シリアル Motoman 通信 (ロボット)

Motoman MRC、MRC-II、および XRC ロボットコントローラは、複雑ですが非常に強力なエラーチェックプロトコルを使用して、RS-232 シリアルポート経由で他のデバイスと通信します。 Motoman シリアル通信用に設定すると、In-Sight ビジョンシステムはこのプロトコルを認識して、Motoman コントローラから受信したコマンドに応答できるようになります。

:  
  • コントローラは、DCI モードで通信するように設定する必要があります。 In-Sight から Motoman ロボットコントローラに対して開始された、ホストモードで動作している通信は、現時点ではサポートされていません。
  • Motoman コントローラではフロー制御を「なし」に指定している場合でも、In-Sight ビジョンシステムでは Motoman コントローラとの通信時に「ハードウェア」によるフロー制御 (ハードウェアフロー制御) が必要です。
  • Motoman XRC コントローラのみテスト済みです。
  • シリアルMotoman モードは ネイティブモードに基づくので、In-Sight のジョブをネイティブモードで開発してテストした後、実際のロボットコントローラが In-Sight ビジョンシステムに接続されている場合のみ、シリアル Motoman モードに切り替えることができます。 ジョブにその他の変更を加える必要はありません。
  1. [プロトコル] から [シリアル Motoman] を選択すると、EasyBuilder は自動的にジョブからフィクスチャを定義する位置決めツールまたは検査ツールをサーチし、データ列を作成します。

    :  定義済みのフィクスチャがジョブにない場合、またはカスタマイズされた文字列を作成したり、文字列のフォーマットをカスタマイズしたい場合は、[カスタムフォーマット...] ボタンを押して、[FormatString] ダイアログを開いてください。このダイアログを使用して、異なる文字列を追加したり、文字列を変更したり、[上へ] または [下へ] ボタンを押して、送信されるデータの順番を変更することができます。文字列の変更を終了したら、[OK] ボタンを押します。
  2. [フォーマット出力文字列] タブの [ポジション名] ドロップダウンリストに、フィクスチャを作成するすべてのツールが表示されます。 ジョブにポジションを返すツールが 1 つしか含まれていない場合、そのツールがデフォルトとして選択されます。 ポジションを返すツールが 2 つ以上ある場合は、[ポジション名] ドロップダウンリストから、送信する出力文字列のツールを選択してください。 フォーマットされた文字列が表示されます。また、文字列の文字数も参照用に表示されます。
  3. [エンコードされたロケーション] に、In-Sight ビジョンシステムからデータを取得するときに、Motoman ロボットコントローラが使用する CC + RRR データが表示されます。
  4. EasyBuilder ビジョンシステムは、Motoman コントローラの標準のシリアルポート設定をデフォルトとして使用するようになります。 ただし、コントローラが別の設定を使用する場合には、[シリアルポートの設定] タブをクリックし、Motoman コントローラと同じシリアルポート設定を使用するように、In-Sight を設定してください。 [通信] ステップから他のステップに移るときに、シリアルモード設定は In-Sight ビジョンシステムに保存されます。

    :  
    • [シリアルポート設定] オプションは、In-Sight モデルおよび I/O モジュールによって異なります。サポートしている I/O モジュールに接続している場合、[I/O モジュール] ボタンをクリックし、[I/O モジュールの設定] ダイアログを開いて、I/O モジュールを設定します。

    • In-Sight Micro 1000 シリーズビジョンシステムは、CIO-MICRO または CIO-MICRO-CC I/O モジュールに接続している場合のみ、シリアル通信をサポートします。

    • In-Sight 70xx - 74xx シリーズ上でシリアル通信を有効にするには、ブレークアウトケーブルを使用するか、CIO-MICRO または CIO-MICRO-CC I/O モジュールを使用します。 ブレークアウトケーブルに接続している場合 (I/O モジュールに接続されていない場合)、ディスクリート入出力ライン (各 1) をシリアル受信およびシリアル送信に設定することができます。 詳細については、In-Sight 70xx - 74xx ビジョンシステムのシリアル通信を有効にするにはをご参照ください。
    • In-Sight 70xx - 74xx シリーズビジョンシステムが CIO-MICRO または CIO-MICRO-CC I/O モジュールを使用するように構成されている場合、電源 I/O ケーブルの RS-232 TRANSMIT および RS-232 RECEIVE ピンは無効です。 I/O モジュールの RS-232 OUT ポート (DB9) を使用して、シリアルデバイスに接続してください。
    • In-Sight Micro 8000 シリーズビジョンシステムは、CIO-MICRO I/O モジュールに接続している場合のみ、シリアル通信をサポートします。
    • CIO-WENET I/O モジュールは、シリアル通信をサポートしません。

  5. Motoman ロボットコントローラは、In-Sight ビジョンシステムとの間のすべてのデータ通信をネイティブモードコマンドを使用して開始します。 GV[EncodedLocation] コマンドは、このステップで設定された文字列を返します。また、このコマンドは、EasyBuilder で開発されたジョブに使用してください。

シリアル Motoman モードは、In-Sight のネイティブモード通信の拡張です。 Motoman ロボットコントローラは、RS-232 ポートを介して数値テキストのみを送信します。In-Sight の標準ネイティブモードコマンドを送信することはできません。。 その代わりに、Motoman コントローラは、ネイティブモードコマンドの数値表現に必要に応じて追加パラメータを付加したものを In-Sight ビジョンシステムに送信する必要があります

この他の Motoman コマンドについては、次のトピックを参照してください。