Put

概要Put

In-Sight ビジョンシステムとそのスプレッドシートに情報を送信するため、次のコマンドがネイティブモードの拡張コマンドである Put と組み合わせて使用されます。

Syntax:Put [command] [input parameters]

:  Put とコマンドの間、およびコマンドと入力パラメータの間 (入力パラメータがある場合) にはスペースが必要です。

Put Live

ライブ取り込みモードのオン/オフを切り替えます。

Syntax:Put Live [Int]

:  Put Live コマンドを使用する場合は、ビジョンシステムがオフラインになっている必要があります。

Put Live の入力パラメータ

入力 説明
Int

0 = ライブ取り込みモードを無効にします。

1 = ライブ取り込みモードを有効にします。

Put Live の結果出力

戻り値

ステータスコード。ステータスコードは次のとおりです。

1 コマンドは正常に実行されました。
0 認識されないコマンドが送信されました。
-1 入力が無効か、長さが 15 バイトを超えています。
-2 コマンドを実行することができなかったか、またはビジョンシステムがオフラインです。
-6 ユーザはコマンドを実行するためのフルアクセスのアクセス権を持っていません。

Put Live の例

ビジョンシステムをライブ取り込みモードにするには、次のコマンドを発行します。Put Live 1

In-Sight ビジョンシステムは、ビジョンシステムが正常にライブ取り込みモードになったことを示すステータスコード 1 を返すことによって応答しました。

ビジョンシステムのライブ取り込みモードを終了するには、次のコマンドを発行します。Put Live 0

In-Sight ビジョンシステムは、ビジョンシステムが正常にライブ取り込みモードでなくなったことを示すステータスコード 1 を返すことによって応答しました。

Put Portnum

ネットワークを介してデータまたは画像を転送するために In-Sight ビジョンシステムが使用するポートを指定します。

:  
  • Portnum コマンドは、別のデバイスが指定されたポートに接続できるようになる前に実行する必要があります。
  • ポート番号が変更されると、In-Sight OPC サーバは無効になります。
  • In-Sight 2000 シリーズのビジョンセンサでは、この拡張ネイティブモードコマンドをサポートしておらず、実行すると -2 を返します。

Put Portnum の入力パラメータ

Syntax:Put Portnum [Int]

入力 説明
Int

ポート番号を指定します。

(1 ~ 65535)

:  有効なポート番号は、In-Sight の通信に使用されるポートを除いた 1 ~ 65535 の範囲の未使用の番号です。

Put Portnum の結果出力

戻り値

ステータスコード。ステータスコードは次のとおりです。

1 コマンドは正常に実行されました。
0 認識されないコマンドが送信されました。
-1 入力が無効か、長さが 15 バイトを超えています。
-2 コマンドを実行することができなかったか、またはビジョンシステムがオフラインです。
-6 ユーザはコマンドを実行するためのフルアクセスのアクセス権を持っていません。

Put Portnum の例

ネットワーク上でのデータまたは画像の転送に使用するポートとして 3001 を指定するには、次のコマンドを発行します。Put Portnum 3001

In-Sight ビジョンシステムは、ポート番号が正常に 3001 に変更されたことを示すステータスコード 1 を返すことによって応答しました。

Put Timeout

アクティビティなしでクライアントからのポート接続が開いた状態のまま残される時間 (ミリ秒) を指定します。In-Sight ビジョンシステムは、指定された時間内にクライアントから何もメッセージを受信しない場合、そのポートを閉じます。

:  In-Sight ビジョンシステムが再起動されると、タイムアウトはデフォルト設定 (0 ミリ秒) にリセットされます。

Put Timeout の入力パラメータ

Syntax:Put Timeout [Int]

入力 説明
Int 0* または -1 タイムアウトしません。
  (1 ~ 9999999) アクティビティなしでポート接続が開いた状態のまま残される期間 (ミリ秒)。
* はデフォルト値を示します。

Put Timeout の結果出力

戻り値

ステータスコード。ステータスコードは次のとおりです。

1

コマンドは正常に実行されました。

0

認識されないコマンドが送信されました。

-1

入力が無効か、長さが 15 バイトを超えています。

-6

ユーザはコマンドを実行するためのフルアクセスのアクセス権を持っていません。

Put Timeout の例

タイムアウトを 30000 ミリ秒に指定するには、次のコマンドを発行します。Put Timeout(30000)

In-Sight ビジョンシステムは、タイムアウトが正常に 30000 に変更されたことを示すステータスコード 1 を返すことによって応答しました。

Put Update

GUI (スプレッドシート、セルグラフィックスおよび画像表示) を更新します。

Put Update の入力パラメータ

Syntax:Put Update [Int]

入力 説明
Int 1 = GUI (セルグラフィックスおよび画像表示) を更新します。

Put Update の結果出力

戻り値

ステータスコード。ステータスコードは次のとおりです。

1 コマンドは正常に実行されました。
0 認識されないコマンドが送信されました。
-1 入力が無効か、長さが 15 バイトを超えています。
-2 コマンドを実行することができませんでした。
-6 ユーザはコマンドを実行するためのフルアクセスのアクセス権を持っていません。

Put Update の例

GUI を更新するには、次のコマンドを発行します。Put Update 1

In-Sight ビジョンシステムは、コマンドが正常に実行されたことを示すステータスコード 1 を返すことによって応答しました。

Put Watch

指定されたセルが更新されるごとに、そのセルに格納されている値を返します。Put Watch コマンドは、出力セルを指定し、DataChannel を使用してデータを送信するために使用できます。

:  
  • Put Watch コマンドによる情報の送信先ポートを指定するには、Put Put Portnum コマンドを実行する必要があります。
  • In-Sight 2000 シリーズのビジョンセンサでは、この拡張ネイティブモードコマンドをサポートしておらず、実行すると -2 を返します。

Put Watch の入力パラメータ

Syntax:Put Watch [Column][Row][Int]

入力 説明
Column 設定するセル値の列文字 (A ~ Z)
Row 設定するセル値の行番号。行番号は、3 桁で構成されている必要があります (000 ~ 399)
Int

0 = セル値の出力を無効にする

1 = 変更された場合にのみセル値の出力を有効にする

2 = すべての画像取り込みでセル値の出力を有効にする

Put Watch の結果出力

戻り値

ステータスコード。その後に行の終端文字と、指定したセルに格納されている値が続きます。ステータスコードは次のとおりです。

1

コマンドは正常に実行されました。

0

認識されないコマンドが送信されました。

-1

入力が無効か、長さが 15 バイトを超えています。

-2

コマンドを実行することができませんでした。

-6

ユーザはコマンドを実行するためのフルアクセスのアクセス権を持っていません。

Put Watch の例

セルの内容が更新された場合にのみセル A0 から情報を受信するには、次のコマンドを発行します。Put Watch A000

In-Sight ビジョンシステムは、コマンドが正常に実行されたことを示すステータスコード 1 を返すことによって応答しました。

Put XML

ネイティブモードコマンドの出力結果が XML でフォーマットされるようにするかどうかを指定します。

Put XML の入力パラメータ

Syntax:Put XML [Int]

入力 説明
Int

0 = XML フォーマットを無効にする (デフォルト)

1 = レガシー XML フォーマットを有効にする

2 = 厳密な XML フォーマットを有効にする

Put XML の結果出力

戻り値

ステータスコード。ステータスコードは次のとおりです。

1

コマンドは正常に実行されました。

0

認識されないコマンドが送信されました。

-1

入力が無効か、長さが 15 バイトを超えています。

Put XML の例

次の例では、標準的な出力が、レガシー XML 有効出力および厳密な XML 有効出力と比較されています。

Put XML 0

出力結果の XML フォーマットを無効にするには、次のコマンドを発行します。Put XML 0In-Sight ビジョンシステムは、XML が正常に無効化されたことを示す 1 を返すことによって応答します。次に、Get Filelist コマンドを発行します。

Put XML 1

出力結果のレガシー XML フォーマットを有効にするには、以下のコマンドを発行します。Put XML 1In-Sight ビジョンシステムは、適切な XML フォーマットを使用し、レガシー XML が正常に有効化されたことを示す 1 を返すことによって応答します。次に、Get Filelist コマンドを発行します。応答はレガシー XML フォーマットになります。

Put XML 2

出力結果の厳密な XML フォーマットを有効にするには、以下のコマンドを発行します。Put XML 2In-Sight ビジョンシステムは、適切な XML フォーマットを使用し、1 を返して応答します。次に、Get Filelist コマンドを発行します。応答は厳密な XML フォーマット (例えば、FileName ID 値が引用符で囲まれます) になります。