FTP を介してデータファイルを転送したり、またはデータ文字列の追記を行うには
ネットワーク上の FTP サーバにデータファイルを転送するように、In-Sight ビジョンシステムを設定することができます。 この機能は、データ結果のログ作成に使用されます。 このログはファイルで参照できます。
FTP 接続を設定するには、次の手順に従ってください。
- [通信] グループボックスの [FTP] を選択します。
- [ファイル] タブを選択します。
-
[追加] ボタンを押してエントリを追加し、転送のパラメータを設定します。
注 : 1 つのジョブで、複数のファイルを転送させることもできます。 - [設定] タブを選択して FTP サーバを設定します。
- In-Sight ビジョンシステムをオンラインにします。 データ転送を実行するには、ビジョンシステムをオンラインにする必要があります。オフライン時にはデータは転送できません。
- ビジョンシステムをトリガします。 トリガのたびに、データファイルを転送するか、あるいはデータ文字列をファイルに追記します。ファイルは、[設定] タブで指定した FTP サーバに保存されます。
- [転送条件] を [なし] (デフォルト) に設定している場合、画像を取り込むたびに、データファイルを転送するか、あるいはデータ文字列をファイルに追記します。 [転送条件] を [なし] 以外に設定している場合、指定のイベントが発生するたびに、データファイルを転送するか、あるいはデータ文字列をファイルに追記します。 例えば、[転送条件] を [ジョブ.FAIL] に設定している場合、ジョブが FAIL するたびに、データファイルを転送するか、あるいはデータ文字列をファイルに追記します。
- In-Sight エミュレータを FTP サーバとして使用している場合、デフォルトで、ファイルは次のエミュレータフォルダに書き込まれます([ProgramData]\Cognex\In-Sight\Emulators\x.x.x)。 このディレクトリ以外のユーザ指定のロケーションにもファイルを書き込むことができます(FTP ルートディレクトリ)。 FTP ルートディレクトリの詳細については、[オプション] ダイアログトピック (エミュレーションパネル) をご参照ください。
[ファイル] タブ
転送するデータ、データフォーマット、データをいつ、どこに転送するかを定義するパラメータを設定します。
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転送操作の実行可否 (デフォルトは ON) を定義したり、VisionView オペレータインタフェースパネルに表示し、オペレータによって編集可能な EasyView アイテム (WriteIFtp_1.ツール_有効など) として公開するかどうかを定義します。
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ツールの PASS または FAIL 時、または入力を受信したときなど、いつデータを FTP サーバに送信するかを定義します。 デフォルトは、[なし] です。[有効] チェックボックスが ON の場合、画像を取り込むたびにデータを転送します。 [有効] チェックボックスが OFF になっている場合、または参照されたツールが無効になっている場合は、転送は実行されません。
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FTP サーバを定義します。FTP サーバは [設定] タブで定義され、転送されるデータを受信します。 デフォルトでは、[デバイス 1] が選択されています。
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転送ファイルのフォーマットを定義します。選択肢は、Text、HTML (デフォルト)、XML または CSV です。
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データをファイルに書き込む方法を指定します。
- 上書き: ファイル内のデータを上書きします。
- 追加: ファイルの最後にデータ文字列を追記します。
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ファイルに書き込むデータを [フォーマット文字列] ダイアログを使用して定義します。
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転送するファイルの名前のプレビューを表示します。デフォルトでは、「File」が表示されます。 ファイル名は、[デフォルトファイル名]、[リンクの追加] および [タイムスタンプの追加] パラメータを使用してカスタマイズすることができます。
- 最低 1 つ以上のパラメータを定義する必要があります。 [デフォルトファイル名] が空白で、[リンクの追加] および [タイムスタンプの追加] パラメータが OFF の場合、ファイルの転送に失敗します。
- パラメータの順番は変更することはできません。
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転送するファイルの名前を定義します。デフォルトは「File」です。 ロングファイル名がサポートされています。
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選択したツールをリンクして、その結果を転送するファイルの名前に追加するかどうかを定義します。 デフォルトでは、チェックボックスは OFF となっています。
- リンクされているツールの文字列に、<、>,、:、"、/、\、|、? または *が含まれている場合、ファイルの転送に失敗します。
- リンク可能なツールを EasyBuilder が検出できない場合、[リンクの追加] チェックボックスはグレーアウトされます。
- ジョブからリンクが削除されると、[リンクの追加] チェックボックスは自動的に OFF となります。
- [リンクの追加] チェックボックスを ON にし、ドロップダウンリストから [未定義] を選択すると、予期しない結果が起こることがあります。
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転送するファイルの名前に、タイムスタンプを追加するかどうかを定義します。 デフォルトでは、チェックボックスは OFF となっています。 ON にすると、ドロップダウンリストから次の定義済タイムスタンプフォーマットを選択することができます: MMDDYY、YYYYMMDD_HHMMSS、DDMMYY_HHMMSS、MM-DD-YYYY_HH.MM.SS、HHMMSS, YYMMDD_HHMMSS または YYDDMM_HHMMSS
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転送操作をリストに追加します。
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転送操作をリストから削除します。 1 度に削除できるのは、転送操作 1 つのみです。
[設定] タブ
[設定] タブでは、パラメータを使用して 2 台の出力デバイスを定義することができます。 出力先デバイスには、In-Sight エミュレータや、ネットワーク上で FTP サーバとして動作するホストがあります。
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出力先デバイスの FTP サーバのホスト名 (または IP アドレス) を定義します。
- 無効な [ホスト名] を指定した場合、最大 30 秒後に接続はタイムアウトします。
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[ホスト名] または [ユーザ名] を指定している場合、名前の前後にスペースを使用しないようにしてください。 [ホスト名] または [ユーザ名] 設定の前後にスペースがある場合、画像エクスポートに失敗し、指定したサーバに画像を書き込むことができません。
- FTP サーバがインストールされている PC が他にある場合、保存場所を選択することができます。 In-Sight Explorer ソフトウェアは FTP サーバとして機能するため、 サードパーティーの FTP サーバを使用している場合、In-Sight Explorer を閉じる必要があります。 FTP サーバが動作していないのであれば、In-Sight Explorer を動作させる必要があります。 サードパーティーの FTP サーバを使用している場合、ホスト名のパラメータに PC の IP アドレスを使用してください。
- FTP サーバ接続のポート番号を変更するには、ホスト名 (または IP アドレス)、コロン (:)、新しいポート番号の順に追記します。 例えば、現在のホスト名が PRODUCTION1 である場合、ポート番号をデフォルト (ポート 21) からポート 34 に変更するには、ホスト名パラメータに PRODUCTION1:34 と指定します。
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出力先デバイスの FTP サーバ用に有効なユーザ名を定義します。ユーザ名には、最大 255 文字まで使用できます。 ユーザ名は、画像ファイルを転送する In-Sight ビジョンシステム上に存在する必要はありません。
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出力デバイスの FTP サーバ用に有効なパスワードを定義します。 パスワードは最大 20 文字で、大文字と小文字の区別があります。
- セキュリティの目的から、入力されたパスワードは、フィールド内では "*" の表示でマスクされます。
- パスワードは、暗号化されたフォーマットでジョブファイルに保存されます。
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画像転送の接続タイプを定義します。選択肢は、[標準 FTP]、[SFTP]、[三菱 GOT] です。 [SFTP] は、ファイル転送を保護し、SFTP アプリケーションとともに使用されます。[三菱 GOT] は、三菱 GOT 表示器での画像表示をサポートします。
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[FTP の設定] ダイアログを開きます。
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転送中にエラーが発生した場合、エラーの原因を示すテキストを表示します。 画像のトリガなど、転送条件発生のイベントはファイルタブで指定されます。フィールドを更新するには、In-Sight ビジョンシステムをオンラインにする必要があります。