[ラインスキャンの設定] ダイアログ

[ラインスキャンの設定] ダイアログの概要

[ラインスキャンの設定] ダイアログでは、In-Sight 5604 ラインスキャンビジョンシステムのハードウェアエンコーダを設定します。また、このビジョンシステムの特定の診断値を表示します。

:  In-Sight 5604 ラインスキャンビジョンシステムに接続して、4 位相ハードウェアエンコーダを利用しているときに、ビジョンシステムが画像の取り込みを開始し、4 位相ハードウェアエンコーダが、反対方向に移動してフレームトリガの開始点を通過したという信号を出力した場合、取り込まれた画像は正常には生成されておらず、使用することはできません。このような状況が発生した場合は、4 位相ハードウェアエンコーダが方向を反転したという信号を出力したときに、ビジョンシステムをオフラインにします。次に、4 位相ハードウェアエンコーダが以前の方向に戻ったという信号を出力したときに、ビジョンシステムをオンラインに戻します。

[ラインスキャンの設定] ダイアログの表示

[ラインスキャンの設定] ダイアログの設定項目

  • [画像最大高]: ラインスキャンビジョンシステムでの画像の生成に使用する最大行数 (2048、4096、または 8192、デフォルト = 2048) を指定します。 

    :  
    • ラインスキャンビジョンシステムの [画像最大高] の設定を変更するには、ビジョンシステムを再起動する必要があります。その結果、ビジョンシステムでそのときに行われているジョブは消去されます。続行する前に、ジョブを保存するかバックアップしてください。 
    • 起動時にビジョンシステムに割り当てられる画像バッファのデフォルト数は、ビジョンシステムの解像度と RAM サイズによって異なります。[画像最大高] の設定を調整すると、ビジョンシステムで利用可能な画像バッファの最大数が増加または減少します。必要に応じて、[画像バッファ] ダイアログを使用し、起動時にビジョンシステムに割り当てる画像バッファの数を変更してください。
    • 使用しているラインスキャンビジョンシステムの [画像最大高] が 8192 に設定されているときに、ビジョンツール対象領域の幅を 3072 よりも大きい値に設定する必要がある場合は、数式バーから手動で領域値を入力するか、あるいはコントロール関数または構造体関数を別途作成して、ツールの内部 [領域] パラメータの代わりに参照する必要があります。
  • [ハードウェアエンコーダ]

    :  
    • AcquireImage プロパティシートの [ライントリガタイプ] パラメータを、[ハードウェアエンコーダ] に設定しておく必要があります。
    • In-Sight 5604 はオフラインになっている必要があります。
    • ユーザがフルアクセスのアクセス権を持っている必要があります。
    • [エンコーダタイプ]: ラインをトリガするために使用されるエンコーダのタイプとして、[単位相] (デフォルト) または [4 位相] を指定します。
    • [方向): エンコーダの方向として、[プラス] (デフォルト) または [マイナス] を指定します。このコントロールは、[エンコーダタイプ] に [4 位相] が設定されている場合に有効になります。

      :  このコントロールは、[エンコーダタイプ] に [単位相] が設定されている場合には無効化されます。
  • [診断]

    :  [リセット] ボタンをクリックしたとき、またはビジョンシステムをオンラインまたはオフラインに切り替えたときには、すべての診断統計情報がリセットされます。
    • [エンコーダ数]: エンコーダのステップ数 (ソフトウェアエンコーダの場合はミリ秒) を表示します。
    • [ライン数]: カウンタが前回リセットされてから現在までに実行された画像取り込みライン数の合計を表示します。
    • [ラインオーバラップ数]: エンコーダレートが大きすぎたために失われたラインの数を表示します。
    • [バッファオーバラン数]: ビジョンシステムで画像バッファが不足した回数を表示します。
    • [フレーム/秒]: 1 秒あたりに取り込まれたフレームの数を表示します。
    • [ステップ/秒]: AcquireImage 関数の [ライントリガタイプ] パラメータを [ハードウェアエンコーダ] に設定した場合は、1 秒間に外部エンコーダから受信するステップの数を表示します。AcquireImage 関数の [ライントリガタイプ] パラメータを [ソフトウェアエンコーダ] に設定した場合は、1 秒間のマイクロ秒数を表示します。
    • [リセット]: このボタンは、すべての診断統計情報を 0 にリセットします。

      :  ビジョンシステムがオンラインまたはオフラインに切り替わったときにはいつでも、統計情報がリセットされます。