SLMP 通信で使用するための In-Sight ビジョンシステムの設定

この節では、三菱電機 MELSEC Q シリーズおよび FX シリーズオートメーションコントローラへの SLMP 通信を使用して、In-Sight ビジョンシステムに接続する方法について説明します。ReadMC 関数と WriteMC 関数は、In-Sight ビジョンシステムと MELSEC オートメーションコントローラの間の SLMP 通信を作成するために使用され、3E QnA 互換または 1E A 互換バイナリフレームを使用して Batch Read/Write コマンドを送信し、オートメーションコントローラとのデータの送受信を行います。

:  SLMP が三菱電機 MELSEC FX シリーズ (1E フレーム)Ethernet モジュールに割り当てられているとき、使用可能なポートと最大接続数はモジュールのモデルタイプ (FX3U-ENET または FX3U-ENET-L) によって異なります。詳細については、該当するモジュールのマニュアルを参照してください。

In-Sight ビジョンシステムからのデータの取得

In-Sight Explorer スプレッドシートからのデータを MELSEC オートメーションコントローラで取得するには、WriteMC 関数を使用して、データを転送する必要があります。この関数は、FormatOutputBuffer 関数によって作成されたデータのバッファを取り、そのデータをオートメーションコントローラの設定済みメモリ位置に書き込みます。このデータは、次の更新サイクルの際に転送されます。

  1. 空白のセルを右クリックして [関数の挿入] を選択し、[関数の挿入] ダイアログを開きます。左側のペインで [入出力] カテゴリをクリックし、その後、右側のペインで FormatOutputBuffer 関数をダブルクリックして、スプレッドシートに挿入します。
  2. [FormatOutputBuffer] ダイアログの [追加] ボタンをクリックします。これでセル選択モードになります。オートメーションコントローラに転送されるデータを選択します。
  3. 送信する追加データがある場合は、[FormatOutputBuffer] ダイアログで、[追加] ボタンをクリックします。これで再びセル選択モードになります。転送する追加データを選択します。
  4. [OK] ボタンをクリックして、[FormatOutputBuffer] ダイアログを閉じます。
  5. 空白のセルを右クリックして [関数の挿入] を選択し、[関数の挿入] ダイアログを開きます。左側のペインで [入出力] カテゴリをクリックし、その後、右側のペインで WriteMC 関数をダブルクリックして、スプレッドシートに挿入します。
  6. WriteMC 関数の [バッファ] パラメータを、作成したばかりの FormatOutputBuffer 関数の データ構造体へのセル参照として設定します。
  7. オートメーションコントローラ設定に対する WriteMC 関数のホスト名、ポート、PLC シリーズ、およびデバイスアドレスのパラメータを設定します。

In-Sight ビジョンシステムへのデータの読み取り

MELSEC オートメーションコントローラから In-Sight Explorer スプレッドシートにデータを送信するためには、ReadMC 関数を使用して、データをオートメーションコントローラから読み取る必要があります。この関数は、FormatInputBuffer 関数内で作成されたデータ形式を取得し、読み取るオートメーションコントローラのメモリ位置を判別します。その後、このデータを書式設定して In-Sight Explorer スプレッドシートに挿入します。

  1. 空白のセルを右クリックして [関数の挿入] を選択し、[関数の挿入] ダイアログを開きます。左側のペインで [入出力] カテゴリをクリックし、その後、右側のペインで FormatInputBuffer 関数をダブルクリックして、スプレッドシートに挿入します。
  2. [FormatInputBuffer] ダイアログの [追加] ボタンをクリックして、32 ビットの浮動小数点数と 32 ビットの整数をリストに追加します。
  3. [OK] ボタンをクリックして、[FormatInputBuffer] ダイアログを閉じます。
  4. 空白のセルを右クリックして [関数の挿入] を選択し、[関数の挿入] ダイアログを開きます。左側のペインで [入出力] カテゴリをクリックし、その後、右側のペインで ReadMC 関数をダブルクリックして、スプレッドシートに挿入します。
  5. ReadMC 関数の [バッファ] パラメータを、作成したばかりの FormatInputBuffer 関数の データ構造体へのセル参照として設定します。
  6. オートメーションコントローラ設定に対する ReadMC 関数のホスト名、ポート、PLC シリーズ、およびデバイスアドレスのパラメータを設定します。
  7. 関数が実装されたら、In-Sight ビジョンシステムをオンラインにして、設定をテストします。