[ファームウェアアップデート] ダイアログ

[ファームウェアアップデート] ダイアログは、最新バージョンの In-Sight ファームウェアを In-Sight ビジョンシステムにロードするために使用します。サポートされるファームウェアのバージョンについては、ここをクリックしてください。

ファームウェアの更新

:  
  • In-Sight ビジョンシステムのファームウェアを更新するには、フルアクセスのアクセス権を持つユーザとしてログオンする必要があります。
  • このダイアログは、I/O モジュールのファームウェアの更新、または別のネットワーク上に存在し、[In-Sight ホストテーブル] を使用して In-Sight Explorer に追加された In-Sight ビジョンシステムのファームウェアの更新をサポートしていません。ただし、[エクスプローラリモートサブネットリスト] を使用して In-Sight Explorer に追加される、異なるネットワーク上に存在するビジョンシステムのファームウェアは更新可能です。Cognex では、ファームウェアの更新時にはビジョンシステムをローカルネットワークに配置して、ネットワーク障害を防止するようお勧めします。

警告 :  ファームウェアの更新中は、デバイスの電源を入れ直さないでください。
  1. インストールマニュアルの指示に従って In-Sight ビジョンシステムをネットワークに接続します。
  2. In-Sight Explorer を起動します。
  3. 任意で、ファームウェアの更新に進む前に、各ビジョンシステムをバックアップします。

    :  ファームウェアの更新プロセスでは、すべてのジョブと設定ファイルが In-Sight の不揮発性メモリから消去されます。In-Sight Explorer は、ファームウェアを更新する前にすべてのジョブと設定の一時的なコピーを生成しますが、ファームウェアの更新プロセスを開始する前にこれらのファイルを手動でバックアップすることを推奨します。
  4. 次のことを確認します。
    • 更新するすべてのビジョンシステムがオフラインになっている
    • 更新するビジョンシステムにほかのユーザがログオンしていない
    • 各ビジョンシステムに新規ジョブがロードされている
    :  [強制アップデート] を使用して、対象のビジョンシステムをオフラインにし、フォームウェアの更新プロセス中はターゲットのビジョンシステムからほかのユーザを切り離すことができます。
  5. [システム] メニューで、[ファームウェアアップデート] をクリックします。

  6. ビジョンシステムのチェックボックスをオンにすることにより、更新対象の In-Sight ビジョンシステムを選択します。

    :  
    • [New Version (新バージョン)] 列には、ビジョンシステムにインストールされるファームウェアのバージョンが表示されます。インストールされるファームウェアのバージョンは、ビジョンシステムのモデルタイプに応じて異なります。ビジョンシステムは、サポートされる最新のファームウェアバージョンにのみ更新可能です。例えば、In-Sight 1000 シリーズのビジョンシステムは、サポートされる最新のファームウェアバージョンであるバージョン 4.x.x にのみ更新可能です。一方、In-Sight 8405 ビジョンシステムは、現行バージョンに更新できます。モデル一覧およびサポートされているファームウェアバージョンについては、ファームウェアのバージョンをご参照ください。 モデル一覧およびサポートされているファームウェアバージョンについては、ファームウェアバージョンをご参照ください。
    • PC に複数のバージョンの In-Sight Explorer ソフトウェアがインストールされている場合は、[New Version (新バージョン)] 列のドロップダウンを使用して別のバージョンにファームウェアをアップグレードまたはダウングレードできます。例えば、PC に In-Sight Explorer 5.4.0 および 5.6.0 がインストールされている場合は、In-Sight 2000 シリーズのビジョンセンサのファームウェアを 5.6.0 または 5.4.0 にアップグレードまたはダウングレードするか、In-Sight 1000 シリーズのビジョンシステムのファームウェアを 4.10.5 または 4.10.4 にアップグレードまたはダウングレードできます。

    • [New Version (新バージョン)] 列に異なるファームウェアバージョンが表示されているとしても、複数のビジョンシステムを同時に更新することができます。
    • モデルタイプの前に「Faulted」が付加されている場合 (「Faulted 8405」など) は、ビジョンシステムでファームウェアの更新プロセスを完了することができず、使用不可の状態になっていることを示します。この場合は、ビジョンシステムを DHCP サーバに接続し、ファームウェアの更新を再試行して、この状態から復旧する必要があります。
    ヒント :  
    • サーチボックスを使用して、[名前]、[モデル]、[バージョン] の各列の情報に基づいて、ビジョンシステムを動的にフィルタすることが可能です。ビジョンシステムはステータスに基づいてフィルタされません。
    • 複数の連続しないビジョンシステムを選択するには、CTRL キーを押したままツールをハイライト表示し、ハイライト表示したチェックボックスの 1 つをオンにします。
    • 連続する複数のツールを選択するには、Shift キーを押したまま最初のビジョンシステムハイライト表示し、次にリストの最後のツールをハイライト表示して、それからハイライト表示したチェックボックスの 1 つをオンにします。
  7. 必要に応じて、次のチェックボックスをオンにします。
    • [強制アップデート]: オンにすると、In-Sight Explorer は、ビジョンシステムをオフラインにし、ほかのユーザをビジョンシステムから切り離すか、またはすべてのバックアップエラーを無視します。デフォルトでは、このチェックボックスはオフになっており、ビジョンシステムがオンラインの場合、ほかのユーザがログオンした場合、またはバックアップエラーが発生した場合には、ファームウェアの更新が中止されます。

      :  
      • ファームウェアの更新前にジョブを保存してください。[強制アップデート] チェックボックスをオンにすると、未保存のジョブはファームウェアの更新プロセス中に消失します。
      • ビジョンシステムは、強制的にオフラインにされた場合には、ファームウェアの更新が完了すると同時に再びオンラインに戻ります。
      • ビジョンシステムから強制的に切り離されたユーザは、ファームウェアの更新が完了すると同時に再びビジョンシステムに接続されます。
    • [バックアップおよびリストアの無効化]: オンにすると、ファームウェアはファイルをバックアップおよびリストアすることなく更新されます。デフォルトでは、このチェックボックスはオフになっており、バックアップとリストアの処理が実行されます。バックアップエラーが発生すると、ファームウェアの更新は中止されます。
  8. [次へ] をクリックします。
  9. ダイアログのリストにある各ビジョンシステムが新しいファームウェアに更新されることを確認します。

  10. [更新] をクリックします。
  11. すべてのビジョンシステムが更新されて再起動されたら、[OK] をクリックして [ファームウェアアップデート] ダイアログを閉じるか、または [Go Back (戻る)] をクリックしてほかのビジョンシステムのファームウェアの更新を続行します。ファームウェアの更新に失敗した場合は、[Go Back (戻る)] をクリックし、[強制アップデート] および/または [バックアップおよびリストアの無効化] チェックボックスをオンにして、もう一度ファームウェアを更新します。

    :  ファームウェアの更新に失敗した場合、バックアップファイルは [オプション] ダイアログで指定した [バックアップディレクトリ] 内に保持されます。

トラブルシューティング

エラーメッセージ

ファームウェアの更新プロセスの実行時にエラーが発生する場合は、In-Sight ビジョンシステムの電源を入れ直して、ファームウェアの更新をやり直してください。

使用可能なフラッシュメモリの不足

ファームウェアの更新を試みているときに多数の関数を含むジョブが In-Sight ビジョンシステムにロードされると、使用可能なフラッシュメモリが不足するために更新が中断されることがあります。このような場合は、以下の操作を実行します。

  1. ビジョンシステムがオフラインであることを確認します。
  2. 新規ジョブをロードします ([ファイル] メニュー[ジョブの新規作成] をクリック)。
  3. ファームウェアの更新をもう一度実行します。

In-Sight ビジョンシステムのジョブがメモリの空き容量を大量に消費すると、使用可能なフラッシュメモリが不足するためにファームウェアの更新が中断されることがあります。このような場合は、以下の操作を実行します。

  1. ビジョンシステムからジョブファイルを削除します。
  2. ファームウェアの更新をもう一度実行します。
:  In-Sight 70xx ~ 74xx シリーズのビジョンシステム上で使用可能なフラッシュメモリ容量は、In-Sight 4.7.0 ファームウェアでは 256MB であったのに対し、In-Sight 4.7.1 以降のファームウェアでは 512MB に増加しました。したがって、In-Sight 70xx ~ 74xx シリーズのビジョンシステムのファームウェアを 4.7.1 以降から 4.7.0 にダウングレードするときに、データ量が 256MB 以上ある場合は、リストア中に 1 つまたは複数のファイルが正しくコピー & ペーストされない可能性があります。proc.set ファイルが正しくリストアされない場合、PC のバックアップディレクトリから proc.set ファイルをコピーし、ビジョンシステム上の不必要なファイルを削除してから、proc.set ファイルをディレクトリに貼り付けてください。