ImportData

ImportData 関数は、スプレッドシートであらかじめ定められたイベントが、あるセルデータ (.CXD) ファイルのロードを示しているときに、このファイルをスプレッドシートに自動的に挿入する関数です。ImportData 関数を使用して、ExportData 関数でエクスポートされたデータ (.CXD ファイルとして格納済み) を一度に 1 セルずつ、次の場所からインポートします。ローカルまたはネットワークに接続された In-Sight センサのフラッシュメモリ、FTP を経由する中央サーバ、あるいはローカルまたはネットワークに接続されたセンサの RAM ディスクまたは SD カードです。

ImportData 関数を使用して .CXD ファイルをインポートした場合、データは ImportData 関数の一部となり、編集できません。 インポートした .CXD ファイルをクリックすると、インポートしたデータタイプに対応したプロパティシートではなく、ImportData 関数のプロパティシートが開きます。ImportData 関数は、次のデータタイプをインポートできます。DelayLineCountPassFailCalibrateCalibrateAdvancedFindPatternsOCRMaxOCRMaxSettings、および TrainPatMaxPatternTrainFont

:  ImportData 関数は、PC 上のスニペットフォルダからは .CXD ファイルをインポートできません。

ImportDataの入力パラメータ

Syntax:ImportData(イベント,ホスト名,ユーザ名,パスワード,ファイル名)

イベント

データを読み取る更新イベントを指定します。このパラメータは、次のいずれかを参照している必要があります。

  • AcquireImage 関数を含むセル A0 の 画像 データ構造体
  • イベント関数を含んでいるセル
  • Button 関数を含んでいるセル
ホスト名

ファイルの保存場所を示します。ファイルは、フラッシュメモリ経由でローカルセンサ、FTP 経由で外部サーバ、またはローカルもしくはネットワークに接続されたセンサの RAM ディスクまたは SD カードに格納することができます。

:  
  • [ホスト名] ドロップダウンには、In-Sight ビジョンシステムのホスト名やネットワーク上のエミュレータは表示されません。ターゲットのビジョンシステム/エミュレータの IP アドレスを [ホスト名] フィールドに手動で入力してください。
  • フラッシュメモリ、RAM ディスク、または SD カードからデータをインポートする場合、[ホスト名] フィールドは空欄のまま (例: "") にしておく必要があります。インポート先に FTP サーバが指定されているときに、データ転送時にこの FTP サーバが使用できなかった場合、タイムアウトまで数秒かかります。 タイムアウトした場合、In-Sight Explorer はセンサから切断される可能性があります。
ユーザ名 ファイルの格納先センサまたはデバイスのファイルシステムにアクセスするユーザの名前を指定します。
パスワード

ファイルの格納先センサまたはデバイスのファイルシステムにアクセスするためのパスワードを指定します。

:  ホスト名、ユーザ名、およびパスワードパラメータは、インポート先が FTP の場合のみ必要です。
ファイル名

格納する情報の識別に使用されるファイルの名前を指定します。

  • RAM ディスクからインポートする場合、ファイル名の前に、"ramdisk/" を付けて指定する必要があります。 例えば、"ramdisk/PartXPattern" と指定します。 ここでは大文字と小文字は区別されません。
  • SD カードからインポートする場合、ファイル名の前に、"sdcard/" を付けて指定する必要があります。例えば、"sdcard/PartXPattern" と指定します。ここでは大文字と小文字は区別されません。
:  ファイル名に拡張子をつける必要はありません。テキスト文字列に自動的に追加されます。異なるファイル名拡張子を指定した場合、#ERR が返されます。

ImportDataの出力

インポートされたデータは、エクスポートされたセルに含まれるデータのデータ構造に対応します。例えば、整数をインポートすると、セルには整数値が表示されます。また、キャリブ構造体をインポートすると、セルにはキャリブ構造体が表示されます。ただし、キャリブ構造体をダブルクリックすると、ImportData 関数のプロパティシートが表示されます。キャリブ構造体のプロパティシートではない点に注意してください。

次の 4 つの条件のうち 1 つが満たされた場合、ImportData 関数により .CXD ファイルがインポートされます。

  • ImportData プロパティシートの [OK] ボタンが押された。
  • イベントが受信された。
  • イベントパラメータが ON (または参照先のセルが 0 以外)のとき、ImportData の入力パラメータの 1 つが更新された。
  • ImportData 関数を使用しているジョブがロードされた。
:  ImportData 関数は、オフラインモードでも、データをインポートします。

ImportData

ImportData(A0,"192.168.0.100","admin","","PartXPattern")

この関数は、画像の取り込み後にスプレッドシートが更新されるたびに、IP アドレス 192.168.0.100 にあるサーバから、PartXPattern.cxd という名前のファイルとしてデータをインポートします。ユーザ名は admin と指定されています。 また、パスワードは空白です。