ReadIDMax

対象領域内の 1D または 2D シンボル (1D/スタックド、データマトリックス、QR コード、および郵便番号) を検出し、デコードします。この関数を設定して、さまざまなシンボルと多くの結果を取得し、極度の回転および遠近歪みでも処理することができます。オプションで、データマトリックスと QR コードモデルの登録、および品質測定の検証にも使用することができます。

ReadIDMax概要

ReadIDMax 関数を使用して、1D および 2D シンボルを探してデコードします。

1D シンボル

ReadIDMax 関数は、同じ画像内で、次のタイプの 1D シンボルを含む複数の 1D シンボルのデコードをサポートしています。

:  1D シンボルは登録する必要はありません。

2D シンボル

ReadIDMax 関数は、2D データマトリックスおよび QR コードのシンボルを探してデコードすることができます。この関数は複数の 2D シンボルを探すことができますが、1D シンボルとは異なり、すべてのシンボルが同じシンボルタイプである必要があります。例えば、画像にデータマトリックスと QR コードのシンボルが混在しており、この関数の [シンボルグループ] パラメータが [データマトリックス] に設定されていた場合、QR コードシンボルは無視され、データマトリックスのシンボルのみが返されます。

この関数を登録して、シンボルのグリッドサイズのサイズ、およびシンボルが含んでいるデータの精度を検証するためにシンボルが使用する、2D シンボルタイプおよびエラーのチェックと修正 (ECC) の方法を確立することによって、同じタイプの 2D シンボルをデコードすることができます。

:  アプリケーションで使用される 2D シンボルすべてが同じ特性を共有する場合は、この関数を登録することを推奨します。例えば、2D シンボルがグリッドサイズまたは極性の点で異なることがある場合は、関数を登録しなければ、2D シンボルのデコード時にすべての可能な設定を考慮することができます。

ReadIDMax 関数を登録すると、特にデコードするすべてのシンボルが同じ品質を共有するときにはパフォーマンスが向上しますが、関数を登録しない場合は、より幅広い種類のシンボルをデコードすることができ、再構成する必要もありません。

1D/2D 画像要件

ReadIDMax 関数は、1D シンボルをスキャンする場合には最小構成を必要としますが、次のガイドラインを入力画像に使用する必要があります。

  • すべてのシンボルは 50 ピクセルよりも大きい必要がありますが、どのモジュールの最大幅も 10 ピクセルを超えることはできません。

    :  モジュールはシンボルの最も狭いエレメントです (スペースまたはバーのいずれか)。
  • リニアシンボル (モジュールの幅は異なりますが、高さは均一です) の場合、モジュールの幅は 1.6 ピクセル以上、高さは 50 ピクセル以上である必要があります。ポスタルコード (モジュールの幅は均一ですが、高さは異なります) の場合、モジュールの幅は 2.5 ピクセル以上である必要があります。
  • クワイエットゾーン (マークを含んでいないシンボルのいずれかの端の領域) は、シンボルタイプの印刷仕様で指定された最小サイズ以上で存在する必要があります。
  • モジュールと背景間のコントラストは、32 グレーレベル以上である必要があります。
  • ピクセルアスペクト比は、1.35 対 1 より大きくすることはできせん。

2D シンボルでの画像の要件は少な目です。通常は、シンボルの 4 つすべてのサイドを取り囲むクワイエットゾーン (つまりマージン) が存在する必要があり、シンボル自体の内部の 1 つのモジュールの幅と等しくなっています。

IDMax と IDQuick

ReadIDMax 関数は、アルゴリズムのデコードに関して次の 2 つの処理モードを提供します。

  • 形が整いハイコントラストで表示されるシンボルを高速でデコードする場合は、IDQuick 関数を選択します。
  • 難易度の高い画像に対して、高度な画像処理および画像解析技術を必要とする場合は、IDMax 関数を選択します。

デフォルトでは、この関数は IDMax モードを使用しますが、アプリケーションで関数のパフォーマンスにどのように影響するか判定するには、IDQuick で試してみてください。

結果

検出されてデコードされたシンボルのみが結果を生成します。画像内の各シンボルについて、ReadIDMax 関数はデータアクセス関数によって次の結果を生成します。

  • デコードされた文字列
  • 検出されたシンボルの角度 (度単位)
  • シンボルの中心の位置 (行/列)
  • シンボルの特定のコード
  • 業界標準に従ってシンボルを一意に識別するための、ISO/IEC のコードおよび修飾子
:  デコードされた文字列を超える結果を生成するには、[照合] チェックボックスをオンにする必要があります。VerifyIDCode および ValidateIDData 関数を使用して、デコードされたシンボルに関する検証測定をさらに処理します。

ReadIDMaxの入力パラメータ

Syntax:ReadIDMax(画像,フィクスチャ.行,フィクスチャ.列,フィクスチャ.角度,領域.X,領域.Y,領域.高さ,領域.幅,領域.角度,シンボルグループ,最大結果,詳細デコードモード,登録の有効化,1D シンボル.Code 128,1D シンボル.Code 128,1D シンボル.I2of5,1D シンボル.Pharmacode,1D シンボル.UPC/EAN,1D シンボル.Code 128,1D シンボル.Codabar,スタックドシンボル.PDF 417,スタックドシンボル.DataBar,スタックドシンボル.DataBar リミテッド,スタックドシンボル.DataBar Expanded,スタックドシンボル.EAN.UCC コンポジット,ポスタルシンボル.POSTNET,ポスタルシンボル.PLANET,ポスタルシンボル.Japan Post,ポスタルシンボル.Australia Post,ポスタルシンボル.UPU,ポスタルシンボル.インテリジェントメールバーコード,デコード設定.遠近補正,デコード設定.QRモード,デコード設定.極性を無視,デコード設定.フレキシブルグリッドサイズの許容,デコード設定.チェックサム,デコード設定.極性,デコード設定.全方向読み取り,デコード設定.ソートモード,デコード設定.同一 1D シンボルの許容,デコード設定.Expand UPC-E,照合,タイムアウト,表示)

:  ReadIDMax 関数のプロパティシートを設定している場合、パラメータ値の更新の影響を確認するには、[OK] ボタンをクリックして変更を受け入れてからプロパティシートを閉じます。ReadIDMax 関数では、プロパティシートを開いたまま更新された結果を表示することはできません。
画像

このパラメータは、スプレッドシートで画像データ構造体を含むセルを参照する必要があります。デフォルトでは、このパラメータは、AcquireImage 画像データ構造体を含むセル A0 を参照しています。また、このパラメータは、ビジョンツールのグラフィックス関数によって返された、そのほかの画像データ構造体も参照できます。

:  カラーの In-Sight ビジョンシステムを使用している場合、この関数は、カラー画像をグレースケールに変換する画像処理関数 (例えば ColorToGreyscaleFilter) を参照する必要があります。
フィクスチャ

フィクスチャ入力、またはビジョンツール関数の画像座標系の出力に関連する対象領域 (ROI) を定義します。フィクスチャに関連する ROI を設定すると、フィクスチャが回転または移動した場合に、フィクスチャに対応して ROI を確実に回転または移動できます。

デフォルト設定は画像の左上隅で、(0, 0, 0) になります。

画像座標での行オフセット。
画像座標での列オフセット
角度 画像座標系での方位角
領域

これは対象領域 (ROI) とも呼ばれ、解析の対象となる画像の領域を表します。変換および回転可能な矩形の画像領域を作成します。このパラメータを選択して、プロパティシートのツールバーにある [領域の最大化] ボタンを押すと、画像全体が対象になるように領域が自動的に拡張されます。

X フィクスチャ座標での原点の X オフセット
Y フィクスチャ座標での原点の Y オフセット
高さ

領域の X 軸に沿った寸法。

:  1D/スタックドシンボルおよびポスタルシンボルを読み取る場合、ReadIDMax 関数でサポートされる最大領域サイズは 2048 ピクセル (高さ) × 2048 ピクセル (幅) です。[高さ] または [幅] パラメータを 2048 ピクセル以上に設定すると、#ERR を返します。

領域の Y 軸に沿った寸法。

:  1D/スタックドシンボルおよびポスタルシンボルを読み取る場合、ReadIDMax 関数でサポートされる最大サイズは 2048 ピクセル (高さ) × 2048 ピクセル (幅) です。[高さ] または [幅] パラメータを 2048 ピクセル以上に設定すると、#ERR を返します。
角度 フィクスチャ座標での角度。
シンボルグループ

読み取りの対象となるコードグループを 4 種類の中から 1 つ指定します。

1D/スタックド (デフォルト) 1D およびスタックドコードの読み取りを選択します。
Data Matrix データマトリックスの読み取りを選択します。
QR Code QR コードの読み取りを選択します。
Postal ポスタルコードの読み取りを選択します。
最大結果

配置してデコードするシンボルの最大数 (1 ~ 128、デフォルト = 1) を指定します。

:  このパラメータの指定された値が ROI 内のシンボル数を超える場合でも、この関数は指定された数のシンボルの検索を続行します。ROI 内のシンボルの数が変化する場合、[タイムアウト] パラメータ設定を低くすることで、関数の実行時間を短縮することができます。
詳細デコードモード

データマトリックス、または 1D/スタックドコードグループのデコードに使用する設定を指定します。

IDMax® (デフォルト) 整合シンボルのみを読み取ります。非整合シンボルの読み取りは行われません。
非整合モジュールを許可 非整合シンボルを読み取り、デコードオプションを試行するための時間を追加します。
高速/高コントラスト

高コントラストのシンボルを読み取ります。この選択肢を使用すると、デコード速度が向上します。シンボルのコントラストが低い、シンボルが損傷している、または不鮮明である場合は選択しないでください。

:  このオプションは、一部の高速読み取りアプリケーションに対して、より繰り返し可能なデコード時間を提供できるように設計されています。一般に、マークの品質が場所によって異なるような、コントラストの高いインクジェットコードの読み取りに使用されます。このようなアプリケーションでは、各マークのデコードに必要な時間に大きなばらつきが見られることがよくあります (つまり、印刷品質の悪いマークのデコードにかかる時間は、品質の良いマークの場合よりも 3 ~ 5 倍、長くなります)。このオプションによって、平均速度を高く保ちながら、デコード時間のばらつきを軽減できます。ただし、すべてのアプリケーションでこの恩恵を受けられるわけではないことに注意してください。アプリケーションにこのオプションが適しているかどうかを判定するには、適切なテストを実行する必要があります。
IDQuick™ (高速) ワーピングや歪みが生じる可能性のあるシンボルや非均一な背景に表示されるシンボルに使用します。このモードは、分離されたドットではなく、「連続した」ファインダパターンのコード用に設計されています。
登録の有効化

有効な場合、最初に読み込まれたデータマトリックスまたは QR コードのシンボルのモデルを登録します。この関数を登録すると、特にデコード対象のすべてのシンボルが類似する特性を共有する場合に、パフォーマンスを向上させることができます。

登録情報は、このチェックボックスをオフにするまで保持されます。シンボルを保持するには、チェックボックスをオフにしてから、再度オンにしてください。

ヒント :  登録が有効にされている場合、領域内のシンボルは 1 つのみにすることを推奨します。
OFF (デフォルト) モデルの登録を行いません。
ON 最初に読み込まれたシンボルのモデルを登録します。
1D シンボル

読み取りの対象となる 1D コードを指定します (複数のコードを選択して、読み取ることができます)。

Code 128 Code 128 の読み取りを選択します。Code 128 は非常に高密度の英数字シンボルであり、双方向でスキャンすることができます。このシンボルは、128 の ASCII 文字セット全体および非データの 4 文字をエンコードすることができます。Code 128 シンボルを使用するシンボルは、11 個の白黒のモジュールを使用して各文字をエンコードし、各シンボルはチェックサム文字を含んでいます。
Code 39 Code 39 の読み取りを選択します。Code 39 (別名 USS Code 39、BC39、または Code 3 of 9) は、小売り以外の環境で使用するために開発された、広く使用されているシンボルであり、文字と数字の両方、および「%」や「/」などの特殊文字をエンコードすることができます。Code 39 シンボルを使用するシンボルは、5 本のバーと 4 本のスペースの合計 9 本のエレメントを使用して各文字をエンコードし、9 本のエレメントの内 3 本が常に幅となります。シンボルは、エラー検出用にチェックサム文字を含むことができます。
Interleaved 2 of 5 Interleaved 2 of 5 の読み取りを選択します。倉庫管理アプリケーションで評判の良い Interleaved 2 of 5 (別名 I2of5、I-2/5、または ITF) は、可変長の数値のみのコードです。Interleaved 2 of 5 シンボルを使用するシンボルは、5 本のバーとスペースのユニットで 2 文字をエンコードし、ここで偶数位置の文字がバーにエンコードされ、奇数位置の文字はスペースにエンコードされます。Interleaved 2 of 5 のシンボルは、偶数番目の長さのデータのみをエンコードすることができます。シンボルは、エラー検出用にチェックサム文字を含むことができます。
Pharmacode Pharmacode の読み取りを選択します。Pharmacode は、医薬品産業で包装管理システムとして使用されます。
UPC/EAN

UPC (Universal Product Code) および EAN (European Article Numbering) の読み取りを選択します。UPC は固定長の数値のみのシンボルであり、双方向にスキャンすることができます。UPC シンボルのサイズを変更して、各種の印刷プロセスに適用することができますが、シンボルの高さがその幅を超える場合に、このコードは最適に機能します。ヨーロッパの企業は、ほぼ同等の EAN システムを使用しています。

UPC は、バージョン A (標準バージョン) およびバージョン E (ゼロ抑制バージョン) の UPC バーコードと、2 文字および 5 文字の補足コードをサポートします。EAN は、EAN-8 および EAN-13 バーコードと同時に、2 文字および 5 文字の補足コードをサポートします。

Code 93 Code 93 の読み取りを選択します。Code 93 は Code 39 と同じ文字をエンコードしますが、文字ごとに 15 本ではなく 9 本のバーコードエレメントを使用します。
Codabar Codabar (USD-4 および Code 2 of 7 含む) の読み取りを選択します。Codabar はデジットをエンコードする古いシンボルです。
スタックドコード

読み取りの対象となるスタックドコードを指定します (複数のコードを選択して、読み取ることができます)。

PDF 417 PDF417 の読み取りを選択します。PDF417 は、各種のアプリケーション、一次輸送、ID カード、および在庫管理で使用される一次元のスタックドバーコードシンボルフォーマットです。
DataBar DataBar の読み取りを選択します (以前は RSS と呼ばれており、別名 GS1 DataBar です)。DataBar のシンボルは小さいアイテムを識別し、現在の EAN/UPC バーコードよりも多くの情報を伝達することができます。
DataBar Limited DataBar Limited の読み取りを選択します (別名 GS1 DataBar Limited)。
DataBar Expanded DataBar Expanded の読み取りを選択します (別名 GS1 DataBar Expanded)。
EAN.UCC
Composite
EAN.UCC コンポジットの読み取りを選択します。有効にすると、コンポジットコード (2D コンポーネントを含んでいる 1D コード) をデコードすることができます。EAN.UCC で使用することができる 1D コードは、DataBar および Code 128 です。
ポスタルシンボル

読み取りの対象となるスタックドコードを指定します (複数のコードを選択して、読み取ることができます)。

POSTNET POSTNET の読み取りを選択します。Postal Numeric Encoding Technique (POSTNET) バーコードは、米国の郵政局が郵便番号の情報をエンコードするために考案したものです。POSTNET のシンボルを使用するバーコードは、5 本のバー (短いものまたは長いもの) の組み合わせを使用して、それぞれの数字をエンコードします。POSTNET バーコードは、5 桁の郵便番号、5 桁の郵便番号 + 4 つのコード、または 11 桁の納入場所コードを含むことができます。このシンボルは必ずチェックサム文字を含んでいます。
PLANET PLANET の読み取りを選択します。PLANET のバーコードは POSTNET バーコードの逆であり、POSTNET シンボルが長いバーを使用する箇所で短いバーを使用し、POSTNET シンボルが短いバーを使用する箇所で、PLANET は長いバーを使用します。米国の郵政局は PLANET バーコードを使用して郵便を追跡します。PLANET のバーコードは 12 桁まで含むことができます。
Japan Post Japan Post の読み取りを選択します。
Australia Post Australia Post の読み取りを選択します。4-State Customer Barcode という別名があり、オーストラリアの郵便局が採用する英数字のシンボルです。4-State のシンボルを使用するバーコードは、異なる 4 種類のバーを使用して各文字をエンコードし、バーはそれぞれ別個の名前と値を持っています。4-State のバーコードは、37 本のバー (標準)、52 本のバー、または 67 本のバーの 3 つの異なる構造体の 1 つに生成することができます。ReadIDMax 関数は、オーストラリア、日本の郵便局、UPU、および USPS バージョンの 4-state シンボルをサポートしています。
UPU UPU の読み取りを選択します。
インテリジェントメール
バーコード
インテリジェントメールバーコードの読み取りを選択します。IM バーコードという別名があり、米国で郵便に使用されている 65 バーコードです。
デコード設定
遠近補正

遠近歪みを持つデータマトリックスシンボルおよび QR コードシンボルのデコードを指定します。また、必要に応じて、既知の遠近歪みに対するデータマトリックスシンボルを登録することも可能です。

No perspective 遠近歪みのないデータマトリックスシンボルをデコードします。
Perspective (デフォルト) 遠近歪みを持つデータマトリックスシンボル、QR コードシンボル、および 1D/スタックドシンボルをデコードします。遠近歪みは、モデルの登録中およびランタイムに、個別に予測されます。
学習時に遠近補正データを登録

既知の遠近歪みを持つデータマトリックスシンボルをデコードします。遠近歪みは登録されており、ランタイムに、登録された属性を使用して入力画像の遠近歪みが補正されている空間から、このシンボルがサーチされます。このオプションでは、ランタイムシンボルを、登録されたシンボルと同じ平面に配置する必要があります。このオプションは、既知の遠近歪みを持つひどく損傷したシンボルでもデコードを行うことができます。

ヒント :  ビジョンシステムは入射角 (センサの光軸と、シンボルが存在する平面の法線ベクトルとの間の角度) が 40 度を超えないように、またシンボルの解像度が 1 セルあたり 5 ピクセル以上になるように取り付けることを推奨します。
QR モード

読み取りの対象となる QR コードの種類を指定します。

QR コードモデル 1
QR コードモデル 2
QR コードモデル 1 と 2
Micro QR
Micro QR および QR コードモデル 1
Micro QR および QR コードモデル 2
すべての QR モード (デフォルト)
極性を無視

登録されたシンボルに対して極性が反転しているデータマトリックスシンボルを読み取り可能にするかどうかを指定します。

:  このパラメータは、[登録の有効化] パラメータが「オン」の場合にのみ有効になります。
OFF (デフォルト) 登録モデルからの極性の反転を認めません。
ON 登録モデルからの極性の反転を認めます。
フレキシブルグリッド
サイズの許容

登録されたシンボルに対してグリッドサイズの異なるデータマトリックスシンボルおよび QR コードシンボルを読み取り可能にするかどうかを指定します。

:  このパラメータは、[登録の有効化] パラメータが「オン」の場合にのみ有効になります。
OFF (デフォルト) 登録シンボルと同じグリッドサイズのシンボルのみ、読み取りを認めます。
ON 登録シンボルとグリッドサイズの異なるシンボルの読み取りを認めます。
チェックサム

信頼性を保証するためにエラー検出アルゴリズムを使用してシンボルを検証するかどうかを指定します。チェックサムは、シンボルに含まれるオプションのチェックサムアルゴリズムを備えたシンボルのみに適用されます。各シンボルは、固有のチェックサムアルゴリズムを備えています。使用されるチェックサム (使用可能な場合含む) のタイプは、選択したコードのタイプによって異なります。

OFF (デフォルト)

チェックサムを検証しません。

ON

チェックサムの検証に合格する必要があります。

:  Code 128、Code 93、DataBar、UPC、および EAN バーコードは、パラメータの選択にかかわらず、チェックサムによって検証されます。その他のバーコードで [チェックサム] を ON にし、チェックサムがエンコードされていない場合、読み取りに失敗します。
極性

シンボルの色を指定します。

シンボルは背景よりも暗くなります。
シンボルは背景よりも明るくなります。
自動 (デフォルト) シンボルの極性を自動的に選択します。
全方向読み取り

バーコードのエレメントをすべて検出するために、領域内に抽出されるスキャンラインの方向を指定します。デコードを成功させるには、バーコードのすべてのエレメント間で、少なくとも 1 つのスキャンラインを抽出する必要があります。

0 = OFF (デフォルト) スキャンラインが 1 つの角度で抽出され、領域に対して平行なバーコードが検出されます。
1 = ON スキャンラインが複数の角度で抽出され、領域に対して回転しているバーコードが検出されます。
:  領域から 90 度以上回転していると、PharmaCode バーコードは正しくデコードしません。
ソートモード

順序がある場合、結果を返すときの順序を指定します。

:  シンボルを正確にソートするために、[最大結果] パラメータは、画像に含まれるシンボル数以上の値に設定する必要があります。
なし (デフォルト) 最初にデコードされた結果から順にソートします。デコードされなかった結果は、デコードされた結果の後に表示されます。
上→下 行の昇順にソートします。
左→右 列の昇順にソートします。
アルファベット順 結果をアルファベット順にソートします。
文字列長 結果を文字列の長さの順に (短いものから長いものへ) ソートします。
シンボルを行にグループ化した後、それらを各行の中で左から右へソートすることで、結果をソートします。行によるソート時に、1 つのシンボルの中心が別のシンボルの一部と垂直にオーバラップする場合、この 2 つのシンボルは同じ行に属するものとみなされます。
シンボルを列にグループ化した後、それらを各列の中で上から下へソートすることで、結果をソートします。列によるソート時に、1 つのシンボルの中心が別のシンボルの一部と水平にオーバラップする場合、この 2 つのシンボルは同じ列に属するものとみなされます。
同一 1D シンボルの許容

領域内のすべてのシンボルが同一の場合でも、それらのシンボルをデコードするかどうかを指定します。長さ、シンボルの種類、およびデコードされた文字列が同一の場合、2 つのシンボルは同一とみなされます。

OFF (デフォルト) 複数のシンボルがデコードされた場合に結果を 1 つだけ返します。
ON 結果が同一の場合でもすべての結果を返します。
拡張 UPC-E

デコードされたシンボルが 6 桁の UPC-E 文字列を返すか、あるいは拡張された 11 桁の UPC-A 同等文字列を返すかを指定します。

OFF デコードされたシンボルが、6 桁の UPC-E 文字列を返します。
ON (デフォルト) デコードされたシンボルが、拡張された 11 桁の UPC-A 同等文字列を返します。
:  
  • [Expand UPC-E] パラメータは、1D/スタックドシンボルに対してのみ実装されます。
  • [Expand UPC-E] パラメータは、バージョン 4.10.1 以降のファームウェアを搭載した In-Sight Micro 1000 シリーズ、In-Sight 5000 シリーズおよび In-Sight 70xx ~ 74xx シリーズビジョンシステムでのみサポートされています。
照合

印刷品質テスト (品質検証測定ともいいます) を実行するかどうかを指定します。

OFF (デフォルト) 品質をテストしません。
ON 品質をテストし、スプレッドシートに結果を表示します。
:  
  • 文字列をデコードできなかった場合、スプレッドシートに自動挿入された結果すべてに、#ERR が返されます。
  • PDF 417、Pharmacode、および DataBar 以外のすべてのコード種類は、品質検証測定をサポートしています。UCC.EAN Composite コード種類は、線形 1D シンボル部分の検証測定をサポートしますが、2D 部分はサポートしていません。
タイムアウト

関数が有効な ID シンボルを検索する時間をミリ秒単位で指定します (0 ~ 30000)。この時間が経過すると、処理は中止され、#ERR が返されます。値を 0 に設定すると設定値が無効になり、タイムアウトは適用されません。

:  ReadIDMax 関数の実行時間が、指定されたタイムアウト時間を超えることがあります。この場合には、超過分を考慮してタイムアウト時間を小さく設定してください。
表示

画像上の ReadIDMax グラフィックスオーバレイの表示モードを指定します。

:  [表示] パラメータは、データマトリックスシンボルと QR コードシンボルに対してのみ実装されます。
非表示 (デフォルト) ReadIDMax 関数を含んでいるセルがスプレッドシート上でハイライトされている場合を除き、入力領域境界は表示されません。
結果のグラフィックスのみ 結果のグラフィックス (データマトリックスおよび QR コード用ボックス含む) が常に表示されます。
入力と結果のグラフィックス 入力グラフィックスと結果のグラフィックスが常に表示されます。

ReadIDMaxの出力

戻り値 デコードされた英数字文字列を含む IDMax データ構造体。入力パラメータが無効であれば #ERR を返します。
結果

この関数が最初からセルに挿入されている場合、結果テーブルはこのスプレッドシートに挿入されます。結果テーブルに返されるインデックス付き文字列の数は、[最大結果] パラメータに入力された値と同じです。シンボルを配置してデコードできない場合、#ERR が返されます。

:  データマトリックスシンボルの場合、Base 256 ラッチ文字 (10 進数 231、16 進数 E7) によってエンコードされたデータは、(ISO/IEC 16022 データマトリックス仕様に従い) バイト単位で処理されます。GetStringIDMax 関数を使用して、エンコードされたデータを返します。

ReadIDMaxデータアクセス関数

[照合] チェックボックスを OFF にした ReadIDMax 関数をスプレッドシートに配置すると、データアクセス関数が 1 つだけスプレッドシートに自動挿入されます。

文字列 GetString(ID 最大, [インデックス]) インデックス付きシンボル内でエンコードされている英数字文字列を返します。

[照合] チェックボックスを ON にした場合 (関数は追加の品質検証測定を実行します)、ReadIDMax 関数をスプレッドシートに配置すると、自動的にデータアクセス関数が挿入されます。データアクセス関数の組み合わせは、選択したコードグループによって変わります。ReadIDMax データアクセス関数を使用して、そのほかのデータの取得ができます。

:  
  • ReadIDMax 関数をスプレッドシートに配置した後で [照合] チェックボックスを ON にしても、データアクセス関数は自動挿入されません。手動でセットしたデータアクセス関数を実行するには、[照合] チェックボックスを ON にしてください。
  • データマトリックスのシンボルをデコードしている場合は、GetString 関数ではなく GetStringIDMax 関数を使用すると、デコードされたシンボルに関してより精度が高く詳細な情報を取得することができます。