバージョン以前の In-Sight Explorer を使用してビジョンシステムにログオンし、CIO-1400 I/O に接続して I/O ラインを設定した場合、その変更は保持されません。

2CIO-MICRO I/O モジュールは、ファームウェア 5.3.0 以上を搭載した In-Sight 5705、5705C、5715、In-Sight Micro 8000 シリーズのビジョンシステムをサポートします。

3CIO-MICRO-CC I/O モジュールは、In-Sight 76xx ~ 79xx シリーズのビジョンシステムをサポートしていません。

4CIO-MICRO および CIO-MICRO-CC I/O モジュールがサポートしているのは、128MB 以上の不揮発性フラッシュメモリを持つ In-Sight 5100 シリーズと 5400 シリーズのビジョンシステムです。モデルはタイプ番号 (821-xxxx-xx) で特定できます。 このタイプ番号は、ビジョンシステムに添付されているラベルに記載されています。 モデル一覧およびサポートされているファームウェアバージョンについては、ファームウェアのバージョンをご参照ください。

5CIO-1450、CIO-1460 および CIO-WENET I/O モジュールのサポートは終了しました。これらの I/O モジュールはご購入いただくことはできませんが、下位互換性のみを目的として In-Sight Explorer ではサポートされています。

:  
  • In-Sight 70xx - 74xx シリーズビジョンシステムは、ブレークアウトケーブルと CIO-MICRO または CIO-MICRO-CC I/O モジュールへの同時接続をサポートしています。
  • In-Sight 76xx ~ 79xx シリーズのビジョンシステムは、ブレークアウトケーブルと CIO-MICRO I/O モジュールとの同時接続をサポートしています。
  • 直接接続 (内蔵) は、ビジョンシステムがブレークアウトケーブルに接続されているときのみサポートされています。
  • In-Sight 70xx - 74xx シリーズビジョンシステムの高速出力は、ビジョンシステムがブレークアウトケーブルに接続されている場合のみサポートされます。
  • In-Sight 70xx ~ 74xx シリーズ上でシリアル通信を有効にするには、ブレークアウトケーブルを使用するか、CIO-MICRO または CIO-MICRO-CC I/O モジュールを使用します。ブレークアウトケーブルに接続している場合 (I/O モジュールに接続されていない場合)、ディスクリート入出力ライン (各 1) をシリアル受信およびシリアル送信に設定することができます。詳細については、「In-Sight 70xx ~ 74xx ビジョンシステムのシリアル通信を有効にするには」を参照してください。
  • In-Sight ビジョンシステムを使って、Opto 22WagoSixnet などの他のベンダーが提供する標準イーサネット I/O ソリューションと通信して、実質的に無制限の数の I/O チャネルを提供することもできます。ただし、Modbus パケットタイプの通信用に設定された In-Sight TCPDevice 関数を使って、イーサネットベースの I/O をこれらのビジョンシステム上で設定する必要があります。
  • パルスディスクリート出力が CIO-1450 I/O モジュールから送信されるときには、パルス幅が指定より 10 ミリ秒長くなることがあります。
  • CIO-1460 I/O モジュールの電源を入れ直すと、ディスクリート出力は初期設定時に約 250 ミリ秒後に出力されます。
警告 :  
  • In-Sight 70xx ~ 74xx シリーズのビジョンシステムを CIO-MICRO または CIO-MICRO-CC I/O モジュールと接続する場合、I/O モジュールの I/O ポート (DB15) と TRIGGER+TRIGGER-HS OUT 0HS OUT 1HS COMMON 端子はサポートされません。リモートデバイスからこれらの端子にリード線を接続しないでください。
  • In-Sight 76xx ~ 79xx シリーズのビジョンシステムをブレークアウトケーブルに接続する場合、CIO-MICRO I/O モジュールの TRIGGER+TRIGGER-HS OUT 0HS OUT 1 および HS COMMON 端子はサポートされていません。リモートデバイスからこれらの端子にリード線を接続しないでください。