VerifyIDCode

ReadIDMax 関数または ReadIDCode 関数によって最初に読み取られるシンボルから、コードの読み取りやすさとマークの品質に関連する測定を抽出するために使用します。

:  
  • レガシー関数である ReadIDCode 関数の代わりに ReadIDMax 関数を使用することを推奨します。ReadIDMax 関数には拡張性能機能が搭載されています。
  • 参照元の ReadIDMax 関数では、[照合] パラメータをオンにしておく必要があります。
  • 参照元の ReadIDCode 関数では、[アルゴリズム] パラメータをオンにしておく必要があります。
  • ReadIDCode 関数は、In-Sight ファームウェア 4.x.x を搭載した In-Sight ビジョンシステムでのみ使用可能です。In-Sight ファームウェア 5.1.0 以上を実行する In-Sight ビジョンシステムでは使用できません。モデル一覧およびサポートされているファームウェアバージョンについては、「ファームウェアバージョン」を参照してください。

VerifyIDCodeの入力パラメータ

Syntax:VerifyIDCode(ID コード,メトリクス,IAQG 9132 メトリクス,Cognex メトリクス,最小セルサイズ,絞りの割合,タイムアウト,表示)

ID コード

この引数は、ReadIDMax 関数によって返される有効な IDMax データ構造体、または ReadIDCode 関数によって返される ID コードデータ構造体を含んだスプレッドシートのセルを参照している必要があります。

:  ReadIDCode 関数は、In-Sight ファームウェア 4.x.x を搭載した In-Sight ビジョンシステムでのみ使用可能です。In-Sight ファームウェア 5.1.0 以上を実行する In-Sight ビジョンシステムでは使用できません。モデル一覧およびサポートされているファームウェアバージョンについては、「ファームウェアバージョン」を参照してください。

メトリクス

ISO 検証測定が使用されるかどうかを指定します。

:  QR コードを検証する場合、ISO 16022:2000 Enhanced と ISO 16022:2000 Traditional のみがサポートされます。
0 = なし ISO/AIM 検証測定は、ID 検証では使用されません。
1 =ISO 16022:2000 Enhanced閉じたInternational symbology specification - Data Matrix。
 

Enhanced ISO 16022:2000 品質測定は、より強固で信頼できる ID 検証結果を出すために、高度な手法を使って計算されます。

ISO の詳細については、ここをクリックしてください。

2 = ISO 16022:2000 Traditional Traditional ISO 16022:2000 品質測定は、ID 検証用の ISO 16022:2000 規格に記載の手法に厳密に従って計算されます。
3 =ISO 15415:2004 (デフォルト)閉じたバーコード印刷品質テストの仕様 - 2D シンボル。 ISO 15415 品質測定は、ID 検証用の ISO 15415:2004 規格で定義された要件に厳密に従って計算されます。
4 = AIM DPM-プロセス管理 AIM DPM-プロセス管理品質測定は、AIM で定義された次の要件に従って計算されます。
5 = AIM DPM-契約適合性 AIM DPM-契約適合性品質測定は、AIM で定義された次の要件に従って計算されます。
6 = 郵便番号検証 郵便番号の品質測定は、MERLIN 仕様 (ソフトウェアリリースバージョン 2.02 日付: 2002 年 6 月 20 日) で定義された要件に従って計算されます。

IAQG 9132 メトリクス

Data Matrix シンボルを検証するために、IAQG AS9132、改訂 A閉じたData Matrix (2D) Coding Quality Requirements for Parts Marking (Data Matrix (2D) 部品マーキングのためのコード品質要求事項) 検証測定が使われるかどうか (ドット楕円率を含む) を指定します。IAQG の詳細については、ここをクリックしてください。

:  IAQG 9132 測定は、QR コードの検証には対応していません。
ON (デフォルト) IAQG 9132 検証測定が ID 検証に使用されます。
OFF IAQG 9132 検証測定は ID 検証に使用されません。

Cognex メトリクス

Cognex の補足的な検証測定が使用されるかどうかを指定します。

ON (デフォルト) Cognex 検証測定が ID 検証に使用されます。
OFF Cognex 検証測定は ID 検証に使用されません。

最小セルサイズ

予測される最小セルサイズを指定します (0 ~ 255、デフォルト = 0)。値 0 は現在のシンボルのセルサイズを使用します。

:  このパラメータを有効にするには、ISO 15415:2004 に ISO 測定を選択する必要があります。

絞りの割合

セルの最小値から合成開口サイズを計算するための割合 (0 ~ 100、デフォルト = 80) を指定します。この値は、検証測定の評価で使用されます。

:  このパラメータを有効にするには、ISO 15415 に ISO 測定を選択する必要があります。

タイムアウト

関数が ID シンボルを検証する時間をミリ秒単位で指定します (0 ~ 30000)。この時間が経過すると、処理は中止され、#ERR が返されます。

表示

Data Matrix シンボルと QR コードシンボルを検証するときの、画像上の VerifyIDCode グラフィックスオーバレイの表示モードを指定します。

0 = 非表示 (デフォルト) VerifyIDCode 関数を含んでいるセルがスプレッドシート内でハイライト表示されている場合を除き、表示されません。
1 = 結果のグラフィックスのみ 結果のグラフィックス (Data Matrix および QR コード用ボックス含む) が常に表示されます。
2 = すべて表示: 入力、結果、およびエラーのモジュール

入力した領域グラフィックス、結果グラフィックス (Data Matrix と QR コードのボックス)、および閉じたエラーモジュール診断グラフィックス(Data Matrix のみ) が常に表示されます。

ISO 15415, AIM DPM-プロセス管理または AIM DPM-契約適合性、および AIM-DPM の両バージョンが選択されると、エラーがグラフィックス表示されます。代表的なグラフィックスは、検出されたエラーの種類によります。

カラーの四角形は、変調グレードを表します。四角形の色はグレードによります。

  • 四角形なし = 4
  • 青い四角形 = 2 または 3
  • 黄色の四角形 = 1
  • 赤い四角形 = 0

赤い はビットエラーを表します (黒いビットが予測されていた場合は白いビット、およびその逆)。

VerifyIDCodeの出力

戻り値 シンボルの検証測定を含んだ IDVerify データ構造体。入力パラメータが無効であれば #ERR を返します。
結果 この関数が初めてセルに挿入されると、検証されたシンボルのグレードが隣のセルに表示されます。シンボルを検証できない場合は #ERR が挿入されます。

VerifyIDCodeデータアクセス関数

VerifyIDCode 関数が初めて作成されるときに、選択された検証測定に応じて IDVerify データアクセス関数が自動的にスプレッドシートに挿入されます。