EtherNet/IP オブジェクトモデルと入出力アセンブリオブジェクト - In-Sight 4.x.x ファームウェア
このトピックでは、In-Sight 4.x.x 以前のファームウェアが実行されている In-Sight ビジョンシステムの In-Sight オブジェクトモデルについて説明します。
In-Sight オブジェクトモデル
EtherNet/IP ネットワークでは、In-Sight ビジョンシステムはサーバとして機能し、明示的および非明示的 I/O メッセージングの両方をサポートします。例えば、検査データを、明示的メッセージによって、または非明示的接続によって、クライアントに転送することができます。非明示的な接続は、画像取り込み、トリガ、およびスプレッドシートのイベントの制御に使用することもできます。
識別オブジェクト、Ethernet リンクオブジェクト、TCP/IP オブジェクト、およびそのほかの内部オブジェクトは、EtherNet/IP 仕様によって必須とされています。アセンブリオブジェクトのさまざまなインスタンスは、EtherNet/IP クライアントとアプリケーションデータを交換するために使用されます。ビジョンオブジェクトは、In-Sight ビジョンシステムに固有の情報を提供するために、In-Sight システムによって定義されます。これがどのように行われるかという詳細については、「ビジョンオブジェクトの属性とサービス」の節を参照してください。In-Sight ビジョンシステムによって提供される現在のオブジェクトモデルを下の図に示します。
- アセンブリオブジェクト: アセンブリオブジェクトは、複数のオブジェクトの属性をバインドして、各オブジェクト間でのデータの送受信を 1 つの接続でできるようにします。アセンブリオブジェクトを使用すると、入力データまたは出力データをバインドすることができます。「入力」と「出力」という用語は、ネットワーク側から見た定義です。「入力」はネットワーク上にデータを生成し、「出力」はネットワークからデータを消費します。
- 識別オブジェクト: このオブジェクトは、デバイスの識別情報とデバイスに関する全般情報を提供します。
- Ethernet リンクオブジェクト: Ethernet リンクオブジェクトは、Ethernet 802.3 通信インタフェースについて、リンク固有のカウンタとステータス情報を保持します。
- TCP/IP オブジェクト: TCP/IP オブジェクトは、デバイスの TCP/IP ネットワークインタフェース設定を照会 (可能な場合は設定も) するメカニズムを提供します。該当する項目の例としては、デバイスの IP アドレス、ネットワークマスク、ゲートウェイアドレスなどがあります。
- ビジョンオブジェクト: ビジョンオブジェクトには、In-Sight ビジョンシステム固有のすべてのサービスと属性が含まれます。これには、画像取り込み、検査、ジョブの変更、および In-Sight Explorer スプレッドシートとの通信などが含まれます。
入出力アセンブリオブジェクト
入出力データの I/O アセンブリデータ属性の形式は、次のとおりです。
ファームウェアのバージョン | 入力アセンブリインスタンス | 出力アセンブリインスタンス |
---|---|---|
4.1.0 ~ 4.7.4 | 11 | 21 |
4.8.0 ~ 4.9.x | 12 | 21 |
4.10.x | 12 | 21 |
- Job Pass ブロック、Exposure Complete ブロックおよび Current Job ID (16 ビット整数) ブロックを含む入力アセンブリインスタンス 12 を使用する場合は、メジャーリビジョン 10 の In-Sight アドオンプロファイル (AOP) が RSLogix とともに PC にインストールされている必要があります。
- EDS で作成されたプロファイルを使用する場合、入力アセンブリの最大サイズが 500 バイトであっても、EDS で作成されたプロファイルは最大 496 バイトの接続しか許可しません。
- Rockwell RSLogix Studio 5000 バージョン 21 ~ 25 を使用している場合、In-Sight EDS で作成されたプロファイルのデフォルト入出力アセンブリサイズ (各 496 バイト) は編集できず、デフォルトの最大の入出力アセンブリサイズに戻されます。
- Acquisition ID は画像取り込みの終了時に増加し、画像とともに検査サブシステムに移動します。検査が完了する前に、RPI に応じて PLC で更新することができます。Inspection ID は、Inspection Completed ビットがトグルするときに増分されます (このとき、Results Valid は high に設定され、Inspecting ビットは low に設定されます)。
- In-Sight ファームウェアを In-Sight 4.9.x から 4.10.x にアップグレードする場合の入出力アセンブリテーブル間の違いについては、「入出力アセンブリの変更」のトピックを参照してください。
![閉じた](../../Skins/Default/Stylesheets/Images/transparent.gif)
入力アセンブリ ‐ インスタンス 12
インスタンス | バイト | ビット 7 | ビット 6 | ビット 5 | ビット 4 | ビット 3 | ビット 2 | ビット 1 | ビット 0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
12 | 0 | Online | Offline Reason | Missed Acq | Acquiring | Trigger Ack | Trigger Ready | ||
1 | Reserved | Command Failed | Command Completed | Command Executing | Results Valid | Results Buffer Overrun | Inspection Completed | Inspecting | |
2 | Reserved | ||||||||
3 | Reserved | Test Run Ready | Job Pass | Exposure Complete |
Reserved | ||||
4 | Current Job ID (16 ビット整数) | ||||||||
5 | |||||||||
6 | Acquisition ID (16 ビット整数) | ||||||||
7 | |||||||||
8 | Inspection ID (16 ビット整数) | ||||||||
9 | |||||||||
10 | Inspection Result Code (16 ビット整数) | ||||||||
11 | |||||||||
12 | Inspection Results 0 | ||||||||
... | |||||||||
499 | Inspection Results 487 |
バイト 0
ビット | 名前 | 説明 | |||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7 | Online | このビットは、In-Sight ビジョンシステムがオンラインのときにセットされ、ビジョンシステムがオフラインのときにクリアされます。ビジョンシステムがオフラインのときには、Offline Reason フィールドを調べて、原因を判断してください。 | |||||||||||||||
6 ~ 4 | Offline Reason | このフィールドは、In-Sight ビジョンシステムがオフラインである原因を示すために使用される 3 ビットのフィールドです。
注 : 複数のデバイスから In-Sight ビジョンシステムはオフラインにできます。このフィールドでは最小限のチャネルステータスを返します。 |
|||||||||||||||
3 | Missed Acq | 画像取り込み方法に関係なく、In-Sight ビジョンシステムが画像取り込みに失敗したときにセットされます。画像取り込みが正常にトリガされるとクリアされます。 | |||||||||||||||
2 | Acquiring | Trigger ビットのセットによって、または外部ハードウェアトリガによって、In-Sight ビジョンシステムが画像を取り込み中であるときにセットされます。 | |||||||||||||||
1 | Trigger Ack | In-Sight ビジョンシステムが Trigger ビットのセットによってトリガされたことを示します。このビットは、Trigger ビットがクリアされるまでセットされたままです。 | |||||||||||||||
0 | Trigger Ready |
In-Sight ビジョンシステムが新しいトリガを受け入れられることを示します。このビットは、ビジョンシステムがオンラインであり、Trigger Enable ビットがセットされ、ビジョンシステムが画像の取り込み中でないときに高くなります。 注 : トリガが PLC から送られてきたら、[産業用イーサネット] トリガタイプを使用する必要があります。
|
バイト 1
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7 | Reserved | 未使用。 |
6 | Command Failed (4.10.x) | このビットは 1 にセットされ、TestRun 実行または [ジョブを開く] を最後まで実行することに失敗したことが示されます。TestRun シーケンスが実行されるか、PLC/HMI によって新規のジョブがロードされるとクリアされます。In-Sight Explorer によってジョブが変更されても、このビットは変わりません。 |
5 | Command Completed (4.10.x) |
このビットは、TestRun 実行または [ジョブを開く] が完了したことを示すためにトグルされます。 注 : TestRun を設定せずにジョブで TestRun を実行しようとすると、CommandCompleted がトグルされ、CommandFailed がセットされます。TestRun は、TestRunReady がセットされていない場合には実行されません。
|
4 | Command Executing (4.10.x) | このビットは、TestRun または [ジョブを開く] が開始されると 1 にセットされます。TestRun 実行が完了するとクリアされます。Command Completed ビットと Command Failed ビットは、このビットの立ち下がりエッジの前にセットされます。 |
3 | Results Valid |
Inspection ID、Inspection Result、および Inspection Results フィールドが有効なときにセットされます。 注 : このビットは、検査結果の読み取り準備ができていることを示します。
|
2 | Results Buffer Overrun | このフィールドは、Buffer Results Enable ビットがセットされていて、Inspection Results Ack ビットをセットすることによって PLC が確認応答しなかったために In-Sight ビジョンシステムが検査結果のセットを破棄したときにセットされます。 |
1 | Inspection Completed |
このビットは、検査の完了時にトグルされます。 注 : このビットは、Buffer Results Enable ビットが有効化/セットされていない場合に結果の読み取り準備ができていることを示します。
|
0 | Inspecting | このビットは、In-Sight ビジョンシステムがスプレッドシート関数を実行しているときにセットされます。 |
バイト 2
名前 | 説明 |
---|---|
Reserved | 未使用。 |
バイト 3
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7 ~ 6 | Reserved | 未使用。 |
5 | TestRun Ready (4.10.x) |
このビットは、ビジョンシステムの TestRun 設定が有効な場合に 1 にセットされます。この信号は、TestRun の実行中に (TestRun イニシエータに関係なく) クリアされ、実行完了後に 1 に戻ります。 注 :
|
4 | Job Pass | このビットは、最後のジョブが [ジョブの PASS/FAIL セルの設定] ダイアログの設定に合格するとセットされます。このビットはジョブが合格しないとクリアされます。 注 : このビットを使用するには、メジャーリビジョン 10 以上を使用します。 |
3 | Exposure Complete | このビットは、In-Sight ビジョンシステムが露光完了すると High となり、画像取り込みトリガが与えられると Low となります。このビットは、Clear Exposure Complete 信号が High に設定されると Low に保持されます。 注 : このビットを使用するには、メジャーリビジョン 10 以上を使用します。 |
2 ~ 0 | Reserved | 未使用。 |
バイト 4 ~ 5
名前 | 説明 |
---|---|
Current Job ID (16 ビット整数) | ビジョンシステムで現在実行中のジョブの ID 番号を示す 16 ビット整数。または、現在のジョブに ID 番号がない場合は 65535。このフィールドは、ジョブ変更の方法に関係なく、ビジョンシステムでジョブが変更されたときに更新されます。 |
バイト 6 ~ 7
名前 | 説明 |
---|---|
Acquisition ID (16 ビット整数) | この ID は、トリガソースに関係なく各画像取り込みが完了すると増分され、Acquisition とその Inspection Results を同期化するために使用できます。 |
バイト 8 ~ 9
名前 | 説明 |
---|---|
Inspection ID (16 ビット整数) | この結果セットに関連付けられている取り込み ID。この値は、各検査サイクルの新しい結果が到着するたびに増加します。 |
バイト 10 ~ 11
名前 | 説明 |
---|---|
Inspection Result Code (16 ビット整数) (4.10.x) |
TestRun の最新の実行結果を示します。すべてのテストに合格すると、ビット 0 がセットされます。不合格のテストがあった場合、または TestRun を実行している間のセットアップまたはクリーンアップに問題があった場合、ビット 0 はクリアされます。
|
バイト 12 ~ 499
名前 | 説明 |
---|---|
Inspection Results (0 ~ 487) |
[スプレッドシートビュー] の WriteEIPBuffer 関数、または EasyBuilder GUI の [通信] の手順での [フォーマット出力データ] タブを介して In-Sight Explorer から書き込まれるデータです。 送信されるデータは、In-Sight Explorer GUI での表示どおりに書き込まれ、FormatOutputBuffer 関数 (スプレッドシート) または [フォーマット出力データ] タブ (EasyBuilder) で定義される順序と同じ順序で表示されます。 注 : RSLogix 5000 は Inspection Results データアレイを受信すると、送信されたデータに複数のデータ型が含まれている (つまり、フォーマットされたデータに整数、浮動小数点、ビットが含まれている) かどうかに関係なく、1 つのデータ型をアレイ全体に割り当てます。したがって、送信されているデータにさまざまなデータ型が含まれる場合は、特定の結果 (最初に Inspection Results アレイのバイトオフセット、次にバイト単位の長さ) を、送信されているデータ型の予測を基に RSLogix の User-Defined Data Type にコピーします。詳細については、「例: In-Sight ビジョンシステムからの浮動小数点数値データの取得」を参照してください。
|
出力アセンブリ - インスタンス 21
インスタンス | バイト | ビット 7 | ビット 6 | ビット 5 | ビット 4 | ビット 3 | ビット 2 | ビット 1 | ビット 0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
21 | 0 | Force Offline |
Reserved | Execute Command | Inspection Results Ack |
Buffer Results Enable |
Trigger | Trigger Enable |
|
1 | Soft Event 7 |
Soft Event 6 |
Soft Event 5 |
Soft Event 4 |
Soft Event 3 |
Soft Event 2 |
Soft Event 1 |
Soft Event 0 |
|
2 | Command | ||||||||
3 | |||||||||
4 | User Data 0 | ||||||||
... | |||||||||
495 | User Data 491 |
バイト 0
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7 | Force Offline |
このビットがセットされると、このビットが再びクリアされるまで、In-Sight ビジョンシステムはオフラインになります。 |
6 ~ 5 | Reserved | 未使用。 |
4 | Execute Command (4.10.x) | セットされている場合、ビジョンシステムは Command フィールドで指定されているジョブ ID をロードします。TestRun を使用する場合は、この信号の立ち上がりエッジでコマンドが実行されて TestRun が開始されます。この信号は、Command Completed 信号がトグルされるまで high を維持する必要があります。この信号の立ち下がりエッジ (Command Complete の前) は、中止要求と解釈されます。 |
3 | Inspection Results Ack | Buffer Results Enable ビットがセットされると、Inspection Results Ack ビットは、PLC が Inspection ID、Inspection Result、および Inspection Results データを受信したことを確認応答します。 |
2 | Buffer Results Enable | このビットをセットすると、ResultsValid ビットがセットされている間は、Inspection ID、Inspection Results および Inspection Results の各フィールドが一定に保たれます。Inspection Results Ack ビットをセットしてそれらのフィールドについて確認応答します。In-Sight ビジョンシステムは、Results Valid ビットをクリアすることによって確認応答に応答します。Inspection Results Ack フィールドがクリアされると、Results Valid は、新しい結果が PLC に送信されるまでクリアされままになります。 |
1 | Trigger |
このビットをセットすると、次の条件が満たされた場合に取り込みがトリガされます。
|
0 | Trigger Enable | このフィールドがセットされると、Trigger ビットによるトリガが有効になります。このフィールドをクリアすると、EtherNet/IP トリガメカニズムは無効になります。このビットは Ethernet/IP 経由で実行されるトリガにのみ影響し、その他のトリガモードにはまったく影響しません。 |
バイト 1
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7 | Soft Event 7 | スプレッドシートのソフトイベントのトリガを可能にします。これらのビットをセットすると、スプレッドシート内の関連するソフトイベントがトリガされます。 |
6 | Soft Event 6 | |
5 | Soft Event 5 | |
4 | Soft Event 4 | |
3 | Soft Event 3 | |
2 | Soft Event 2 | |
1 | Soft Event 1 | |
0 | Soft Event 0 |
バイト 2 ~ 3
バイト | 名前 | 説明 |
---|---|---|
2 ~ 3 | Command (4.10.x) | (missing or bad snippet) |
バイト 4 ~ 495
バイト | 名前 | 説明 |
---|---|---|
4 -495 | User Data (0 ~ 491) | このデータは、ReadEIPBuffer 関数によって In-Sight Explorer スプレッドシートに送信されます。バッファは、PLC の表示どおりに書き込まれ、ビットは、RSLogix 5000 の定義と同じ順序で表示されます。 |
![閉じた](../../Skins/Default/Stylesheets/Images/transparent.gif)
入力アセンブリ ‐ インスタンス 12
インスタンス | バイト | ビット 7 | ビット 6 | ビット 5 | ビット 4 | ビット 3 | ビット 2 | ビット 1 | ビット 0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
12 | 0 | Online | Offline Reason | Missed Acq | Acquiring | Trigger Ack | Trigger Ready | ||
1 | Reserved | Job Load Failed | Job Load Completed | Job Loading | Results Valid | Results Buffer Overrun | Inspection Completed | Inspecting | |
2 | Reserved | ||||||||
3 | Reserved | Job Pass | Exposure Complete |
Reserved | |||||
4 | Current Job ID (16 ビット整数) | ||||||||
5 | |||||||||
6 | Acquisition ID (16 ビット整数) | ||||||||
7 | |||||||||
8 | Inspection ID (16 ビット整数) | ||||||||
9 | |||||||||
10 | Inspection Result (16 ビット整数) | ||||||||
11 | |||||||||
12 | Inspection Results 0 | ||||||||
... | |||||||||
499 | Inspection Results 487 |
バイト 0
ビット | 名前 | 説明 | |||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7 | Online | このビットは、In-Sight ビジョンシステムがオンラインのときにセットされ、ビジョンシステムがオフラインのときにクリアされます。ビジョンシステムがオフラインのときには、Offline Reason フィールドを調べて、原因を判断してください。 | |||||||||||||||
6 ~ 4 | Offline Reason | このフィールドは、In-Sight ビジョンシステムがオフラインである原因を示すために使用される 3 ビットのフィールドです。
注 : 複数のデバイスから In-Sight ビジョンシステムはオフラインにできます。このフィールドでは最小限のチャネルステータスを返します。 |
|||||||||||||||
3 | Missed Acq | 画像取り込み方法に関係なく、In-Sight ビジョンシステムが画像取り込みに失敗したときにセットされます。画像取り込みが正常にトリガされるとクリアされます。 | |||||||||||||||
2 | Acquiring | Trigger ビットのセットによって、または外部ハードウェアトリガによって、In-Sight ビジョンシステムが画像を取り込み中であるときにセットされます。 | |||||||||||||||
1 | Trigger Ack | In-Sight ビジョンシステムが Trigger ビットのセットによってトリガされたことを示します。このビットは、Trigger ビットがクリアされるまでセットされたままです。 | |||||||||||||||
0 | Trigger Ready | In-Sight ビジョンシステムが新しいトリガを受け入れられることを示します。このビットは、ビジョンシステムがオンラインであり、Trigger Enable ビットがセットされ、ビジョンシステムが画像の取り込み中でないときに高くなります。 |
バイト 1
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7 | Reserved | 未使用。 |
6 | Job Load Failed |
このビットは、ジョブのロードの最後の試みが失敗したときにセットされます。次にジョブのロードが成功したときにクリアされます。 注 : このビットは、EtherNet/IP を使用する PLC によってジョブのロードが開始された場合にのみ機能します。
|
5 | Job Load Completed |
このビットは、ジョブロード操作の完了時にトグルされます。 注 : このビットは、EtherNet/IP を使用する PLC によってジョブのロードが開始された場合にのみ機能します。
|
4 | Job Loading |
このビットは、新規ジョブをロードするときにセットされます。 注 : このビットは、EtherNet/IP を使用する PLC によってジョブのロードが開始された場合にのみ機能します。
|
3 | Results Valid |
Inspection ID、Inspection Result、および Inspection Results フィールドが有効なときにセットされます。 注 : このビットは、検査結果の読み取り準備ができていることを示します。
|
2 | Results Buffer Overrun | このフィールドは、Buffer Results Enable ビットがセットされていて、Inspection Results Ack ビットをセットすることによって PLC が確認応答しなかったために In-Sight ビジョンシステムが検査結果のセットを破棄したときにセットされます。 |
1 | Inspection Completed |
このビットは、検査の完了時にトグルされます。 注 : このビットは、Buffer Results Enable ビットが有効化/セットされていない場合に結果の読み取り準備ができていることを示します。
|
0 | Inspecting | このビットは、In-Sight ビジョンシステムがスプレッドシート関数を実行しているときにセットされます。 |
バイト 2
名前 | 説明 |
---|---|
Reserved | 未使用。 |
バイト 3
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7 ~ 6 | Reserved | 未使用。 |
5 | Reserved | 未使用。 |
4 | Job Pass | このビットは、最後のジョブが [ジョブの PASS/FAIL セルの設定] ダイアログの設定に合格するとセットされます。このビットはジョブが合格しないとクリアされます。 注 : このビットを使用するには、メジャーリビジョン 10 以上を使用します。 |
3 | Exposure Complete | このビットは、In-Sight ビジョンシステムが露光完了すると High となり、画像取り込みトリガが与えられると Low となります。このビットは、Clear Exposure Complete 信号が High に設定されると Low に保持されます。 注 : このビットを使用するには、メジャーリビジョン 10 以上を使用します。 |
2 ~ 0 | Reserved | 未使用。 |
バイト 4 ~ 5
名前 | 説明 |
---|---|
Current Job ID (16 ビット整数) | ビジョンシステムで現在実行中のジョブの ID 番号を示す 16 ビット整数。または、現在のジョブに ID 番号がない場合は 65535。このフィールドは、ジョブ変更の方法に関係なく、ビジョンシステムでジョブが変更されたときに更新されます。 |
バイト 6 ~ 7
名前 | 説明 |
---|---|
Acquisition ID (16 ビット整数) | この ID は、トリガソースに関係なく各画像取り込みが完了すると増分され、Acquisition とその Inspection Results を同期化するために使用できます。 |
バイト 8 ~ 9
名前 | 説明 |
---|---|
Inspection ID (16 ビット整数) | この結果セットに関連付けられている取り込み ID。この値は、各検査サイクルの新しい結果が到着するたびに増加します。 |
バイト 10 ~ 11
名前 | 説明 |
---|---|
Inspection Result (16 ビット整数) | この結果セットに関連付けられている成功/失敗コード。この値を設定することはできず、常に 0 です。 |
バイト 12 ~ 499
名前 | 説明 |
---|---|
Inspection Results (0 ~ 487) |
[スプレッドシートビュー] の WriteEIPBuffer 関数、または EasyBuilder GUI の [通信] の手順での [フォーマット出力データ] タブを介して In-Sight Explorer から書き込まれるデータです。 送信されるデータは、In-Sight Explorer GUI での表示どおりに書き込まれ、FormatOutputBuffer 関数 (スプレッドシート) または [フォーマット出力データ] タブ (EasyBuilder) で定義される順序と同じ順序で表示されます。 注 : RSLogix 5000 は Inspection Results データアレイを受信すると、送信されたデータに複数のデータ型が含まれている (つまり、フォーマットされたデータに整数、浮動小数点、ビットが含まれている) かどうかに関係なく、1 つのデータ型をアレイ全体に割り当てます。したがって、送信されているデータにさまざまなデータ型が含まれる場合は、特定の結果 (最初に Inspection Results アレイのバイトオフセット、次にバイト単位の長さ) を、送信されているデータ型の予測を基に RSLogix の User-Defined Data Type にコピーします。詳細については、「例: In-Sight ビジョンシステムからの浮動小数点数値データの取得」を参照してください。
|
出力アセンブリ - インスタンス 21
インスタンス | バイト | ビット 7 | ビット 6 | ビット 5 | ビット 4 | ビット 3 | ビット 2 | ビット 1 | ビット 0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
21 |
0 | Force Offline |
Reserved | Reserved | Initiate Job Load |
Inspection Results Ack |
Buffer Results Enable |
Trigger | Trigger Enable |
1 | Soft Event 7 |
Soft Event 6 |
Soft Event 5 |
Soft Event 4 |
Soft Event 3 |
Soft Event 2 |
Soft Event 1 |
Soft Event 0 |
|
2 | Job Load ID | ||||||||
3 | |||||||||
4 | User Data 0 | ||||||||
... | |||||||||
495 | User Data 491 |
バイト 0
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7 | Force Offline |
このビットがセットされると、このビットが再びクリアされるまで、In-Sight ビジョンシステムはオフラインになります。 |
6 ~ 5 | Reserved | 未使用。 |
4 | Initiate Job Load (4.9.x 以上) |
セットされると、ビジョンシステムは Job Load ID フィールドで指定したジョブ ID をロードします。 |
3 | Inspection Results Ack | Buffer Results Enable ビットがセットされると、Inspection Results Ack ビットは、PLC が Inspection ID、Inspection Result、および Inspection Results データを受信したことを確認応答します。 |
2 | Buffer Results Enable (結果バッファ有効) | このビットをセットすると、ResultsValid ビットがセットされている間は、Inspection ID、Inspection Results および Inspection Results の各フィールドが一定に保たれます。Inspection Results Ack ビットをセットしてそれらのフィールドについて確認応答します。In-Sight ビジョンシステムは、Results Valid ビットをクリアすることによって、確認応答に応答します。Inspection Results Ack フィールドがクリアされると、Results Valid は、新しい結果が PLC に送信されるまでクリアされままになります。 |
1 | Trigger |
このビットをセットすると、次の条件が満たされた場合に取り込みがトリガされます。
|
0 | Trigger Enable (トリガ有効) | このフィールドがセットされると、Trigger ビットによるトリガが有効になります。このフィールドをクリアすると、EtherNet/IP トリガメカニズムは無効になります。このビットは Ethernet/IP 経由で実行されるトリガにのみ影響し、その他のトリガモードにはまったく影響しません。 |
バイト 1
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7 | Soft Event 7 | スプレッドシートのソフトイベントのトリガを可能にします。これらのビットをセットすると、スプレッドシート内の関連するソフトイベントがトリガされます。 |
6 | Soft Event 6 | |
5 | Soft Event 5 | |
4 | Soft Event 4 | |
3 | Soft Event 3 | |
2 | Soft Event 2 | |
1 | Soft Event 1 | |
0 | Soft Event 0 |
バイト 2 ~ 3
バイト | 名前 | 説明 |
---|---|---|
2 ~ 3 | Job Load ID (4.9.x 以前) | PLC によって Initiate Job Load ビットがセットされたときにロードされるジョブの ID 番号 (1 ~ 999)。 |
バイト 4 ~ 495
バイト | 名前 | 説明 |
---|---|---|
4 ~ 495 | User Data (0 ~ 491) | このデータは、ReadEIPBuffer 関数によって In-Sight Explorer スプレッドシートに送信されます。バッファは、PLC の表示どおりに書き込まれ、ビットは、RSLogix 5000 の定義と同じ順序で表示されます。 |
![閉じた](../../Skins/Default/Stylesheets/Images/transparent.gif)
入力アセンブリ ‐ インスタンス 11
インスタンス | バイト | ビット 7 | ビット 6 | ビット 5 | ビット 4 | ビット 3 | ビット 2 | ビット 1 | ビット 0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 0 | Online | Offline Reason | Missed Acq | Acquiring | Trigger Ack | Trigger Ready | ||
1 | Reserved |
Job Load Failed |
Job Load Completed | Job Loading | Results Valid | Results Buffer Overrun | Inspection Completed | Inspecting | |
2 | Acquisition ID (16 ビット整数) | ||||||||
3 | |||||||||
4 | Inspection ID (16 ビット整数) | ||||||||
5 | |||||||||
6 | Inspection Result (16 ビット整数) | ||||||||
7 | |||||||||
8 | Inspection Results 0 | ||||||||
... | |||||||||
499 | Inspection Results 491 |
バイト 0
ビット | 名前 | 説明 | |||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7 | Online | このビットは、In-Sight ビジョンシステムがオンラインのときにセットされ、ビジョンシステムがオフラインのときにクリアされます。ビジョンシステムがオフラインのときには、Offline Reason フィールドを調べて、原因を判断してください。 | |||||||||||||||
6 ~ 4 | Offline Reason | このフィールドは、In-Sight ビジョンシステムがオフラインである原因を示すために使用される 3 ビットのフィールドです。
注 : 複数のデバイスから In-Sight ビジョンシステムはオフラインにできます。このフィールドでは最小限のチャネルステータスを返します。 |
|||||||||||||||
3 | Missed Acq | 画像取り込み方法に関係なく、In-Sight ビジョンシステムが画像取り込みに失敗したときにセットされます。画像取り込みが正常にトリガされるとクリアされます。 | |||||||||||||||
2 | Acquiring | Trigger ビットのセットによって、または外部ハードウェアトリガによって、In-Sight ビジョンシステムが画像を取り込み中であるときにセットされます。 | |||||||||||||||
1 | Trigger Ack | In-Sight ビジョンシステムが Trigger ビットのセットによってトリガされたことを示します。このビットは、Trigger ビットがクリアされるまでセットされたままです。 | |||||||||||||||
0 | Trigger Ready | In-Sight ビジョンシステムが新しいトリガを受け入れられることを示します。このビットは、ビジョンシステムがオンラインであり、Trigger Enable ビットがセットされ、ビジョンシステムが画像の取り込み中でないときに高くなります。 |
バイト 1
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7 | Reserved | 未使用。 |
6 | Job Load Failed |
このビットは、ジョブのロードの最後の試みが失敗したときにセットされます。次にジョブのロードが成功したときにクリアされます。 注 : このビットは、EtherNet/IP を使用する PLC によってジョブのロードが開始された場合にのみ機能します。
|
5 | Job Load Completed |
このビットは、ジョブロード操作の完了時にトグルされます。 注 : このビットは、EtherNet/IP を使用する PLC によってジョブのロードが開始された場合にのみ機能します。
|
4 | Job Loading |
このビットは、新規ジョブをロードするときにセットされます。 注 : このビットは、EtherNet/IP を使用する PLC によってジョブのロードが開始された場合にのみ機能します。
|
3 | Results Valid |
Inspection ID、Inspection Result、および Inspection Results フィールドが有効なときにセットされます。 注 : このビットは、検査結果の読み取り準備ができていることを示すために使用します。
|
2 | Results Buffer Overrun | このフィールドは、Buffer Results Enable ビットがセットされていて、Inspection Results Ack ビットをセットすることによって PLC が確認応答しなかったために In-Sight ビジョンシステムが検査結果のセットを破棄したときにセットされます。 |
1 | Inspection Completed |
このビットは、検査の完了時にトグルされます。 注 : このビットは、結果の読み取り準備ができていることを示すために使用します。データの読み取り時期を指定するには、ResultsValid を使用します。
|
0 | Inspecting | このビットは、In-Sight ビジョンシステムがスプレッドシート関数を実行しているときにセットされます。 |
バイト 2 ~ 3
名前 | 説明 |
---|---|
Acquisition ID (16 ビット整数) | この ID は、トリガソースに関係なく各画像取り込みが完了すると増分され、Acquisition とその Inspection Results を同期化するために使用できます。 |
バイト 4 ~ 5
名前 | 説明 |
---|---|
Inspection ID (16 ビット整数) | この結果セットに関連付けられている取り込み ID。この値は、各検査サイクルの新しい結果が到着するたびに増加します。 |
バイト 6 ~ 7
名前 | 説明 |
---|---|
Inspection Result (16 ビット整数) | この結果セットに関連付けられている成功/失敗コード。この値を設定することはできず、常に 0 です。 |
バイト 8 ~ 499
名前 | 説明 |
---|---|
Inspection Results (0 ~ 491) | In-Sight Explorer スプレッドシートの WriteEIPBuffer 関数または EasyBuilder の [Ethernet/IP による通信] タブによって設定された検査結果。バッファは、In-Sight スプレッドシートの表示どおりに書き込まれ、ビットは、FormatOutputBuffer 関数 (スプレッドシート) または [Format Outputs] タブ (EasyBuilder) の定義と同じ順序で表示されます。 |
出力アセンブリ - インスタンス 21
インスタンス | バイト | ビット 7 | ビット 6 | ビット 5 | ビット 4 | ビット 3 | ビット 2 | ビット 1 | ビット 0 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
21 |
0 | Force Offline |
Reserved | Reserved | Initiate Job Load |
Inspection Results Ack |
Buffer Results Enable |
Trigger | Trigger Enable |
1 | Soft Event 7 |
Soft Event 6 |
Soft Event 5 |
Soft Event 4 |
Soft Event 3 |
Soft Event 2 |
Soft Event 1 |
Soft Event 0 |
|
2 | Job Load ID | ||||||||
3 | |||||||||
4 | User Data 0 | ||||||||
... | |||||||||
495 | User Data 491 |
バイト 0
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7 | Force Offline |
このビットがセットされると、このビットが再びクリアされるまで、In-Sight ビジョンシステムはオフラインになります。 |
6 ~ 5 | Reserved | 未使用。 |
4 | Initiate Job Load (4.9.x 以上) |
セットされると、ビジョンシステムは Job Load ID フィールドで指定したジョブ ID をロードします。 |
3 | Inspection Results Ack | Buffer Results Enable ビットがセットされると、Inspection Results Ack ビットは、PLC が Inspection ID、Inspection Result、および Inspection Results データを受信したことを確認応答します。 |
2 | Buffer Results Enable (結果バッファ有効) | このビットをセットすると、ResultsValid ビットがセットされている間は、Inspection ID、Inspection Results および Inspection Results の各フィールドが一定に保たれます。Inspection Results Ack ビットをセットしてそれらのフィールドについて確認応答します。In-Sight ビジョンシステムは、Results Valid ビットをクリアすることによって、確認応答に応答します。Inspection Results Ack フィールドがクリアされると、Results Valid は、新しい結果が PLC に送信されるまでクリアされままになります。 |
1 | Trigger |
このビットをセットすると、次の条件が満たされた場合に取り込みがトリガされます。
|
0 | Trigger Enable (トリガ有効) | このフィールドがセットされると、Trigger ビットによるトリガが有効になります。このフィールドをクリアすると、EtherNet/IP トリガメカニズムは無効になります。このビットは Ethernet/IP 経由で実行されるトリガにのみ影響し、その他のトリガモードにはまったく影響しません。 |
バイト 1
ビット | 名前 | 説明 |
---|---|---|
7 | Soft Event 7 | スプレッドシートのソフトイベントのトリガを可能にします。これらのビットをセットすると、スプレッドシート内の関連するソフトイベントがトリガされます。 |
6 | Soft Event 6 | |
5 | Soft Event 5 | |
4 | Soft Event 4 | |
3 | Soft Event 3 | |
2 | Soft Event 2 | |
1 | Soft Event 1 | |
0 | Soft Event 0 |
バイト 2 ~ 3
バイト | 名前 | 説明 |
---|---|---|
2 ~ 3 | Job Load ID (4.9.x 以前) | PLC によって Initiate Job Load ビットがセットされたときにロードされるジョブの ID 番号 (1 ~ 999)。 |
バイト 4 ~ 495
バイト | 名前 | 説明 |
---|---|---|
4 ~ 495 | User Data (0 ~ 491) | このデータは、ReadEIPBuffer 関数によって In-Sight Explorer スプレッドシートに送信されます。バッファは、PLC の表示どおりに書き込まれ、ビットは、RSLogix 5000 の定義と同じ順序で表示されます。 |
I/O アセンブリデータ属性コンポーネントのマッピング
次の表に、In-Sight ビジョンシステムの I/O アセンブリデータ属性のマッピングを示します。
データコンポーネント名 | クラス | インスタンス数 | 属性 | ||
---|---|---|---|---|---|
名前 | 番号 | 名前 | 番号 | ||
Set Offline | Vision | 78 Hex | 1 | ForceOffline | 8 |
Trigger Enable | Vision | 78 Hex | 1 | AcqTriggerEnable | 9 |
Trigger | Vision | 78 Hex | 1 | AcqTrigger | 10 |
BufferResultsEnable | Vision | 78 Hex | 1 | BufferResultsEnable | 13 |
Soft Event N | Vision | 78 Hex | 1 | SoftTrigger bit N | 18 |
Online | Vision | 78 Hex | 1 | Online | 6 |
OfflineReason | Vision | 78 Hex | 1 | OfflineReason | 7 |
Trigger Ready Trigger Ack Exposure Complete Missed Acquisition |
Vision | 78 Hex | 1 | AcqStatusRegister | 11 |
User Data | Vision | 78 Hex | 1 | User Data | 12 |
System Busy Inspection Completed Results Buffer Overrun Results Valid |
Vision | 78 Hex | 1 | InspectionStatusRegister | 14 |
Inspection ID Inspection Data |
Vision | 78 Hex | 1 | InspectionResults | 16 |
ビジョンオブジェクトの属性
このセクションでは、EtherNet/IP ビジョンオブジェクト内に存在するさまざまな属性とサービスについて説明します。
クラスコード: 78 Hex - このオブジェクトは、In-Sight 4.x.x 以前のファームウェアが実行されている In-Sight ビジョンシステムで実行可能なすべての操作をモデル化します。
インスタンス属性
属性 ID | アクセスルール | 名前 | データ型 | 属性の説明 |
---|---|---|---|---|
6 | Get | Online | BOOL |
0 = オフライン 1 = オンライン |
7 | Get | OfflineReason | BYTE |
0 = オンライン 1 = プログラミング 2 = ディスクリートオフライン 3 = 通信オフライン 4 ~ 255 = 予約済み |
8 | Set | ForceOffline | BOOL | 1 = In-Sight ビジョンシステムをオフラインにします。 |
9 | Set | AcqTriggerEnable | BOOL |
0 = 取り込みトリガは無効です。Trigger Ack を 0 にリセットします。 1 = 取り込みトリガは有効です。 |
10 | Set | AcqTrigger | BOOL | AcqTriggerEnable が真のとき、In-Sight ビジョンシステムは AcqTrigger が 0 から 1 に変わると画像を取り込みます。 |
11 | Get | AcqStatusRegister | BYTE |
ビット 0: Trigger Ready ビット 1: Trigger Ack ビット 2: Acquiring ビット 3: Missed Acquisition ビット 4 ~ 7: Reserved |
12 | Set |
UserData |
BYTE 配列 |
検査への入力として使用できるユーザ定義データ。 注 : In-Sight ファームウェア 4.x.x が実行されている In-Sight ビジョンシステムの場合、UserData 属性に書き込まれるデータは書き込まれるときに表示されます。
|
13 | Set |
BufferResultsEnable |
BOOL | ResultsBufferEnable が真のとき、ResultsAck 属性が真に設定されるまで、検査結果のバッファリングを有効にします。 |
14 | Get |
InspectionStatusRegister |
BYTE |
ビット 0: Inspecting ビット 1: Inspection Completed ビット 2: Results Buffer Overrun ビット 3: Results Valid ビット 4: Job Loading ビット 5: Job Load Completed ビット 6: Job Load Failed ビット 7: Reserved |
15 | Set | InspectionResultsAck | BOOL | クライアントが検査結果を受信したことを確認応答します。 |
16 | Get | InspectionResults | STRUCT of (の構造体) | 最後の検査結果。 |
InspectionID | UINT | 検査カウンタ。 | ||
Reserved | UINT | 予約済みフィールド。 | ||
InspectionResults | BYTE 配列 | 最後の検査結果。 | ||
18 | Set | SoftTrigger | BYTE |
ビット 0: ソフトトリガ 0 ビット 1: ソフトトリガ 1 ビット 2: ソフトトリガ 2 ビット 3: ソフトトリガ 3 ビット 4: ソフトトリガ 4 ビット 5: ソフトトリガ 5 ビット 6: ソフトトリガ 6 ビット 7: ソフトトリガ 7 |
19 | Set | JobID | INT |
現在ロードされているジョブの ID 番号。または、現在のジョブに ID がない場合は -1。 この値を設定すると (0 ~ 999)、関連付けられた ID を持つジョブがロードされます。 |
20 | Set | JobName | STRING |
現在ロードされているジョブのファイル名、またはファイル名が不明な場合は空の文字列。 この値を設定すると、ファイル名が関連付けられているジョブがロードされます。 |
オンライン属性
オンライン属性は、In-Sight ビジョンシステムがオンラインまたはオフライン状態であることを示します。In-Sight ビジョンシステムがオフラインのときには、OfflineReason 属性を使用して、In-Sight ビジョンシステムがオフラインになっている原因を調べることができます。
OfflineReason 属性の値
Offline Reason | 名前 | 説明 |
---|---|---|
0 |
Online |
ビジョンシステムはオンラインです。 |
1 |
Programming |
ビジョンシステムのジョブが変更されています。 |
2 |
Discrete Offline |
ディスクリート信号によって、ビジョンシステムがオフラインになっています。 |
3 |
Comm.Offline |
通信プロトコルによって、ビジョンシステムがオフラインになっています。 |
ForceOffline 属性を使用すると、In-Sight ビジョンシステムをオフライン状態にできます。ForceOffline 属性を True に設定すると、In-Sight ビジョンシステムがそれ以外の理由なしでオフラインに保持されている場合には、OfflineReason 属性が通信オフラインに設定されます。
画像取り込み属性
画像取り込み属性を使用することによって、画像を取り込むようにビジョンオブジェクトをトリガすることができます。ビジョンオブジェクトの画像取り込み属性をリセットするには、AcqTriggerEnable 属性が偽に設定されている必要があります。ただし、AcqStatusRegister が 0 の場合を除きます。この場合、AcqTriggerEnable 属性を真に設定して、ビジョンオブジェクト経由の取り込みを有効にすることができます。Acquisition Trigger がトリガを受け入れる準備ができると、AcqStatusRegister の Trigger Ready ビットがセットされます。
AcqTriggerEnable 属性が真に設定されている間、ビジョンオブジェクトは、AcqTrigger 属性が 0 から 1 に変わったことを検出するたびに、画像の取り込みを開始します。非明示的メッセージングによってこれを設定するときには、変更がビジョンオブジェクトによって確実に検出されるように、AcqStatusRegister の Trigger Ack ビットによって同じ値が検出されるまで、属性が変更状態に保たれる必要があります。
画像取り込み時には、AcqStatusRegister の Trigger Ready ビットがクリアされて、Acquiring ビットがセットされます。画像取り込みが完了すると、Acquiring ビットはクリアされます。画像取り込みシステムが次の新しい画像取り込みを開始する準備ができると、Trigger Ready ビットが再びセットされます。
ほかの方法で画像取り込みがトリガされた場合、AcqStatusRegister の Exposure Complete ビットと Missed Acquisition ビットはアクティブなままになります。
検査結果属性
画像取り込みトリガの結果として取り込まれた画像は、検査のためにキューに入れられます。画像の検査の実行中は、InspectionStatusRegister の Inspecting ビットがセットされます。検査が完了すると、Inspecting ビットはクリアされ、Inspection Completed ビットがトグルされます。
ResultsBufferEnable 属性によって、ビジョンオブジェクトでの検査結果の取り扱い方が決まります。ResultsBufferEnable 属性が偽に設定された場合、検査結果は直ちに InspectionResults 属性に入れられます。
ResultsBufferEnable 属性が真に設定された場合は、InspectionResultsAck 属性を真に設定することによって確認応答されるまで、前の検査結果が InspectionResults 属性に入ったままになります。Results Valid ビットがクリアされたら、新しい結果を InspectionResults 属性に入れることができるようにするため、InspectionResultsAck 属性を偽に設定する必要があります。これを使用して、ビジョンオブジェクトとクライアントの間で結果を取得するためのハンドシェークを確立することができます。
InspectionStatusRegister の動作
検査ステータスレジスタビット | ビット名 | バッファリングが無効な場合の結果 | バッファリングが有効な場合の結果 |
---|---|---|---|
0 | Inspecting | 画像を検査しているときにセットされます。 | 画像を検査しているときにセットされます。 |
1 | Inspection Completed | 検査の完了時にトグルされます。 | 検査の完了時にトグルされます。 |
2 | Results Buffer Overrun | 常にクリア。 | クライアントが前の結果に確認応答しなかったために、検査結果をキューに入れることができなかったときにセットされます。検査結果が正常にキューに入れられるとクリアされます。 |
3 | Results Valid | 検査が開始されるとクリアされ、検査が完了するとセットされます。 | 新しい結果が InspectionResults 属性に入れられるとセットされます。InspectionResultsAck 属性を真に設定することによって結果が確認応答されるまでセットされたままです。 |
4 | Job Pass* | 検査が完了したときに [ジョブの PASS/FAIL] のセルが合格を示すとセットされます。そうでない場合は、クリアされたままです。 Inspection Completed ビットが立つ前のジョブ PASS ビットは有効です。 |
新しい結果が InspectionResults 属性に挿入され、[ジョブの PASS/FAIL] のセルがその結果に対して合格を示すとセットされます。そうでない場合は、クリアされたままです。InspectionResultsAck 属性を真に設定することによって結果が確認応答され、ビットがクリアされるまで、状態は変化しません。 Results Valid ビットがセットされる前のジョブ PASS ビットは有効です。 |
* Job Pass ビットは Major Revision 10 以降にのみ組み込まれています。 |
ジョブ属性
ビジョンオブジェクトは、JobID および JobName 属性を設定することによって、In-Sight ビジョンシステムの不揮発性フラッシュメモリに格納されたジョブをロードすることができます。ロードが失敗した場合は、セット操作も失敗します。
ビジョンオブジェクトのサービス
共通サービス
ビジョンオブジェクトは、次の共通サービスを提供します。
サービスコード | サービス名 | サービスの説明 |
---|---|---|
05 Hex | Reset | ビジョンオブジェクトをリセットします。 |
0E Hex | Get_Attribute_Single | 指定された属性の内容を返します。 |
10 Hex | Set_Attribute_Single | 属性の値を変更します。 |
リセットサービス
リセットサービスは、ビジョンオブジェクトの画像取り込みトリガシステムをリセットし、無効にします。また、ビジョンオブジェクトの検査結果バッファリングシステムを無効にし、クリアします。
オブジェクト固有サービス
ビジョンオブジェクトは、次のオブジェクト固有サービスを提供します。
サービスコード | サービス名 | サービスの説明 |
---|---|---|
32 Hex | Acquire | 1 回の画像取り込みをトリガします。 |
33 Hex | Reserved | 廃止。 |
34 Hex | SendNativeCmd | ネイティブモードコマンドを In-Sight ビジョンシステムに送信します。 |
35 Hex | GetInspectionResults | InspectionResults 属性を取得します。 |
36 Hex | Transfer User Data | データをユーザデータ保持バッファの一部に転送します。 |
37 Hex | Set User Data | ユーザデータ保持バッファをユーザデータフィールドにラッチして、In-Sight にユーザデータへのアクセス権を与えることを、ビジョンシステムに対して通知します。 |
画像取り込みサービス
ビジョンオブジェクトの画像取り込みサービスは、画像取り込みシステムが画像を取り込む準備ができていた場合、画像取り込みをトリガします。画像取り込みをトリガできなかった場合は、次に画像取り込みが成功するまで、AcqStatusRegister の Missed Acquisition ビットがセットされます。
コマンドが失敗した場合、Acquire Service はベンダー固有のエラーコード 1F を返します。
SendNativeCmd サービス
SendNativeCmd サービスは、ドキュメント化されている任意のネイティブモードコマンド文字列を In-Sight ビジョンシステムに送信します。SendNativeCmd の要求データは、In-Sight ビジョンシステムに送信されるネイティブモードコマンド文字列を含む必要があります。応答データはネイティブモードコマンドの文字列結果を含みます。
SendNativeCmd 要求データのフォーマット
名前 | 型 | 説明 |
---|---|---|
Command | STRING | 処理されるネイティブモードコマンド。 |
SendNativeCmd 応答データのフォーマット
名前 | 型 | 説明 |
---|---|---|
Result | STRING | ネイティブモードコマンドの文字列結果。 |
コマンドが失敗した場合、サービスは次のベンダー固有のエラーコードの 1 つを返します。
エラーコード | 説明 | ネイティブモード戻りコード |
---|---|---|
1 | 正しくないコマンドです。 | - |
4 | 応答なし - システムはビジーです。 | |
100 | Command Failed | 0 |
101 | コマンドを実行できません。 | -1 |
102 | -2 | |
103 | -3 | |
104 | -4 | |
105 | -5 | |
106 | -6 |
GetInspectionResults サービス
GetInspectionResults サービス (コード 0x35) は、ビジョンオブジェクトの InspectionResults 属性からデータを読み取ります。
GetInspectionResults 要求データのフォーマット
名前 | 型 | 説明 |
---|---|---|
Size | UINT | 読み取る InspectionResults 属性のバイト数。 |
Offset | UINT | InspectionResults 属性へのオフセット。これは、InspectionResults 属性で読み取る最初のバイトを指定します。 |
GetInspectionResults 応答データのフォーマット
名前 | 型 | 説明 |
---|---|---|
Data | BYTE 配列 | InspectionResults 属性のデータ。 |
Transfer User Data コマンド
このコマンドを使用して、データをユーザデータ保持バッファの一部に転送します。ユーザデータ保持バッファは、Set User Data コマンドが発行されたときにユーザデータフィールドにラッチされます。
要求フォーマット
名前 | 型 | 説明 |
---|---|---|
Size | UINT | 書き込む User Data フィールドのバイト数。 |
Offset | UINT | User Data フィールドへのオフセット。 |
Data | BYTE 配列 | ユーザデータフィールドに書き込むユーザデータ。 |
Set User Data コマンド
PLC はこのコマンドを使用して、ユーザデータ保持バッファをユーザデータフィールドにラッチして、In-Sight にユーザデータへのアクセス権を与えることを、ビジョンシステムに対して通知します。
EtherNet/IP の関数
これらの関数は、In-Sight Explorer のスプレッドシートと (In-Sight 4.x.x 以前のファームウェアが実行されている) In-Sight ビジョンシステムの EtherNet/IP スタックとの間のデータの送受信に使用されます。
EtherNet/IP による通信
次の項目には、EtherNet/IP と In-Sight ビジョンシステムの設定と利用に関する情報と手順が記載されています。