TransformImage

TransformImage は、CalibrateGrid 関数に存在する歪みを補正する画像データ構造体を生成します。

:  この関数は、グレースケール画像のみを出力します。

TransformImage概要

TransformImage は、CalibrateGrid 関数から引数として参照される CalibrateGrid キャリブデータ構造体と画像データ構造体を使って、画像データ構造体を生成します。この構造体は線形、非線形、およびレンズ歪みを補正して、CalibrateGrid 関数によって使用されている「歪みのない」バージョンの画像を返します。この新しい出力画像はピクセル単位に基づきますが、それと同時に、ExtractCalibration 関数がスプレッドシートに自動的に挿入されて、TransformImage 関数のキャリブレーションに基づく 2D 変換がワールド座標で作成されます。

:  TransformImage 関数がスプレッドシートに追加されたとき、指定の領域が変更されたとき、またはこの関数のジョブがロードされたときに生じるTransformImage 関数の登録の期間は、640×480 解像度のセンサでは 3 秒、1600×1200 解像度のセンサでは 30 秒かかることがあります。

TransformImageの入力パラメータ

Syntax:TransformImage(画像,キャリブレーション,領域,画像スケール,原点,表示)

画像 このパラメータは、スプレッドシートで画像データ構造体を含むセルを参照する必要があります。デフォルトでは、このパラメータは、AcquireImage 画像データ構造体を含むセル A0 を参照しています。また、このパラメータは、ビジョンツールのグラフィックス関数によって返された、そのほかの画像データ構造体も参照できます。
キャリブレーション この引数は、CalibrateGrid 関数によって作成される有効なキャリブデータ構造体を含んだスプレッドシートのセルを参照している必要があります。
領域

これは対象領域 (ROI) とも呼ばれ、画像解析の対象となる画像の領域を表します。形状変更が可能な矩形の画像領域を作成します。このパラメータを選択して、プロパティシートのツールバーにある [領域の最大化] ボタンを押すと、画像全体が対象になるように領域が自動的に拡張されます。

X フィクスチャ座標での原点の X オフセット。
Y フィクスチャ座標での原点の Y オフセット
高さ 領域の X 軸に沿った寸法。
領域の Y 軸に沿った寸法。
画像スケール 変換後の画像が表示されるスケールを指定します。最小の設定値は 0.01、最大の設定値は 10.00、デフォルトの設定値は 1.0 です。
基準点

変換の原点基準点を指定します。

0 = 画像中央 (デフォルト) 基準点は画像の中央になります。
1 = 領域の中央 基準点は ROI の中央になります。
表示

画像上のグラフィックスの表示モードをTransformImage指定します。

0 = 非表示 関数を含んでいるセルがスプレッドシート内でハイライト表示されている場合を除き、TransformImageグラフィックスは何も表示されません。
1 = 結果のグラフィックスのみ 歪みのない画像が常に表示されます。
2 = 入力と結果のグラフィックス 入力画像領域と歪みのない画像が常に表示されます。

TransformImageの出力

戻り値

処理済みの画像を含んでいる 画像 データ構造体。入力パラメータが無効であれば #ERR を返します。また、ExtractCalibration データ構造体が自動的に挿入されて、TransformImage によって返された 画像 データ構造体を基に、2D 変換がワールド座標で作成されます。

:  画像データ構造体にある処理済みの画像領域の内容は、ジョブとともに保存されることはありません。