EditFocusPosition

このEditFocusPositionは、自動的にレンズの焦点を合わせたり、特定の焦点位置にレンズを移動したりすることで、サポートされている In-Sight 7000 シリーズビジョンシステムのレンズの焦点位置を制御します。

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  • In-Sight 70xx ~ 74xx シリーズのビジョンシステムの場合、EditFocusPositionM12 レンズ構成のビジョンシステムだけでこの関数を使用できます。In-Sight 76xx ~ 79xx シリーズのビジョンシステムの場合、EditFocusPositionオートフォーカスアクセサリが取り付けられたビジョンシステムだけでこの関数を使用できます。
  • このEditFocusPositionは、ビジョンシステムがオフラインの場合のみ動作します。
  • [オートフォーカス] および [フォーカスの保存] ボタンは、スプレッドシートビューおよび EasyBuilder ビューの両方に表示されるライブビデオモードからアクセスすることができます。

EditFocusPositionの入力パラメータ

Syntax:EditFocusPosition(最小焦点位置,最大焦点位置,画像,オートフォーカス領域.X,オートフォーカス領域.Y,オートフォーカス領域.高さ,オートフォーカス領域.幅,オートフォーカス領域.角度,オートフォーカス領域.カーブ,オートフォーカスイベント,オートフォーカスオフセット,焦点位置値の設定,焦点位置イベントの設定,焦点位置とジョブの保存,ジョブロード時にオートフォーカスを実行)

最小焦点位置

最小焦点位置値を指定します (0 ~ 100、デフォルト = 0)

:  :このパラメータは In-Sight 76xx ~ 79xx シリーズのビジョンシステムではサポートされません。
最大焦点位置

最大焦点位置値を指定します (0 ~ 100、デフォルト = 100)

:  :このパラメータは In-Sight 76xx ~ 79xx シリーズのビジョンシステムではサポートされません。
画像

AcquireImage 関数によって返される画像データ構造体を含むセル A0 への参照を指定します。

:  : このパラメータは他の画像データ構造体を参照できますが、関数は AcquireImage 画像データ構造体のみを使用するように設計されています。
オートフォーカス領域

レンズの焦点を計算するために使用される領域のサイズと位置を指定します。

X フィクスチャ座標での焦点領域の X オフセット。
Y フィクスチャ座標での焦点領域の Y オフセット。
高さ 焦点領域の高さ。
焦点領域の幅。
角度 フィクスチャ座標での角度。
カーブ 領域の X 軸と反対側の境界線との間の角度変位。
オートフォーカスイベント

オートフォーカスをトリガするスプレッドシートイベントを指定します。このパラメータは、次のいずれかを参照している必要があります。

  • Event 関数を含むセル
  • Button 関数を含むセル
オートフォーカスオフセット

オートフォーカスの完了後に、レンズの位置に適用されるオフセットを指定します (0 -100 ~ 100、デフォルト = 0)

:  このパラメータは In-Sight 76xx ~ 79xx シリーズのビジョンシステムではサポートされません。

焦点位置値の設定

焦点位置として使用する値またはセル参照を指定します。

  • In-Sight 70xx ~ 74xx シリーズ: 0 ~ 100、デフォルト = 0
  • In-Sight 76xx ~ 79xx シリーズ: 0 ~ 250、デフォルト = 0

焦点位置イベントの設定

指定された焦点位置の値へレンズを移動するスプレッドシートイベントを指定します。このパラメータは、次のいずれかを参照している必要があります。

  • Event 関数を含むセル
  • Button 関数を含むセル
焦点位置とジョブの保存

フォーカス位置データをジョブと一緒に保存し、ジョブがリロードされたときにレンズに適用するかどうかを指定します。チェックボックスをオンにすると、レンズは最後に保存された焦点位置に移動します。

:  [フォーカス位置をジョブに保存] チェックボックスと [ジョブロード時にオートフォーカスを実行] チェックボックスは相互に排他的であるため、両方のチェックボックスを同時にオンにすることはできません。
0 = OFF レンズは移動せず、セルに現在の焦点位置が表示されます。
1 = ON (デフォルト) レンズは最後に保存された焦点位置に移動します。
ジョブロード時にオートフォーカスを実行

ジョブがロードされたときに自動的にレンズの焦点を合わせるかどうかを指定します。

:  [フォーカス位置をジョブに保存] チェックボックスと [ジョブロード時にオートフォーカスを実行] チェックボックスは相互に排他的であるため、両方のチェックボックスを同時にオンにすることはできません。
0 = OFF (デフォルト) ジョブがロードされたときに自動的にレンズの焦点を合わせません。
1 = ON ジョブがロードされたときに自動的にレンズの焦点を合わせます。

EditFocusPositionの出力

戻り値 現在の焦点位置値の設定の値。入力パラメータが無効な場合は #ERR が返されます。
結果 新しい画像を取り込み、表示されている画像を新たに取り込んだ画像で更新します。

関数のEditFocusPosition使用方法

レンズの自動フォーカス

  1. 関数をEditFocusPositionスプレッドシートのセルに挿入します。
  2. プロパティシートで、EditFocusPosition[OK] をクリックします。自動的に 2 つのセルがスプレッドシートに挿入されます。焦点位置値を調整する EditInt 関数、およびオートフォーカスをトリガする Button 関数です。

  3. [オートフォーカス] ボタンをクリックします。
  4. 画像が更新されるまで待機します。フォーカス位置の値が [オートフォーカス] ボタンの左側のセルに表示されます。
:  オートフォーカスはスプレッドシートビューEasyBuilder ビューの両方のライブビデオからアクセスすることができます。

オートフォーカス位置の調整 (In-Sight 70xx ~ 74xx シリーズのみ)

  1. オートフォーカス完了後、EditFocusPositionプロパティシートを開きます。
  2. [オートフォーカスオフセット] の値を調整し、[OK] をクリックします。
  3. フォーカスが合っているかどうかを確認します (特徴が最適化されているか、影が最小限かどうか、など)。フォーカスが合っていない場合、最適な位置になるまで値を再調整します。
:  [オートフォーカスオフセット] の値および元のオートフォーカス位置がジョブに保存され、ジョブをリロードした際にレンズに再適用されます。

レンズを特定の位置に設定

  1. 関数をEditFocusPositionスプレッドシートに挿入します。
  2. [フォーカス位置イベントの設定] パラメータに、Event 関数または Button 関数を含むセル参照を指定します。
  3. [フォーカス位置値の設定] パラメータに、フォーカス位置として使用する値またはセル参照を指定し、[OK] をクリックします。
  4. イベントが発生すると、レンズは指定の位置に移動し、フォーカス位置の値が [オートフォーカス] ボタンに隣接したセルに表示されます

ライブビデオでのレンズの自動フォーカス

  1. ビジョンシステムをオフラインにします。
  2. [ジョブの表示] ツールバー[ライブビデオ] ボタンをクリックして、ライブビデオモードに切り替えます。

    ヒント :  ライブビデオモードで In-Sight 76xx ~ 79xx シリーズのビジョンシステムに接続した場合、[照明の設定] ダイアログを起動して、照明の設定を調整することもできます。
  3. [オートフォーカス] ボタンを押すか、検査対象の特徴の詳細がクリアで高コントラストになり、フォーカスメトリクス得点が許容可能になるまで [フォーカス位置] スライダを手動で調整します。[オートフォーカス] ボタンを押すと、オートフォーカスが完了するまで [フォーカス位置] スライダおよび [フォーカスの保存] ボタンと [フォーカスのリセット] ボタンは無効になります。完了すると、フォーカス位置の値が更新されて新しい画像が表示されます。

    • オプションで、[保存] ボタンをクリックして現在のフォーカス位置をデフォルトのフォーカス位置として保存すると、次回ビジョンシステムに電源を再投入して新しいジョブをロードしたときに、自動的にレンズがこの位置に移動します。
    • オプションで、[リセット] ボタンをクリックしてデフォルトのフォーカス位置をリセットします。
  4. [ライブビデオ] ボタンを再度クリックして、ライブビデオモードを終了します。