[RAM ディスクの設定] ダイアログ
[RAM ディスクの設定] ダイアログによりユーザは、In-Sight センサまたはエミュレータのシステム RAM を利用することによって、ファイルシステムをエミュレートできます。Export/Import Cells 関数、ExportData 関数、および ImportData 関数と併用すれば、RAM ディスクにより、In-Sight センサと外部デバイス (PLC やロボットコントローラなど) の間で外部デバイスを共有できます。RAM ディスクが有効にされ、そのサイズが設定されると、[In-Sight のファイル] ペインに「RAMDisk」という名前のフォルダがセンサまたはエミュレータのサブディレクトリとして表示されます。
[RAM ディスクの設定] ダイアログを表示するには
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[センサ] メニューで、[RAM ディスクの設定] をクリックします。
注 : センサまたはエミュレータで RAM ディスクがサポートされていない場合、[RAM ディスクの設定] メニュー項目はグレーアウトされます。ファームウェアバージョン 3.20.00 以降のセンサのみがサポートされています。
[RAM ディスクの設定] の設定項目
- [有効]: チェックボックスをオンにすると、RAM ディスクの使用が有効になります。デフォルトでは、RAM ディスクは有効ではありません。
- [サイズ (MB)]: この設定により、RAM ディスクに保存されるデータの最大量 (メガバイト単位) が決まります。RAM ディスクは使用されるメモリの合計量を追跡し、[サイズ] 設定に対してその値を照会します。センサの最大サイズは 32MB で、エミュレータの最大設定は 64MB です。
センサまたはエミュレータの RAM ディスクへのファイルの保存
.JOB ファイルの保存
.JOB ファイルをセンサまたはエミュレータの RAMDisk フォルダに保存するには、[名前を付けて保存] ダイアログを使用し、[ファイルの場所:] ドロップダウンリストを使用してファイルの場所を目的のセンサまたはエミュレータの RAMDisk フォルダに設定します。あるいは、[In-Sight のファイル] ペインから .JOB ファイルをドラッグし、目的のセンサまたはエミュレータの RAMDisk フォルダにドロップすることもできます。または、[In-Sight のファイル] ペインで右クリックのショートカットメニューを使用し、.JOB ファイルをコピーして RAMDisk フォルダに貼り付けることもできます。
.CXD ファイルの保存
複数のスプレッドシートのセルを .CXD ファイルに保存し、そのファイルをセンサまたはエミュレータの RAMDisk フォルダにエクスポートするには、[セルのエクスポート] ダイアログを使用し、目的のセンサまたはエミュレータの RAMDisk フォルダを指定します。単一セルのデータを .CXD ファイルに保存し、そのファイルをセンサまたはエミュレータの RAMDisk フォルダにエクスポートするには、ExportData 関数を使用して、目的のセンサまたはエミュレータの RAMDisk フォルダを指定します。
- ファイルに名前を付けるときには、円記号 (¥) を使用しないでください。名前に円記号が含まれているファイルは、ファイル名を変更して円記号をなくしてからでなければ、コピーや削除ができません。また、ファイル名に円記号が含まれていると、リストア操作の際にエラーが発生します。
- RAMDisk フォルダでは大文字と小文字が区別されませんが、RAMDisk フォルダの名前を変更することはできません。RAMDisk フォルダ自体はコピーされませんが、フォルダの内容はコピー可能です。
センサまたはエミュレータの RAM ディスク内のファイルへのアクセス
.JOB ファイルを開く
センサまたはエミュレータの RAMDisk フォルダの .JOB ファイルを開くには、[開く] ダイアログを使用し、[ファイルの場所:] ドロップダウンリストを使用してファイルの場所を目的のセンサまたはエミュレータの RAMDisk フォルダに設定します。
.CXD ファイルを開く
センサまたはエミュレータの RAMDisk フォルダを開くには、[セルのインポート] ダイアログ (複数のスプレッドシートセルを含むファイルの場合) または ImportData 関数 (単一セルのデータを含むファイルの場合) を使用し、目的のセンサまたはエミュレータの RAMDisk フォルダを指定します。
RAMDisk ファイルへのリモートアクセス
センサまたはエミュレータの RAMDisk フォルダのファイルにリモートアクセスする場合は、次のファイル名のプロトコルに従います。
- In-Sight センサ: 「ramdisk/filename.type」
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FTP コマンドプロンプトを使用してセンサに接続します。
注 :- FTP コマンドの CD (change directory) はサポートされません。
- Web ブラウザから FTP を使用して RAMDisk フォルダにアクセスすることはできません。
ネイティブモード: 「[Command]RAMDisk/filename.job」。例えば、Read File ネイティブモードコマンドを使用して「Model.job」ファイルを読み取るには、「RFRAMDisk/Model.job」コマンドを発行します。