Set Event

ネイティブモードのコマンドを使用して、スプレッドシート内の指定したイベントをトリガします。

:  
  • ネイティブモード コマンドによる、PLC/モーションコントローラからの取り込みトリガを許可するように、In-Sight ビジョンシステムを設定する場合は、SetEvent and Wait 関数を利用して、イベントコードを 8 (SW8) に設定することを推奨します。これによって、ビジョンシステムは、画像取り込みと検査の両方が完了してから「完了」レスポンスを PLC/モーションコントローラに送り返すようになるため、前の検査結果が PLC/モーションコントローラに送信されることはなくなります。ビジョンシステムからの「完了」レスポンスを使用して、検査結果の読み取り要求を送信する条件付き PLC ロジックを作成することもできます。SetEvent 関数を PLC/モーションコントローラで使用して画像取り込みをトリガする場合、検査結果も読み取られていない場合にのみ使用してください。それ以外の場合に使用すると、画像取り込みと検査が同期されません。ビジョンシステムは画像が取り込まれるとすぐ、検査完了前に応答を返します。
  • In-Sight Explorer または VisionView アプリケーションが検査をモニタするジョブ設置環境では、ジョブがスプレッドシートイベントのトリガをかけるソフトイベント (Timer 関数として設定) に依存する場合、画像取り込みサイクルの完了直前にトリガがかけられると、画像の検査が遅延することがあります。ジョブファイルが大きい場合 (つまり、追加されたジョブのロジックに加えて、ファイルにパターンマッチ傷検出 エッジ検査ツールなど多くのビジョンツールが含まれる)、In-Sight Explorer または VisionView に必要な更新により、表示の更新がキューに入れられるまで画像の検査が妨げられます。正確なタイミングを必要とするアプリケーションでは (10 ミリ秒による測定など)、この更新により合格/不合格の結果を決定するのが遅れるため、検査プロセスでの次のステーション (PLC またはモーションコントローラなど) への結果の転送も遅延します。こうしたアプリケーション環境では、検査の遅延を避けるために、ソフトイベントを使用しないことを推奨します。

Set Eventの入力パラメータ

Syntax:SE[Int]

入力

説明

Int

設定するイベントコード。

(0 ~ 7)

ソフトトリガ (ソフト 0、ソフト 1、...、ソフト 7) を指定します。

8

画像を取り込み、スプレッドシートを更新します。このオプションでは、AcquireImage 関数の [トリガ] パラメータを、[外部][手動]、または [ネットワーク] に設定する必要があります。

 

戻り値

1 コマンドは正常に実行されました。
0 認識されないコマンドが送信されました。
-1 番号が範囲外 (0 ~ 8 以外) であるか、整数ではありません。
-2 コマンドを実行することができませんでした。
-6 ユーザはコマンドを実行するためのフルアクセスのアクセス権を持っていません。

Set Event

SetEvent 関数を使用して、スプレッドシート内のイベントをネイティブモードコマンドでトリガします。

イベント 0 (ソフト 0) をトリガするコマンドは SE0 です。

  1. セル A2 および A3 には、次が格納されていると仮定します。

    A2 = Event(80,0)

    A3 = Count($A$2,9999,0,0)

    スプレッドシートには次のように表示されます。

  2. Telnet クライアントを使用して、連続した 4 つの Set Event コマンドを発行します。

    SE0 が送信されるたびに、セル A3 のカウンタが 1 ずつ増加されます。