Get

In-Sight ビジョンシステムおよびそのスプレッドシートから情報を取得するために、次の 3 つのコマンドが、ネイティブモードの拡張コマンドである Get と組み合わせて使用されます。

Syntax:Get [コマンド]

:  Get とコマンドの間、およびコマンドと入力パラメータの間にはスペースが必要です。

Get Connections

In-Sight ビジョンシステムの現在の接続情報を返します。

Syntax:Get Connections

Get Connections の入力

なし。

Get Connections の出力

戻り値
  • ステータスコード。ステータスコードは次のとおりです。
1 コマンドは正常に実行されました。
0 認識されないコマンドが送信されました。
-1 入力が無効か、長さが 15 バイトを超えています。
-2 コマンドを実行することができませんでした。
-6 パラメータが無効か、長さが 15 バイトを超えています。
  • ビジョンシステムに現在ログオンしているユーザ数。
  • ビジョンシステムに現在ログオンしているユーザ名
  • 各ユーザの FTP 読み取り/書き込み権限、アクセスレベル、および Java アプレット接続の 16 進表記。FTP 読み取り/書き込み権限、アクセスレベル、および Java アプレット接続は、次のとおりです。
0x01 読み取り
0x02 書き込み
0x08 アクセスレベルが「プロテクト」のユーザは、ビジョンシステムの操作モードをオンラインオフラインの間で切り替えることができません。
0x10 フル
0x20 プロテクト
0x40 ロック
0x80 Java アプレット接続

Get Connections の例

ビジョンシステムの接続設定を取得するには、次のコマンドを発行します。Get Connections

In-Sight ビジョンシステムは、まず、ステータスコード (1) と、その後の、In-Sight ビジョンシステムにログオンしているユーザ数 (2) で応答します。次に、各ユーザの接続情報が表示されます。最初のユーザ admin のアクセスの 16 進表記は 0x13 です。この表記は、ユーザに適用される FTP 読み取り/書き込み権限とアクセスレベル (前の表を参照) を合計することによって求められます。この例では、admin はフルアクセス (0x10) + FTP 読み取り権限 (0x01) + FTP 書き込み権限 (0x02) = 0x13 を持っています。ユーザ admin は、現在、FACTORYFLOOR-1 という名前のビジョンシステムに接続されています。FACTORYFLOOR-1 の IP アドレスは 192.168.0.1 です。このアドレスを 16 進で表すと、C0A80001 になります。

第 2 のユーザ (monitor) の接続情報は、同様に次の行に示されています。

Get Expr

およびアドレスにより指定したセルに含まれているパラメータまたは値と、そのセルの状態を返します。

Syntax:Get Expr [列][行]

:  指定したセルが空白の場合は、ステータスコードの後の 2 つの出力行は空白になります。

Get Expr の入力

入力 説明
設定するセル値の列文字 (A ~ Z)
設定するセル値の行番号。行番号は、3 桁で構成されている必要があります (000 ~ 399)

Get Expr の出力

戻り値
  • ステータスコード。ステータスコードは次のとおりです。
1 コマンドは正常に実行されました。
0 認識されないコマンドが送信されました。
-1 セル ID が無効か、長さが 15 バイトを超えています。
-2 コマンドを実行することができませんでした。
  • 指定したセルに含まれるパラメータまたは値。
  • 指定したセルの状態
0 セルは無効です。
1 セルは有効です。

Get Expr の例

セル A0 に含まれている AcquireImage 関数によって返されるパラメータを取得するには、次のコマンドを発行します。Get Expr A000

コマンド Get Expr A000 を発行すると、In-Sight ビジョンシステムは、ステータスコード (1) で応答し、その後に、セル A0 に含まれる式が続きます。最後に、セルの状態 (1) が表示されます。

Get Filelist

In-Sight ビジョンシステムのメモリに格納されているファイルの数と各ファイル名を返します。

Syntax:Get Filelist

:  
  • ビジョンシステム上で RAM ディスクフォルダが有効になっている場合は、「RAMDisk」というフォルダ名が Get Filelist の出力に含まれます。
  • Get Filelist ネイティブモードコマンドを使用して RAM ディスクフォルダからファイルリストを取得することはできません。RAM ディスクフォルダのファイルリストを取得するには、代わりに 閉じたFTP プロトコルを使用してください。FTP コマンドの CD (change directory) はサポートされません。

Get Filelist の入力

なし。

Get Filelist の出力

戻り値

ステータスコードの後に、メモリに格納されているファイルの数と各ファイル名が続きます。ステータスコードは次のとおりです。

1 コマンドは正常に実行されました。
0 認識されないコマンドが送信されました。
-1 入力が無効か、長さが 15 バイトを超えています。
-2 コマンドを実行することができませんでした。

Get Filelist の例

In-Sight ビジョンシステムに格納されているファイルの数とリストを取得するには、次のコマンドを発行します。Get Filelist

コマンド Get Filelist を発行すると、In-Sight ビジョンシステムは、ステータスコード (1) で応答し、その後に、メモリに存在するファイルの数 (13) が続きます。最後に、各ファイルのファイル名が表示されます。